1/24(金)1330
前日日帰りで兵庫に行ってきたのに、今日は日生劇場へ。我ながら忙し過ぎる、、仕事でなければ劇場に行っているため、家事が…。毎日のルーティンワークはもちろんやっていますが、息子がお正月に帰省した時の布団がまだ押し入れにしまえてない…天気がいい時に一回干してからと思っていたらなかなかタイミングが合わず(言い訳)
宙組遠征記事も書き終えてないのに、新たな観劇が先になります。
ラブ・ネバー・ダイはホリプロステージ先行で購入。
真彩ちゃんとまどかの組み合わせを狙いました。
一階F列最上手(上手隣の2席は空席、売られてなかったかも?)。床の傾斜はあまりありませんが、舞台の設えが高いので、前の列の方の頭がかぶるとかはなかったです。
前の席の方が幕間に幕の写真を撮っていて仰天しましたが(→ダメなヤツです)、青基調の異世界の図案ぽくて、スカーフにしたら良さげな感じでした。
よく見ると生き物に頭がなかったり、逆に頭だけだったりギョッとするようなデザインで。太陽らしき天体に一つ目というのは異世界のテッパンかも(笑)
それはそうと作品は2013年、2019年についで今回三度目の再々演とか。
宝塚はもう観ていた時期ですが、いわゆる外の芝居を観に行くにはまだ敷居も高く感じていた頃。ここ最近OGさん達が次々と出演するので興味を持ってウォッチしていると、追いきれないほどになってきました。お金も時間も…
ちなみにこの公演S席は、16000円プラス諸々手数料という価格。しかしこの舞台を観てしまうと、高いとは思えない。
作品については、以前から「ひどい話」という評判を聞いていて、(それってどうなの?)と思ってはいましたが、見終わってみると、なんとこれ見たことがありましたコロナの時期に外国の劇場の配信で見て、それこそ英語でしたので隅々まではわからなかったのですが、記憶が蘇りました。英語だったからいろいろわからないこともあったのか?と思っていましたが、あらためて日本語で聞いてみても歌詞の聞き取れない部分が多く(セリフを歌で全て聞きとるのはなかなか難しい)、日本語だったからと言って、「ことば」ですごく腑に落ちたというわけでもありませんでした。
本日のキャストボードはこちら。

宝塚のOGが三人も出ています。
やはり特筆すべきは真彩希帆。最後に青いドレスをまとい歌手として歌う姿は、それはもう神々しいほどで。音がキラキラと空気に溶けていくのが見えるかと思いました彼女が雪組のトップ娘役時代、望海さんもいて、私たちは実にすごいものを見ていたんだな…と今さらながら思います。最近特に、宝塚出身のかたの実力がすばらしくまさに即戦力。トップ娘役ともなればそれなりに可憐な容姿も備えていますから、鬼に金棒とはこのことです。集客枠でアイドルがダブルキャストを務める事があっても、実力差は歴然。見て損のない公演となることまちがいなし。宝塚ファンとして誇らしい。
映像でなく実際に拝見してみて感じたのは、大道具大好きな私にとっては、まず装置、美術に感動しました!
はじまりは中空に吊るされたピアノに向かうファントムから。そのあとはサーカスなのかな?と思うような道化や異形なものたちが多数出てきて、天井近くに張られた梁の上を渡る人々や、上手下手両方から可動する橋とスロープ。もちろん盆も回り、大きなクリスタル(水晶?)の中に異形なものたちが閉じ込められているかのように(投影かも)幾本も屹立していたり。世界観に目も心も奪われます。恐竜の化石を操る骸骨がいたり、顔だけ大きな生き物が現れたりと、ほんの少しの時間しか舞台に出てないのですが、一体一体じっくり見たい、と釘付けになってしまいました。
「音楽はすばらしい、でも話が最悪」という評判については、実はあまり共感できなかったです。最悪と言うより、実見一回目の今の時点では、わかりにくかった、混沌としていたと言ったほうが近いかな。
まずこの話の以前に、何故ファントムがオペラ座から姿を消したのか?がわからないまま話が進むので、ずっと疑問でした。それと、英語で見ていたときわからなかったのはラウル子爵が借金まみれで、アル中ぎみ?だったことで、前はクリスティーヌがファントムを選ぶので気の毒にさえ思っていましたが、アイソをつかされたってことだったんでしょうか?
メグ・ジリーについても、何故グスタフを連れて姿をくらまし、銃を持ち出して狙うのか?も納得できずで。父に対するような愛情を横取りされたグスタフへの嫉妬なのか、クリスティーヌへのヤキモチなのかも明白にわからず。年齢的には親子ほど離れていそうなので、父親のように慕っていたファントムを一人占めしたかったということなのかな?
誰も幸せになってないということでは、最悪の結末と言えるのかもしれないけど、私はこのあとは心を入れ替えたラウル子爵が母親を亡くしたグスタフと、同じく愛するものをなくした同志として幸せに暮らしていく未来が見えたような気がします。その場を、去ってしまったファントムとジリー母子はどうしたのか?殺人を犯してしまったメグをかばいつつ三人で生きていくのかも…?今度こそ本当の親子のように。
描かれてない未来で幸せになってくれていればいいと思います。命を落としてしまったクリスティーヌの供養のためにも。
メグ・ジリーとクリスティーヌが出会って同じ舞台に立ったときは鳥肌でした。98期と100期。花→星→雪の真彩希帆と宙→専科→花の星風まどかはどこでもかぶっていませんし、タカスペでも1回くらいは共演したか?あまり交流するチャンスはなかったのではないかと。その二人が卒業して同じ舞台に立って言葉を交わしている、なんと胸熱なシーンだったことか!
他の演者ではまず市村正親。この人すごすぎない?昨年『ミュージカルモーツァルト』で少年モーツァルトの父親として拝見しましたが、その時はそれほど出番もありませんでした。しかし今度は主役。気力、体力、すごいエネルギーに満ちていることに驚嘆します。75歳、いくら世のなか高齢者が元気になっているとは言え、超人ですね~。若い頃を知りませんが、もっとギラギラしていたのかしら…いつでも今が最盛期だったりして
そして逆に最年少の小野桜介くんがかわいい💕なんともきれいなボーイソプラノ。昨日がちょうど誕生日で12歳。ほんとにあとわずかの期間しか聞けない天使の歌声です。
ラウルの田代万里生さん、お名前はよく聞きますが初見でした。ギャンブルとか身の程知らずな投資とかで失敗して身を持ち崩す人って個人的に大の苦手なのですが、この人なんだか同情してしまいました。愛情も失ってしまうからですかね?酒場で一晩中飲み明かし苦悩する様子にも普段ならイヤ気がさすのですが、感情移入して見守ってしまいました。
※オマケ
額に小さいサクランボのように付いているのはマイクですかね?後頭部から頬を通って口の脇に出ていたインカムの次世代でしょうか?今後普及していくのか、気になりますねぇ。
チケットが取れるかどうか不安で、実はもう一枚エントリーしたものが当選しています。宝塚以外の芝居は一度だけにしようと思いつつ、抽選と発表の時期のタイミングもあってついつい増えてしまうのが目下悩みのタネ
真彩と星風のほかは全く違うキャストになるので(そこは外せない)、それはそれで楽しみです。