10/31(水)1830、星組の新人公演を拝見しました。
実はまだ本公演を拝見していないワタクシ。タイミングの問題ですが新人公演のほうを先に拝見することになりました。お知り合いの方にご縁をいただいて。
A席10列目下手にて。友人と。

原作映画は見ていましたが、宝塚歌劇の情報はほとんどないままに観劇。
若い学年の挑戦を見るのはほんわかしますね〜。
オバサン、僭越ながら母親目線です。
初見で印象に残ったのは、主演の御剣海を除けば、鶴丸官房長官を演じた世晴あさ(本役輝月ゆうま)、ライターの古郡の大希颯(本役極美慎)、黒田聡子の兄鰐淵影虎(本役碧海さりお)の碧音斗和でしょうか。
このあたり過去の新公でも目立つ役を射止めた実力者。長の期(104期)で初の主演の御剣海をはじめ、104期筆頭綾音美蘭がヒロイン、成績2番の碧音くんと3番の世晴くんが主要キャストを占め、新人公演としては成熟した芝居を作れそうなメンバーが揃ったのですね。それにしても七年生までで40人超、多いですねぇ。
聡子の兄役の碧音くんがとても拍手が多くて、造形が面白いことは面白いけど、本公演ではどうなのか?は気になりました。芝居の出来そのものに笑うところなのか、それとも演者の作り込みが受けてるのか?本人の人気なのか?あさってやっと礼真琴主演で拝見の予定ですので、確認したいと思います。
もう一人気になったのが、井坂役の樹澄せいや(本役暁千星)。特に歌うときに喉が苦しそう過ぎて、喉の調子がたまたま悪かったのか、緊張しているのか、元々そういう歌い方なのか知る由がありませんが、課題が残った公演だったのかもしれません。
星組でいつも姿を探している碧羽陽は野党党首の役(本役小桜ほのか)。真っ白なスーツも着こなしてすごくがんばっていたと思いますが、通常公演で踊っている時の方が生き生きと見えていて、若干精彩を欠いたかな〜と。当然緊張もしてるでしょうし、私の期待値が高すぎたのかもしれませんけど。
詩ちづるは料理人寿賀さん(本役白妙なつ)を。既に何度も観劇している同行の友人によれば、本役の白妙さんに寄せて作っていたようだとのこと。
アメリカ大統領が来日したとき、パフォーマンスで「さくら」を歌う女性が、突然本公演レベルの人が出てきたな〜、と思ったら詩ちづる。こりゃ反則かも。
本公演では秘書官の番場を演じていますが、原作映画では小池栄子が演じ、主役の中井貴一と並ぶ主演級だった役。トップ娘役を射程圏内に入れている彼女への期待の現れですかね。
柳先生、南条、小野田、松じいの本役の作り込みが楽しみで仕方ありません。あまり登場回数は多くはないものの、強烈な印象を残す役ばかり。上級生がなんでもなさそうにこなしていると思いますが、新人公演学年には難度の高い役だと思います。熱演でしたが残念ながら役と本人が分離して見えました。本来の自分の姿とはかけ離れた役、これはもう経験値の差で仕方ないのでしょうねぇ。これからこれから。
それと鶴丸官房長官の輝月ゆうま。こちらは似合ってることが目に見えるようですが、ほんとに楽しみな役です。新公での世晴あさも想像を超えて良かったですが、これはやはり本役を見ないとね。
なにしろこの新人公演が作品の初見なのでホンチャンを見ないと判断することはできませんし、新人公演は充分その役割を果たしていたと思います。
あらすじには原作がありますが、芝居そのものの仕上がりとしては、スミマセン、今日はあまり感心しませんでした。演出の石田昌也氏の大劇場芝居作品群は遡ること、『夢介千両みやげ』『壬生義士伝』『カンパニー』『カリスタの海に抱かれて』…う〜む〜。(^~^;) 新人公演担当は別にいるものの、本公演の演出を踏襲してますよね?本作の良い評判は、もしかしてこっちゃんやありちゃんやまゆぽんの演技にだいぶ寄りかかっているのかも…??答え合わせはあさって。
終演後は、近くの店で飲んでしゃべって楽しく過ごしました。夫はたまたま飲み会があり、夕飯の準備の心配もなく、退勤後に劇場に直行という独身に戻ったような身軽さ。
アフターも含め楽しい観劇でした。
ごちそうさま!おつかれしまでした!