宝塚歌劇の話ではありません。
ということで…
ブログを書いていますと、過去のブログについてもアクセス数が時々お知らせがくるのですが、繰り返し「順位がアップしました」とくるのが、ちょうど一年前の『劇場の評価と座席トラブルの話』というタイトルのもの。
あまりに何回もくるので、(なにごと?)と自分でも読み返したりしたのですが、いったい何がそんなに見ていただける内容なのか?とちょっとふしぎでして…
それでまた思い出したのですが、今年の夏、やはり帝国劇場で『ムーラン・ルージュ』を観たとき、私の近くである出来事が起こりました。その時はかなり下手の後方席だったのてすが、私のひとつ下手隣のかたが、彼女のひとつ後ろの列のかたに幕間にクレームを言われてました。
私より下手の話なので、私自身は上演中はいつも舞台の方(上手方向)を向いているため、そのトラブルがあるまでお隣がどんなかたで、どんなふうに過ごしていたのか全く気がついていませんでした。騒ぎがあってそうっと下手を横目で見ると、痩せ気味の(おそらく)50歳以上の女性のかたで(背もそう高くなく)、後ろ列のかたは(お顔はまともには見ませんでしたが声から察するに)けっこう若めのかたではなかったかと。曰く「左右に体を動かさないでください。私も見えないところはありますが我慢してるんです。それなのに右や左に動かれては、ほとんど見えなくなっちゃうんです!」。あ〜、ありますよね。前のかたの頭が舞台にかぶる問題。前の席が大柄のかただったり、男性だったりすると、今日の運命を呪います。
私の下手隣のかたは若干困惑した様子で「ここに来たのは初めて。あまりに見えにくくて動かないと見えないけれどどうしたらいいのか」と尋ね、ほかにも二、三回やり取りがあった後、「それなら、右か左どっちかにしてください」を最後に、やり取りが途絶えました。
その日初めて会った見知らぬ人に声をかけるのは、普通に考えたらかなり勇気が必要だと思うし、しかも内容はクレームです。後ろ列のかたもよほど腹にすえかねたのかと思いますが、それでも(直接言うか?)と驚きました。私なら運命を呪いながらその日をやり過ごすか、勇気を出してスタッフに訴えるかなー。一回限りの観劇だったら、幕間に解決しないとダイナシですものね。
残念だった話、まだあります!まったく枚挙にいとまがないですね。
御園座で『ドン・ジュアン』を観たとき、私のすぐ前のかたが頭に老眼鏡を乗せてまして、オペラの視界に絶えず飛び込んでくるという災害に見舞われました。開幕前には老眼鏡をかけて生徒さんの出番表を見ているようで、暗転して幕が上がると、サッと頭の上に「帽子は脱いでください」とスタッフが注意しているのはよく聞きますが、まさかの老眼鏡(笑)。考えてみれば、帽子より確率高くないですか?私の更にひとつ後ろの列の二人連れのかたが、「使わないなら眼鏡しまえよ」と毒づいてましたが、当人には聞こえなかったのでしょう、上演中ずーーっと頭の上にありました
そのあと東京宝塚劇場で、スタッフのかたが開演前に見回りながら眼鏡を頭の上に乗せている人に直接注意しているのを聞きましたから、少なくとも宝塚劇場では帽子とともに眼鏡もとるべきと認識されているようです。なにしろ御園座の注意事項の半分以上は、「クッションを開いて使え」ということなので(わかる人にはわかると思います)、眼鏡on頭は見過ごされたのかも…
自分がこういう目に合うと、今後は自分の姿勢を律したり、身につけるものにも気をつけようと思いますね。
(本当はどうにかしてほしいですが)ハード面はどうしようもありませんし、何よりお互いさまでもあるので、なんとか人さまへのご迷惑をより少なくしてストレス無く観劇できるように心がけたいです。