6/21(土)、1100公演
シアターオーブにて娘と。
一階最後列下手側。
舞台の端から端まで見えて、前列の方の頭もかぶらずストレスなかったです。
こちらは前々日の夜、公式の戻りチケットがあることを教えてもらって即購入。その一列ズラッとのようでした。
二回目です。
初日から一週間経って、出演者もだいぶ客席の反応を見つつ仕掛けてくるようになりましたね。
初見の時と違うな、と気がついたのは次の3箇所。
ずんちゃんと成くんの、最前列前を通る客席降り。
イネスを探すひなこの、客席への声掛け。
最前列のかた、ウカウカしていられませんよ?笑
それと、教会での告悔シーンのやり取り。
別箱公演、センター付近以外も大活躍ですが、特に教会の場面は、神父を演じる雪輝れんやくん(101期)の熱演が見もの。
私が初見の時は、語尾を変なふうに延ばして歌うように喋っていて、それをずんちゃんが真似して喋るのがおもしろかったのですが、今回は「サシスセソ」が「シャシュショ」、「タチツテト」が「チャチュチョ」のようにセリフ全体を変えていて、舌っ足らずな赤ちゃん言葉のよう。「おとうちゃま」というのも笑えたし、なんならもえこも(堪えてましたが)笑ってました。毎回どう返されるかわからないので、ほんとに困ってるらしいです(NOW ON STAGEより)
ストーリーの中では生死不明の父親の行方を探る重苦しい状況ですが、ずんちゃんの軽快さが救いとなっていますし、雪輝くんの体当たりの熱演もラモン優位からディエゴ(ZORRO)へと潮目が変わる場面で印象的な効果を果たしています。
ただ最後の結婚式のシーンでも、舌足らず神父を貫いていて(同じ人物という設定だから一貫性は当然と言えば当然)、神聖なクライマックスシーンなのに、客席から笑いが起きるという…ちょっと戸惑う(あるいは批判的な)お客さんもいるでしょうね。
何パターンあるのか、日替わりなのか、私個人的には今後も楽しみです。
神父の雪輝くんは民衆役でも出ていて、ソロでけっこう歌を聞かせてくれます。同期にこっていがいるのであまり歌で注目されてこなかったと思いましたが、彼女も歌えるのね〜。イヤハヤライバル多し、たいへんです。
もう一人目についたのは凰海るのくん(102期)。
前回ラズダズで助監督、その前には別箱『大逆転裁判』でのホームズ役で注目していましたが、男役にしてはややふっくらした輪郭で、語弊を恐れずに言いますが、カッコいい系ではなく、ちょっとおっちょこちょいだったり、癒し担当だったりのキャラが似合っていたと思います。今作では組の二分割で物理的に人も少ないので、センター付近の通し役の人以外はあちこちで別役(いわゆるバイト)をしています。大きな部分では、港で物乞いのマネをして反逆者として拘束される三人の中の一人でホルヘ。珍しくかなり深刻な役です。前作歌うま神社でもピックアップされていましたから、歌はうまいという認識ではありましたが、今回はまたソロでかなーり聞かせてくれます。
そして彼女、すごく顔が痩せましたよね?いつぞやの英かおとくんのように、容貌が変わっていませんか?フラメンコがすごくきつくて、結果的にダイエットにつながったのかなー?カゲサパテアードとか、カゲパルマで舞台裏でも休む暇がなさそうです。
もちろん一般人に比べたら(比べるなんて失礼な話で申し訳ない)スタイルがいいのでしょうが、基準が規格外のタカラジェンヌさんの中にいるとあまりわからないこともあって…なのでフィナーレの挨拶で側転?で出てきたのを見て、思いがけなく身が軽くて驚いてしまいましたわ〜。
そして歌つながりでは風翔夕(107期)。
一幕終わりの酒場のシーン。大勢での激しいフラメンコが続いて、ずんちゃんを囲んでの総踊りのなか、一人抜け出して椅子の上で歌い始めるその声は、迫力があり哀愁もあり気持ちが揺さぶられます。最後はずんちゃんの真後ろでダンサーすべてを包み込むような絶唱。同期では、前回ラズダズ新公でずんちゃんの役を演じた奈央麗斗がその美しさで注目されますが、実は風翔夕は(これまでのところ)同組成績トップ。パフォーマンス系として組を支える実力派になっていくだろうと期待しています。
今日も息もつかせぬフラメンコと歌で全力疾走の宙組。
陽のムードを持つずんちゃんを真ん中にプレお披露目公演、絶好調!