たわいない話。


今朝のことです。

ラッシュ時の通勤の下車駅で、

「左右に別れて、すこしでもすいているドアからご乗車ください」

という放送をしており。

私の頭はその、「すこしでも」に反応しました。


宝塚歌劇『ベルサイユのばら』の中のセリフで、いつも強烈な違和感を感じて引っかかる言葉が、「すこしも早く」でして。私同様、気になっているかたはいらっしゃるでしょうかねー?


今回もジャンヌとフェルゼンが発しています。

これはもうどの時代を見てもこの言い方だし、おそらく原作者の池田理代子さんも監修しているでしょうから、もしかしたら方言なのか?とも思いましたが、池田さんは大阪府の出身のようですので、そこまで違う語彙はなさそうに思います。謂わばベルばら言葉でしょうか。


「すこしも」というのは、後ろに否定の言葉を伴って、「まったく〜〜ない」「さっぱり〜〜ない」「まるきり〜〜ない」「一向に〜〜ない」のように使いますよね?たとえば「すこしも寒くない」とか、「すこしもわからない」とか「すこしも進展しないとか」…

『ベルサイユのばら』の中で意味するところである、「できるかぎりなるべく早く」と言いたいのであれば、「少しでも早く」と言うべきなのに、わざわざ、徹底して、「すこしも早く」と言うのは、きっとなにか主義主張があるのだろうなと思ってみています。

聞くたびに、違和感とともに(ハイハイ変わってないなー)と、思うセリフです。


エスカレーターを上りながら、駅の構内放送を頭の中で変換してみてニンマリ。

ベルばらっぽく言えば、「左右に別れてすこしもすいているドアからご乗車ください」ってこと?

う〜む、こんな言い換えをしている自分てさ…笑い泣き