2/12(水)1330

娘が友の会で当選。10列目センターというベストコスパ。

プロローグで銀橋に来たちなつさんの銃口を覗き込むお席でしたwww


いや〜、ようやくのmy初日。東京が始まってもう3週間近く、なんなら折り返しも間近。

なんだかもう公演が終わったような気さえしてきたほど。いやいや、まぁ内容もまだほとんど把握していませんが(笑)漏れ聞く話から(西部劇なのかなー?)と思う程度でいざ!






芝居はキャパオーバー!

娘がプログラムを買ってきて、「こんな一人一人に詳しく役の説明が書いてあるの見たことない」と驚いていましたが、星組の『柳生忍法帖』のプログラムがこうでした!やはり大野先生。演出の先生の意向がこういう刷り物にも反映されるんですね〜

1時間半の芝居が終わって、(いや〜、詰め込みましたね)というのが初見の感想。そもそも舞台写真や、ダイジェスト映像などを見ると、ウエスタン、サーカス、インディアン、ハワイアン(もしくはタヒチアン)…と、なんならショーの扮装かな?と思うような統一感のない衣装の数々。何の話なのか皆目想像不可でした。

一つわかるのが、大野先生西部劇が好きなんだな、ということで。1970年生まれということですから、おそらくリアルタイムでは見てなくて、リバイバルとか録画で見ているのではないかと思うのですが、『夕陽のガンマン』『明日に向かって撃て』『荒野の七人』など、私でもすぐにタイトルが思い浮かぶような有名作品をオマージュして、あるいはちりばめているのが忍ばれました。ここで出てきているロングロングサーカスは、実在したリングリング(Ringling)サーカスをモチーフとしていると、大野先生がタカラヅカニュースの中で語っていました。ご自身も学生の頃に来日公演を実際に見に行ったとのこと。「サーカスってワクワクしますよね」とおっしゃってましたが、私にもその気持ちにちょっと覚えがあります。自前の列車を持っていてアメリカ中を興行していた大サーカスだったということで、サーカス→列車→列車強盗→西部劇みたいな(ここまで単純でないにしても)連想があったのかも?と想像します。南北戦争後の“ならず者”抬頭期と、サーカスの隆盛期は、時代的にも1800年代の後半から1900年代の前半で、ドンピシャ。ついでのことに、ハワイの併合も1890年代なので、これはもう、内心口笛を吹いちゃう案件では!?笑笑

それで1時間半、次から次へと情報がなだれ込んできて頭がパンクしそうでした。初見では何が必要な情報なのかがわからないので、一応全て取り込むため、登場人物の関係性とか、物語の筋とか背景とかかなり真剣に繋ぎ合わせながら見ることになりました。意識が飛んでるとわからなくなってしまいそうで必死。風間ライマンだけでなく、天紫アナレアの素性もナゾに包まれていましたので、わからないことをとりあえず棚上げしてストーリーにおいていかれないようにするのにせいいっぱい。

ただ見終わってみると、もしかしたらサーカスの場面は、色とりどりの衣装やパフォーマンスを楽しむ分にはいいものの、あらすじには関わらないパートだったかも、ここはもっと気楽に見ていいな、と2回目以降の見方を整理しました。ジェシー違いだった女性ガンマンについても、特に重要な要素ではなかったですし。

幕が降りたあとまず確認したことは、レストランカーヴィハウスのオーナーとサーカスの団長は同一人物なのか?ということでして(笑)…。両方とも佳城葵でしたが、単なる二役で同一人物ではなかったようです。カーヴィハウスのオーナーは世を忍ぶ仮の姿で、しかしてその実体はサーカス団の団長!というわけではなかった。こんなによくわかる顔の人を別役で登場させなくても、と思いましたが、上級生への出番の配慮なのか、こういう二役の配役時々ありますね。

春海ゆうと朝陽つばさの二役のほうは、髭や帽子もあったし、年齢も立場もだいぶ違う役だったので、そこまで違和感ありませんでした。今作で退団のお二人がコンビを組んでるのが感慨深い。



ショーは娯楽要素満点!

タイトルがフェニックスですから、衣装は全体として「鳥」をモチーフにしたもので華やかでしたね。キラキラ

テーマとして印象が強かったのは、世界(アジア)めぐりとナゾのインド人?オダチン•カーンショー。風間の早変わりと変貌ぶりが秀逸で、芝居のときの深刻さとはうって変わってのエンターテイナーぶりに舌を巻きます。かなり尺をとっていたので、ここはきっとトップさんのお休みポイントになったでしょう。てかもしかして袖で見ていたりして?(笑)

金✕黒の鳥、ダルマ姿の男役8名がそこかしこに出てきて、すばらしいプロポーションを披露。なかでも飛翔れいやくんがしょっちゅう目に入りました。角にいるから目立つのか?大きな目に魅入られます。目を引く美貌のはずの雅くんが目に留まらず。ふっと飛び込んでくるのが飛翔くんなのがふしぎですらありました。


そう言えば(と今更言うのもなんですが)この公演はちなつさんのトップお披露目公演で、大羽根を背負って大階段を降りてくるちなつさんは初見のはずなのですが、なんかすごい既視感。もちろん全ツで実際に見ているのもありますが、なんかずっと前から見ていたような気がします。雰囲気、貫禄あったものね。

私にとっては、ひいきの彩凪翔と同期。その92期のなかでは天真みちる、煌月爽矢と仲良しで、同じく中卒組ながら、どうやら彩凪翔とはあまり接点はないように思います。(だからと言ってなんでもありません)そして瀬奈じゅんがかわいがっていた秘蔵っ子。ガツガツしたところをあまり感じず、マイペースでのんびりやってきた結果、いまトップにたどり着いた感のある大器晩成型のひとなのかな。彼女の誤算は、もしかするとトップになったことで近い内に宝塚を辞めなければならないことかも?と思ったりする、つくづくジェンヌっぽいひと。2018年に、瀬戸かずや、彩凪翔と三人でフォトブックFOCUS ONが出て、もしかしてトップ候補生か?とその頃はザワザワしましたが、結果としてトップにまでなったのはちなつさんだけ。組のパワーバランスか、タイミングか、もしかしたら花組への組替えもトップへの布石となったのかもしれません。着々と(いわゆる)カードを集めてトップへの道を歩む人もいれば、新人公演もせず路線ですらなかったのに、てっぺんに立つ人もいる。ここまでの道を苦労と思っているかどうかは、本人でないとわかりませんが、ファンの願いに応えたいという気持ちはあったでしょう。本当におめでとうございます。


やっとmy初日が明けましたが、今後二週間のうちにぎゅっと詰まって複数回の観劇の予定です。

これからは抜くところは抜いて、緩急つけて楽しく見られそうかなー。