月組の『ゴールデンリバティ/フェニックスライジング』の全てのチケットを消化しましたが、ちなつさんに何にも触れてなかったなーと思い至り。

思い出しですが、あらためて個人的なときめきポイントを記しておこうかなと。


印象的なのは登場シーン。ウェイターの制服に白の腰エプロン。ソムリエ(ソムリエのは長い丈のものが多いような)やギャルソンが付けていることが多い印象です。女性のエプロン姿にときめく男性もいると思いますが、男性のエプロンも得も言われぬ色気を感じます。特に紐をシュッと解くときが、私としては超注目ポイント。ネクタイを緩めるときがドキドキするという方もいると思いますが、リラックスモード移行と戦闘モードONで、真逆ではありますが「解く」という行為は同じ。その理由を深掘りするセンスはありませんが、とにかくとてもステキだな〜と毎回注視していました。


ロング丈の衣装もすごく似合ってます。スタイルがいいので腰の位置が高くて、ざっくり羽織ったコートの翻る裾がなんともステキ。汽車のステップに片足をかけて手すりにつかまり、奥から登場する場面なんて、スチールで永久保存かなと。

どんな衣装でも着こなしてしまいますが、この2場面は毎回絶対見逃せないポイントでした。


ちなつさんへの個人的な興味は、2016年の『Focus on』写真集から。瀬戸かずやと彩凪翔と三人のピックアップ。よく言われているように、やはり花組への組替えによって起きた化学反応がプラスに作用したように感じていました。男役として十二分にかっこいいのに、女役をやってもストンとはまってしまう。薄めの顔立ちなので化粧が映えるというのもプラス要因でしょうか。二番手になってから歌唱を聞く機会が格段に増えましたが、冷静に聞いて飛び抜けてうまいわけではない。ただ朗々と歌い上げるその堂々たる歌唱は、ドラマティックで胸を打たれることが多かったです。

92期はもう各組に一人以下しか在籍していない(花組にはいない)かなりの上級生で、遅咲きのトップですよね。ちなつさん的には成績も真ん中辺、路線スターでもなく、花組に組替までの間は下級生の花形スターに隠れて注目されることもなく、目の前のことをやっていたら、いつの間にかトップになっていた…という感じなんじゃないかな〜、と妄想します。

宝塚が好きで男役が好きで、この公演ではじめて、憧れていた「アレ」ができたという小さな積み重ねを大切にしてきた結果かもと思います。引き出しも年月の分たくさん持っていると思いますし、演出家の先生から何を求められても(たぶん)オールOKで、なんの不安もなくトップ姿を愛でられます。強いて問題点を探すとすれば、安定感ありすぎて、これがお披露目公演だという初々しさに欠けることかな。

以前にも書きましたが、ちなつさんにとって一番の番狂わせは、トップになったことで宝塚を辞める日がくることではないかと思うくらい。あまりにジェンヌっぽくて退団後が想像しにくいかたの一人ですね。



おまけ

さてそしてちなつさんではありませんが、私にはこの作品もう一つのときめきポイントがありまして、それがツアナキの宮殿を警護している兵士の後ろ姿。

おそらく下級生で、舞台の奥の方を向いて銃を構えてスクッと立っているだけなんですが、初めて見たときからステキだな〜と思ってまして。でも振り返ったあとは、舞台も慌ただしく展開するので一人一人弁別できるほどの時間もなく残念です。後ろ姿、注目してましたよ照れ プログラムによれば、白霧椿(108)、翔ゆり愛(109)、日向みなき(109)、央河希涼(109)の四人。研二研三の男役で「後ろ姿がかっこいい」って、将来を期待しちゃいますね!


千秋楽まであと4日。

一日の公演数が減ったかげんか?公演期間が長くなったような感覚ですが、全体公演数は同じくらいなのかしら?(数えてません、印象のみ)11/16が兵庫の初日で東京の千秋楽が3/9。4ヶ月弱、なかなかの長丁場。この間、ダブルキャストでもないわけで一枚看板で毎日ほぼ完売。外の演劇の興行から見れば、夢のような売れゆきですよねー。しかも演目の出来不出来にはほぼ関係なくですから(笑)。宝塚歌劇のナゾ?罠?語り尽くされている気もする一方、解けないナゾでもあり。次も囚われて劇場に行くだろうことを確信するのみです。

あーしかし、『ガイズ&ドールズ』では、チケット争奪は一層厳しくなりそうな予感しかしませんガーン