11/12(火)1330
今回もお知り合いの方にご縁をいただきました。
今日は上手寄りですが、シングル列。
ありがたや〜
前の方の座高も背もたれより肩が出ないくらいの体格でしたので、見え方にほぼ問題ありませんでした。

初見では夫と一緒に見て、余計な気づかいが多く舞台に集中できませんでしたし、天希さんに頭を殴られた感じで他のことにはあまり気持ちを割けませんでした。
今日は少し落ち着いて。
ちなみに絶賛の方には申し訳ないながら、もしかすると若干辛口のところがあるかも?
あくまで個人的な感想ですので、受け取り方はさまざまと許容していただける方のみお進みください。
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お芝居
まずはこっちゃんですが、彼女はこういうヘタレの役をやらせたら天下一品ではないですか?本人は歌ダンス芝居と三拍子そろった優秀な舞台人ですから、100%作っていると思うのですが、自分とはかぶらない人物を演じるのって難しいのではないかと推察します。似たところを見つけて徐々に役柄に寄せていくのが自然な役作りかと。そこは役者としてチャレンジであっても、仕上げてくるのはさすがですね〜。
安定の悪役を期待していたまゆぽん。体格的にも圧が強く、政権政党の重鎮の役は充分に似合っていたのですが、セリフの言い方というか、鼻にかかった声の出し方、あぁそう言えばこの人はこういう演技だったと、見て思い出しました。私としてはなんとなく『1789』のペイロール並の冷たさを期待していたので、最初はちょっと(あれ?)という感じで。組織内では怖がられながらの憎まれ役でありながら、一般国民からは人気を集めるという裏表感のある政治家。終盤で古郡に暴露され失脚の原因となった出来事も、原作では闇社会の人間との会食でなく、ゴルフプレイ中のズルという情けない理由でしたので、そういう人となりを熟考した演技だったのかなーと感服しました。
ところで写真だけで登場する闇社会の男って、今回全日程休演のカブちゃん?でしたかね。
ひろ香祐さん、舞台に出てくるだけで既に客席から笑いが起きるほどの安定のコメディ感あふれるたたずまい。兵庫から足掛け三カ月、だんだんとエスカレートしてきているのかもしれないですが、私にはちょっとやり過ぎのような気も。渾身の顔芸、要らないかな…
今回はまり役だったと感じたのが伊坂(ありちゃん)と古郡(極美くん)。
ありちゃんはスーツとメガネが似合いすぎでした。有能な秘書官でありながら、仕える主人の妻と不倫とか、自分のキャリアを考えるに最低の?総理に仕える葛藤が透けて見えました。正に昨日、国民党の党首の不倫デートが明らかになったところで、日本の政界ではこういうスキャンダルは命取りだよなーと思います。不道徳でも能力があれば許容できるという意見もあるでしょうが、政治家の場合、高潔さ、人望、人徳を求める人が多いですから(なかなか難しいですよね。権力のあるところにお金も色ごとも集まってくるわけで…)、何か功績があっても、一生揶揄されることにはなるでしょうね〜。
極美くんは胡散臭さ満載ですが、金で動くというわかりやすい動機とともに、それなりの矜持をもってスクープ屋をやっているのがよくわかって、なんなら幾分好感を持ったくらい。現実には接点のないタイプの人なのであくまで芝居の上では、ですけど。
星組でいつも注目しているのが、輝咲玲央さんと、鳳真斗愛くん。今回は大工の南条と牛尾外務大臣(ながーい福耳は本人の工夫なのかしら?)で、出番は限られていましたが印象は強烈。特に南条の造形は妙齢の女性とは思えないやさぐれかた(←ほめてます)で、腰を落とした歩き方、肩や頭の振り方、セリフを喋る時の顎の上げ方などほんとに素晴らしい出来ばえ総理執務室に連行されたときのやり取りは毎回アドリブでしょうか?前回観たときはハロウィンの直後で、庶民は毎日毎日残ったカボチャを煮付けにして食べてると。今回は落ち葉を集めて暖をとりサツマイモを焼いて食べてる、と語ってました。
初見で驚愕した松ジイ天希さんとよく一緒に登場するので、ニヤニヤが止まらず。天希さんはプロローグでのダンスは松ジイのまんま、ヨタヨタとおどってて、すごいなーと感心しきりでした。
フィナーレに大勢の人が舞台にいて、あちこちで群衆芝居をしながら、いわゆるワチャワチャと大団円というのが、『食聖』のようでもあり、『めぐり会いは再び』のようでもあり、いかにも星組っぽいなーという感じの芝居でした。
そしてショー
初見のときはほとんど(物理的に)見えてなかったんだな…とあらためて。
実質初見ということで、記憶に残ったことを順不同で挙げていきます。
超特急、電飾、派手な衣装で星組とくれば、『JAGUAR BEAT』を思い出したのは私だけではありますまい?
