2/26(木)1330
三井住友カードの貸切。
セディナと統合して、東京では一公演につき4回の貸切をやることが常態となっています。ありがたいことにわりに当選確率がいいのと、確定の時期が早くまずは安心できるので、全てに申し込むことが多い貸切です。
今回月組は一回のみの当選で、厳しいな〜という印象でした。時の運かもしれませんが…
宝塚で上演済みでの東京ですから、ある程度評価を知った上で、それでも一度は実見したいというのがファン。待ち焦がれていたちなつさんのお披露目ですしね。しかもおけぴなどでも「お譲り」はあまり出ていません。自己消化率もかなりいいと思われます。
今日は4列目。最上手。
わかっちゃいましたが、ずっと左側をみているような席です。特に芝居ではセンターははるか彼方。ジェンヌさんが遠い…
一方ショーでは花道も使いますので、はじめましての下級生に注目したり、フィナーレではてらくんや凛ちゃんが近くで見られて幸せでした。
二週間余で四回の怒濤の観劇となり、今日が最後でした。
初見から気になっていたものの、些末な気もして今日まで黙っていたことを、最後にツッコミます。
ラスト間近、ジェシーが「一緒に行かないか」と誘ったときに、アナレアが「ジェシー、ごめんなさい」と答えるので、振られちゃったのか…と思いました。ジェシーも「お、おぉ、そうか」と、ちょっと意外、でもしかたないという感じに返します。王女として何か大義があるのか、それとも無法者とは同行できないという意味なのか?と短い時間にこっち(客席)もいそがしくいろいろ思いを巡らすわけなんですが、それなのに一瞬後にはアナレアがジェシーの手をとるという結末に、正直唖然としました
三回見るうちに、この「ごめんなさい」は、周囲の家臣に対して言っているのかも?と自分をなんとか納得させて見ていましたが、もうこれでmy楽だし、この際気になっていることを吐き出して終わります。
ジェシーのプロポーズ?には残念ながら応えられないという返事である、という受け止め方がやはり自然の流れだと思います。危険を共にし、お互いの抱えているものを知り、気持ちが寄り添えたと思っても、小なりと言えど一国の王女が背負うものは、自身の自由や恋愛よりも重いのか、と感じ入ったところにまさかの反転。
これが大野先生の自然な会話の流れなのか、それとも「あっと驚くどんでん返し」を狙ったものなのかわかりかねますが、私としては(はぁ?)と鼻白むことになりました。そこは素直に「一緒に行くわ!」でしょ?
疑問符の多かった物語の、ラストもスッキリと終われないのにモヤモヤが残ることに。
まぁでも実はその前の自由の女神の除幕式の場面でも、大統領が「独立を望むのですね」と尋ねたのに、アナレアは「はい」と言った直後に「いいえ!」と言い直していますので、これは大野先生の独特の感性かもしれません。《いったん返事、その直後に反転》という同じ会話の流れでしたから、私とは相容れないものですが、いわゆる大野節とでもいうのかと思い至っています。
さて話変わって退団者についてひとこと。
春海ゆうさんはるねくんと同じ96期。末は幹部かと思っていましたが、潔く退くことに。男くさく骨っぽいたたずまいで芝居の月組を支えた、貴重なおひとりだと思います。銀橋で並んだときにちょうど目の前で、ちょっと目が合った気がします。(よくある気のせい?笑)スッキリまとめたサイドと立ち上げたフロントのバランスがかっこいい髪型でキメていて、色気がありました。
朝陽つばささんは99期。みちるちゃん、かおとくんと同期です。私には下級生の頃から舞台の上でよく見つけてきた顔で、ひそかに注目していました。ここ最近、役付きがいいとは言えなかったので先を案じていましたが、今回でご卒業。春海さんと対でいい位置にいて、キラキラ笑顔が見られて涙が出そうでした。
そして同期それぞれ二人ずつ、四人での銀橋渡りと歌唱。歌詞には名前も入っていて、るねくんとかおとくんが同期を送り出すしぐさをするのは感動的。退団者をねぎらう、演出家の腕の見せどころですね。
千秋楽まであとわずかとなりましたが、悔いなく舞台をつとめて無事に卒業を迎えられますよう心から祈っています。
月組はこれでmy楽。
次の観劇は半月後、望海さんの『マスタークラス』です。