7/29(月)1300、三井住友カード(旧セディナ)貸切公演。11列下手にて。

一週間で二回の名古屋日帰り、仕事でもないのに(笑)


友の会で取れなくて、ご縁を頼ってチケットを申し込んだあとに当選がわかりました。この申し込みと当選発表のスケジュールって同じサイトでない限り実にうまく組まれていて、こっちの発表を待ってから次の申し込みをしよう、とはいかないのよねタラー

「チケットは取れてから考える」しかないので、今回は名古屋二往復に決定。東京から名古屋はまぁまぁ遠くないですしね。





丸レッドまずは花組生のパフォーマンスに喝采


さてさて、望海さんファンのハシクレのつもりの私、今回は真正望海ファンが聞いたら(もしかしたら?)驚くような発言をします(笑)

望海さんが『ドン・ジュアン』の楽曲(シャンツェとか)をコンサートで歌っていますが、知ってはいたものの、(これドン・ジュアンの曲だったんだ〜)と思ってしまいました。順番としては逆ですね笑い泣き 今さらですが、望海さんがこの作品を大切に思っていたこと、自分の舞台人生の再出発の曲の一つとして選んだことが、あらためて心に迫りました。それと、舞台作品を離れ、一楽曲として独立した魅力を持っていることも。

ひとこの熱唱も心を打ちました。ちょっとハスキーな声質、それに色気を添えるビブラート。沼落ちの予感しかありませんラブ 喉だいじょうぶかな?とひそかに心配していますが、そこはプロ、信じていますのでよろしくお願いします。


前回書いてなかったことで、記しておこうと思ったのが、ラファエロ役の天城くん。実は彼女の顔が覚えられない…(ファンのかたスミマセン)たぶんこの次に違う役でみたら、またわからないだろう妙な自信があります。しかし花組の路線(に近い)かたですし、これからどんどん目立つ位置に出てくると思うので、そのうちに認識できるだろうと思います。しばしお時間をください。


恋に落ちる(至る)というと、生活圏が似たようなフィールドで、気になって次第に惹かれ合っていくのが現実ではよくあるパターンだと思いますが、この二人は会った瞬間にいわゆる「ビビビ」雷と電流が走るやつ。それにはやはりひとこのビジュアルが説得力がありましたね。そりゃこれだけキレイなら一目惚れもさもありなんじゃないですか。


らいとくんがとても良かった。ことに二幕幕開けの後ろ姿のシルエット、かっこよすぎましたね。突然襲いかかったラファエロからドン・ジュアンを庇って剣を抜いてカンカンと打ち合うのがなんともスマート。それと、雪組で咲ちゃん、こんなに歌ってたか?と思うくらいたくさん歌ってて(きっと歌ってたのよね?笑)、存在感がありました。雪組のドン・カルロはいい人過ぎて現実味が薄かったのですが、らいとカルロはエルヴィラに対してちょっと淡い恋慕もありの、人間くささも感じました。


あかさんもすばらしかった。ドン・ジュアンが震えあがるような不気味で恐ろしい人外の役を、絶対零度で演じていました。ただしかし、娘が穢されたからとドン・ジュアンを殺しにくるのもずいぶんと短兵急な話。しかも部隊を引き連れて(?)娘の方もむりやり手籠めにというわけでもなさそうで、ドン・ジュアンに打ちかかる父親にすがって止めに入ってますよね。この頃の貞操観念は現代とは違うのでしょうが、男と女の関係なんて所詮そんなに変わらないもの。却って原始的で奔放で、案外遊ぶ人は遊んでいそうにも思います。これが何世紀の物語かはっきりわかりませんが、たとえば『ロミオとジュリエット』なら14世紀。結婚している夫婦ですらお互いに裏切り合っているのが描かれていました。


丸レッドそれでも手放しでは賞賛できないわけ


それにしても…

これを言ったら元も子もないことは理解していますし、パフォーマンスの素晴らしさは充分に評価した上でなお、ほかの解決方法なかったのか?と腹立たしい思いは否めません。

以下物語の根本を揺るがすことになりますが、私のモヤモヤを吐き出しておきます。

ドン・ジュアンが死んだことで、決闘相手のラファエロがまず立場がない。マリアは恋人と未来を失う、父親は息子を、ドン・カルロは友人を失い、おそらくエルヴィラも得られない(いや?これはワンチャンあるか?!)。女たちは見目よき遊び相手を無くし、エルヴィラは「夫」と思い込んだ想い人を失うことに。誰にもいいことがないような?いや、たった一人、騎士団長だけは復讐を果たせたのでしょうか?

ドン・ジュアンは友人の説得に耳を貸し、(失礼にも突然襲いかかった)ラファエロを、父親の言うように大きな心で赦してやれば良かったのに、と歯嚙みする思いです。

ラファエロもたとえドン・ジュアンを打ち負かしたところで、マリアは自分のもとにはかえらない。かつての恋人に執着されても、鬱陶しいだけってことを、彼の首根っこを掴んで教えてやりたい。戦争から戻ってみたら恋人が別の男とつきあっていたのは気の毒だったけれど、クリエイティブな仕事を生きがいに思っている女性に、「(結婚したら)仕事はやめろ」という時点で、まぁこいつはないな〜、と思うわけですよ。

騎士団長殺しはたしかに罪ではありますが、丸腰の相手の寝込みを襲ったわけでもなく、武器をとって向かってきた相手に応戦した形ですからねぇ…その時黙って殺されてればよかったとでも?


愛する人が亡くなって平気な人はいません。

いくら彼は自分の心の中に生きてるとマリアが言ったとしても、それは自分を納得させるための方便。

これから未来を共に過ごしていこうと誓い合った恋人たちのために、私は憤りを封印せずにおきたい気持ちです。


丸レッド有形無形の遠征おみやげ


今回は大学時代の同級生お二人と観劇がかぶりまして、往復の旅程はそれぞれだったので名古屋駅で待ち合わせしてお昼ごはんのあと一緒に御園座へ。観劇後に熱い感想を言い合えるのが楽しいですね。地元を離れて遠征して、そこで知り合いと落ち合うというのもあまりふしぎでもなくなりました。人生の後半に、趣味の合う友だちがいてくれたことに感謝の気持ちでいっぱい。


最後に、キオスクで餡麩三喜羅をラスイチでゲットできました。ちょっと前から、名古屋に行くならと狙ってたおみや。6個1275円。翌日までと日持ちがしないので、ほどよい数。ふわっふわで上品な甘さでした。

当日は生モノみたいで手にペタペタつく感じ、翌日はちょっと乾いて扱いやすく温泉饅頭のようになっていました。(๑´ڡ`๑)



千秋楽まであと少し。
無事に迎えられることを祈っています。