プロローグの銀橋への板付きから気分はいきなり最高潮。AZULの意味するところの碧(青でなく)色の衣装の美しいこと。
そして中詰が長い手拍子が、スミマセン…途中で疲れて休んだことを告白します。個人的注目の輝咲さんはディズニーのヴィランかのような黒っぽいロングの衣装。組長副組長とともに三人で旗を持って盛り上げ隊です。赤「あか」のありちゃん、黄色「きいろ」の極美、まさかのイニシャルがらみのシャレなのか?と思いましたが、天飛くんが紫?だったので、さすがに偶然なのね笑笑
ショーはちょっとストーリー仕立てのようでしたね。
プログラム買ってないので詳しくはわかりませんが、こっちゃんと舞空ちゃんが出会って結ばれる…的な?
ほかは、詩ちづるさんにふられるありちゃんが悲壮感にあふれててステキでした。上着を脱いで踊り出すと、空間を一人占め。見惚れるばかりのかっこいいダンスでした。とてもフラれるようなタイプには見えませんね…
白い衣装の場面や男役の群舞の場面では、(おそらく)学年とか番手とかのかげんで輝咲さんと天希さんが近くのことが多く、視線がバラけないで私としてはとっても助かりました。
それと、中詰のラストの勢揃いの場面では花道の一番上手に鳳真くんが!フィナーレでも同じ位置に鳳真くんがいて。自分も上手席だったのでニッコニコで拝見してました。たぶん?目線いただけました
(※週末(11/17)に最後の観劇をしましたが、フィナーレのときは鳳真くん、最上手ではなかったです。立ち位置の場面を間違えていたと思います。自分の覚えとして訂正。)
最後に!またまた驚かされたことにエトワール、もしかして詩花すずさん(107期)?この公演、私驚くことが多過ぎでは?詩花さん、ダブルトリオやカゲソロはつとめてましたが、ついにエトワールを射止めたのですね。
星組の藍羽ひよりが107期では初の新人公演ヒロインをつとめ、つづいて花組の七彩はづき、最近では雪組の白綺華と、娘役さんの躍進が続いています。星組では同じ107期、碧羽陽さんにも注目しているのですが、スルッと詩花さんが頭角を現してきた感じ。歌姫として出演場面が増えることを期待しています。
それにしても星組、人数多くて、この物量はなんとも迫力ありますね!もちろん組回りの研一さんが10人ほどいるせいもあるでしょうが、90人近くいますかね?宝塚歌劇には慣れている私も、毎回この人数には圧倒されます。先日観劇した夫も「こりゃ相当訓練されてなきゃできないね。かなり厳しく(訓練)しないとケガをしちゃうかもしないし」と珍しく?的をついた感想をこぼしておりました。「訓練」という言い方もちょっとどうかという気もしますが、一般人からするとそれに近いものがあると感じられるのもまた事実なのだろうと思います。
実は職場の同僚の娘さんが、高校(男女共学)の舞台鑑賞教室で今週星組を観劇の予定とか。感想を聞くのが楽しみです。
ではまた!