3/17(日)1530
JCB貸切公演、娘と。
私は本日3回めにてmy楽。
二階5列目、センターブロック。
娘は最初で最後でしたので、見やすい良い席位置を引き当てられて良かったです。
今日最後の観劇でもっとも記憶に残ったのは、パフォーマンスそのものでなく幕間に耳に入った話しで、
「もったいない」というキーワード。
「せっかく能力の高い人たちなのに、なんでこんな作品をやらなきゃならないのか、もったいない」との嘆き?でした。
星組は「ことなこ」お披露目こそ、若干の残る作品だったように思いましたが、今作から遡ること大劇場公演は『RRR』『1789』と、話題作、人気作を当ててもらい、トップスターは休演だったもののみんな大好きな『ミーマイ』を博多座というステータスで公演。
トップ在任中には新作もあり、過去の人気作の再演もあり、お似合いだった『ロミジュリ』や、別箱でも『王家に捧ぐ歌』など大ミュージカルを総なめ状態。プレお披露目にはブリリアのこけら落としとして『ロックオペラモーツァルト』もありました。あと演ってないのは、『エリザベート(のトート)』『風とともに去りぬ(のバトラー)』(カッコ付きで『ベルばら』も?)くらいでは…?そしてどれもキャラではない気がしますので、星組プロデューサーの判断には(私は)概ね賛同です。
当代きっての寵児の扱いを受けて、公平に見て恵まれた航路だったのでは。作品にも舞台装置や衣装にもお金をかけてもらえなかった組(ご想像におまかせします)と比べると、全くもって申し分のない舞台人生で、それはもちろん、本人のスキルや努力に寄せられた期待の表れだったでしょうし、正当な評価であると思います。ただファンからしたらこの作品でもあの作品でも礼真琴を観たかったのに…という贅沢な悩みの発露でもあり、好き嫌いを含めさまざまな意見や感想もあるのでしょう。
本人にとってもファンにとっても、どんな舞台人生も完璧で満足なものはないのかもしれない。ことにファンはよくばりになってしまうから…
ただ私は、彼女の多様さ器用さを見ることができ、記憶に残る秀作だったのではと思います。これから漕ぎ出す外の世界へのアピールにも充分になり得たはず。
卒業後、『ロミジュリ』でロミオを、『1789』でロナンをやるわけにはいかないからには、何をやらせたいとインスピレーションをかき立てられる素材感がだいじですよね。
こっちゃんには宝塚最後の作品、『阿修羅城の瞳/エスペラント』を楽しんでやりきってもらいたいし、ファンも卒業する彼女を心から応援して、次なる船出に期待を膨らませることができたらいいなーと思います。
ショーについて言えば、星組のショーって、ダンス:歌が、7:3くらいの印象があります。こっちゃん以外も、ひろ香さん、ありちゃんや碧海さりおくん、大希颯くん、小桜さんや詩ちづるさん、(そして小声でひかえめに輝咲玲央)など歌うまの方も多いのに、これといった歌唱シーンがあまりないのがちょっとだけ残念です。
もちろん大人数、めまぐるしいスピードの迫力のダンスシーンは真骨頂。まばたきもしていられませんね
ダンスでは特に希沙くんがよく目に入りました。さがしているわけでもないのですが、ふっと引き寄せられると希沙くんが踊っていることがちょくちょくありました。得意であり、好きであり、そのオーラが人を惹きつけるのでしょう。
さて最後に、そのほか書き残しておきたいこととしては、幕間に娘に「石を投げた大工は誰なの?」と聞かれ、「輝咲玲央」と答えると「どうりでうまいと思った」というやり取りがあって、(心のなかで)ニヤニヤが止まりませんでした。
オレキザキ、しっかりと爪痕を残し、ギャップに気づいてやられるかたがおおぜいいたことを確信する次第(ヒイキ目全開)。
ご本人のひそかな夢だというエトワールがいつか叶うことを心から願っています