三月の宝塚以外の観劇ラッシュもこの作品でいったん終了。

3/27(木)1400、よみうりホール

TARKIE〜伝説の女たちです。

13列目センターにて、よく観劇をお誘いするお姉様と。彩凪翔でなく、蓮つかさ先行で購入しました。プリンセストヨトミも、彩凪翔でなく留依まきせ扱いで購入しましたっけ。ちょっと脇の人を応援したいというか、そういうところ自分にはあるようです。翔ちゃんは変わらずウォッチしてますが、もう少しだけ応援してあげたいな…という人がいる場合はそっちを採るというか?




しかしこのノボリの数を見るに、数えてませんが予想に反して蓮つかさ、天華えまがとても多く、(あら?…)やはり退団後間もない方たちはそのままファンがついているのかなーと。

蓮くん扱いの先行特典がこちら。



特に開演前の舞台の撮影について注意がありませんでしたので撮りました。千鳥配置じゃないので、すぐ前の方はどうしてもかぶります。




凰稀かなめ主演、前作のTARKIE(2022年2月)では目立つところでは彩凪翔(雪組93期)が共演だったのですが、今回はOGがおおぜい出演。未沙のえる(59期)、真波そら(雪組86期)空乃みゆ(星組93期)、妃海風(星組95期)、音咲いつき(月組96期)、蓮つかさ(月組97期)、天華えま(星組98期)。

男性も数人出演しますが、とにかくOGさんたちががんばって盛り上げます。さすが息もピッタリ!

笠置シヅ子役が妃海風、オリエ津坂役が(前回同様)彩凪翔、大槻冴子(宝塚歌劇の男役スター役、架空か?)が天華えま、市村菊子が蓮つかさ、並木路子(「リンゴの唄」の歌手)が音咲いつきと、多くのOGにそれなりに出番を振った配役で、ソロ歌唱もあり、セリフもかなりありました。妃海風が元気な関西弁でまくしたてて、一番目立ってましたかね笑


物語は松竹少女歌劇団の男役スター、水の江瀧子ことタアキイと、同時代を支えたライバルとして笠置シヅ子、オリエ津阪との友情を軸に、厳しい時代にエンタメを守って生き抜いた「伝説の女たち」を描いた作品。今回はストーリーテーラーに記者役として未沙のえるさんを配し、テンポよく飽きさせず休みなしの2時間、最後の客席降りや昭和の歌のメドレーも楽しく、文句なく楽しめるものとなっていました。

宝塚歌劇団との対決は面白可笑しくて、天華えまに向かっては「ぴーすけとか呼ばれてるらしいけど、32にもなってどうかと思うわ」とか、リアルなからかい言葉が入ったりして、天華えま側からも「思い入れのあるあだ名なんや!」と反論もあり、客席の多くを占める宝塚ファンからはあたたかい拍手や笑いが起きました。


凰稀かなめさんは『ランウェイ』の時よりずっと絞っていたと、同行の方が感心していましたが、私はそちらは見てないので、(あいかわらずきれいだな〜)とただ見とれていました。最後の白燕尾はもうかっこよすぎ!ライトが当たるまでシルエットが見えていましたが、そのスタイルたるや現役時代そのままに思えました。

蓮つかさは芝居の時もショーのほとんども女役として出ていましたが、フィナーレの時だけは男役の扮装で、凰稀さんを中心に、彩凪翔、蓮つかさ、天華えまとズラリ元宝塚男役が黒の変わり燕尾で並んだ姿はもう嬉しすぎて頭が変になりそうラブラブラブ 翔ちゃんも舞台が進むにつれて男役スイッチが入ったようで、現役時代よく見た、眉間のシワ!(笑)『フォルテシッシモ』のゲーテみたい。懐かしく胸熱でした。


植草克秀の演出だけあって(?)、昭和のメドレーでは『仮面舞踏会』も歌っていて、当時を知るものとしては懐かしかったです。


舞台美術はまんなかの数段の階段以外ほとんど大道具や装置的なものはなく、映像が後ろの幕に映るだけでしたが、袖から人が出入りするだけでこんなに集中を途切れさせずに見せることもできるのか?と却って新鮮でした。暗転はほとんどなかったです。

衣装も前回のTARKIEの時よりずっと豪華でバラエティもありました。チケット代はS席で11000円とわりあいとリーズナブルでしたし、良きスポンサーが付いたのかしら?小学生以上18歳以下のお子さんは無料、付き添いの大人は半額という、文化庁の舞台芸術鑑賞体験支援事業だそうで、そういう関係もあったのか?今日はお子さんはあまり目につかなかったものの、とりあえず見渡す限りはほぼ満席でした。

2023年の10月に、ここよみうりホールに『ロジャースハート』(凰稀かなめ、壮一帆、音波みのり、音くり寿など出演)を観に来た時の、胸の痛むようなガラ空きの客席じゃなくて本当によかったです。


この作品は今日が中日。あと3日、6公演だそうです。(帝劇などの)大箱以外は1週間程度の興行はわりとふつうですが、これだけ完成度が高いのにもったいないな〜タラーショボーン生の舞台は消えるものというのは宿命ではありますが…

あ、でも千秋楽(30日の1730公演)の配信が決定したとのお知らせがありました。楽しいのは間違いなしですのでお時間あればぜひ!