8月末、ドイツ、チェコ、オーストリアへ旅行していました。


宝塚とは関係なく団体の観光旅行ですが、ハプスブルグ家の勢力範囲なので、割合といつも身近に宝塚を思い出す話題がある気がします。現地のガイドさんの話も概ね聞いたことのある内容で、ヅカオタとしてはとりたてて初耳の話題はなかったかも。笑

ハプスブルグ家は革命で倒されたわけではないし、ナポレオンの影響は受けたもののその政権が短かったせいで破壊され尽くされることもなく、現在の保存に繋がっているようです。様々な事情もあるでしょうが、政権が変わるときに根こそぎ破壊されないのは、後世のためにはとてもありがたいですね。貴重な美術品や文化の継承がなされて、美しい絵画や建物が失われずにいたことは本当にありがたいかぎりです。


なんとも残念だったのが、ウィーンでの自由時間に訪ねるつもりだった、ホーフブルク宮殿の中のシシィ博物館が14時過ぎには本日分が売切れだったことで、、、2月に旅行した娘が「日本語音声ガイドもあるしぜひ見てきて」と言ってたのに、まさかの門前払いえーん 前日のうちに、またはせめて当日の午前中に予約について気にしていればよかったのかも。半年前には予約も要らなかったようなので、うっかりしましたね〜💧

予約システムが導入されたのか、夏休みだったせいもあるのか?諦めるしかありませんでした。

シェーンベルグ宮殿にはその足跡が数々あったので、臨場感を満喫できただけでもよしということで。




↑博物館の入口とsold  outの貼り紙。

「また明日来てください」とにっこり言われましたが、来られるか〜い(笑)


一方もう一つの目的であったハプスブルグ家の霊廟のカプツィーナー教会は、ほとんどひとけがなく静かに参拝できましたので、遠い親戚のお墓参りだけは果たせました笑笑。なんというか、銀座のど真ん中みたいな(繁華街一本入った)ところにあってビックリ。豪華な棺がずらりと並んでいて荘厳でした。これがミュージカル『エリザベート』のプロローグのベースなのね〜と思うと、感慨深い。写真NGとかはなかったと思いますが、やはり棺の撮影というのもはばかられて、外観の撮影だけにとどめました。




旅行中も遠慮なく抽選結果と申込み案内が舞い込む件について



まずはドイツ到着の翌朝夜明け前…(日本は昼前)、外の演劇(宝塚以外のという意味です)の当選発表があり、こちらは支払いがセブンイレブン限定でして、支払期日が2日後。娘に払い込み番号を連絡して支払いの立て替えを頼みました。

翌々日は友の会で宙組全ツの発表がありまして、当たったものハズレたものを勘案して、阪急交通社に追いチケの申し込みをしましたが、決済をしようとすると警告が出て進めずガーン。ホテルのフリーワイファイに繋いでいるのですが「信用度が低い」のような表示が出る始末。こちらは時差を考えながら娘と連絡を取り、娘のカードで決済してもらいました。

そして更に次回月組の貸切公演の申し込みです。出発前に申し込んでおこうと思っていたのに、どうやらうっかりしたようで申込み履歴がなく、これも締切が迫っていて娘に代わりに申し込んでもらうことになりました。


旅行前にヨーロッパで使えるeSIMをダウンロードしたし、どこにいてもほぼ遅滞なくメールが入るのはありがたいのですが、結局国内にいないとちょっとムリなこともあるようで…。

チケット事情のわかった娘が留守番でおりましたのでなんとかなりましたが、そうでなければ歯嚙みする思いだったでしょう。せっかく当たったチケットの代金が払い込めなくてキャンセルされてしまったり、抽選は数を撃たないと当たらないのに、ひとつチャンスを逃すことになったり。チケットの取得は情報の新鮮さと素早い決断が肝ですものね。旅行中と言えども気が抜けませんグー


エリザベート再び


そうこうするうちに、ザルツブルグを経てノイシュバンシュタイン城までやってきました。

既視感すごいですが、初見です。



ザルツブルグでは現地ガイドさんが、「ここではハプスブルグ家の話はしません。ザルツブルグは(侵略などの)様々な歴史があったものの、元来〝私たちはザルツブルグ人〟という意識が強く、(地元の)領主様を戴くという気風です」とおっしゃるのに、外国人の旅人の私は(ほ〜)という感じ。たしかに皇家の話はほとんど出てこなかったし、なるほどお土地柄によって受けとめも違うものなんですね。


ノイシュバンシュタイン城は人気の観光スポットですから、見学には予約が必至。5分刻みで50人くらいずつ、ゲートにチケットのQRコードを通して回転改札を一人ずつ通って入場。マクドナルドの出来上がりを待つようなボードの前で、自分の番号が点灯するのを待ちます。

ここは私たち世代には懐かしい、ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画『ルードヴィヒ』の舞台。この映画の頃は意識していませんでしたが、ここでも皇后エリザベートが顔を出してくるのですね。同世代(8つ違い)、同じくヴィッテルバッハ一族の二人は、今の生活の束縛を嫌うもの同士?シンパシーを感じていたらしく、皇后がルードヴィヒ二世の行く末を心配して自分の妹ゾフィー•シャルロッテを王妃としてすすめたものの、女性を嫌っていた(!)ルードヴィヒ二世は二度婚礼延期をしたあげくに、それに怒ったゾフィーの父親に逆ギレする形で結局婚約解消。破棄する言い訳をさがしていただけで、おそらく元々女性と結婚する気はなかったのでしょうね〜。以降エリザベート皇后とは疎遠になったとのことですが、ルードヴィヒ二世が禁治産者として拘束され謎の水死を遂げたあとには、「彼は精神病ではなく、夢をみていただけ」と理解を示していたようです。結婚が幸せの全てではないことは、自分自身よくわかっていたんではないでしょうか。


オーストリアのおみやげ人気キャラクターとなっているのは定番のモーツァルトに加え、最近急上昇らしいエリザベートですが、たぶん新商品だと思われるのがこちら。




ミュージカルのヒットがあったとは言え、皇后エリザベートがエリアの国民にとってどういう存在なのか、通りすがりにはわかりかねますが、こういう遊び心が許されるくらいには受け入れられているのかもと思いました。

こちらのグリーンと、ビミョウな…えーピンク色の2色展開で、ひとつ14€50¢。為替の関係(円安)と元々の物価の違いもあり、日本人的にはこの品質でこのお値段!?と思われるような代物でしたが、娘へのおみやげとして購入しました。


フランクフルトから帰途に。

シシィ博物館リベンジ、いつかできるかな〜?