7/24(木)1330公演

友の会の二次で当選。

二階の1列目、センターブロックにて。

同級生をお誘いしました。


何をどう記録すべきか悩みに悩んだ初見と比べて、二回目の今日はとても楽しく見られました。

原作とは別物と、離れて見ることに決めたのが大きかったと思います。

二回目で最も印象に残ったのは、安倍晴明役のひろ香祐。

前作の『記憶にございません』の怪演がすごかったとの評判が高かったものの、私は両手を挙げて賛成しかねておりました。今回は掛け値なく良かったと思います。物語の佳境での登場で、物語を展開させる要となる役で、存在感もあり、また立ち回りもとてもかっこよかった。いろいろ達者なのだとは思いますが、あまりコント的なことをさせないほうがその適度な重みが生きるんだなーと。


邪空の極美くんにはまだ納得できていません。

好敵手の出門を強く意識していて、どうしてもかなわない相手へのレスペクトが過ぎて、よく言われる「かわいさ余って憎さ百倍」状態なのだろうと思いましたが、『オレを見ろ』の絶叫はあまりに痛い…組替する極美くん自身と重なるようで、こっちも胸が苦しかったです。自分の価値、存在意義を深く考えながら舞台に立っていて、もしかしたらその答えはまだ出ていないのでは?と、勝手に想像してしまいました。(妄想です)



ショーの幕はこちら。芝居には幕がありません。

背をつけたままだと銀橋での足元は見えないものの、さすがに二階1列目の眺めは抜群です。





ショーは二階から見たことで、フォーメーションなど全体がよく見えました。

驚いたことに海の中?の場面は初見では全く記憶になく、寝ていたはずはないのに自分を疑いましたね(笑)同行者が言っていましたが、走り回る詩さんばかりを追いかけていて周りを見ていなかったのかもしれません。

芝居では女形だった輝咲玲央さんの男役姿をしっかり目におさめたくて、彼女の出ている場面はオペラで見ていましたが、輝咲玲央、御剣海、鳳真斗愛の、(私にとっては)奇跡の縦並びがあって、なんかすごく興奮しましたラブ 星組ではこの三人をいつも探していますので。同じ画角に入ってきたときは今日一番気分が上がりました。

千住明提供の楽曲『青い星』。

宝塚のショーにいつも挿入される、一種宗教的場面(と私は思っている)のラストでこっちゃんを中心の合唱は、途中組子たちが見交わす視線なども意味深でキュンとしましたね。

最後デュエットダンスでなくソロで踊るのは、ちょっと意外なことにキレキレのダンスではなく、ゆったりとした宝塚らしいポーズを決めるものでした。

考えてみると卒業したら男役のポーズをとることもないですものね。男役の集大成といったところでしょうか。

かがんで舞台に手を置く姿は、私たち世代には懐かしい山口百恵の引退公演を思い出させます。最後にこの舞台にお礼とお別れをという、彼女の思いが伝わってきます。

最大級の敬意と手厚い待遇をもっておくられるトップスター。彼女を育んできた宝塚を去っても、自らのやりたいことを叶えていくことを願っています。