7/18(木)11時、日本青年館にて。
A席後ろから2列目の最下手で。斜め前上手席が不在、真ん前の席のかたが一幕でお帰りになったので、とても見通しは良かったです。産経新聞(マチソワ)で当選。
昨日が初日、本日は初の一日2公演だそうです。
今日仕事は休みだったので、歯医者の予約だったか?整形か?と起きてからスケジュールを確認したところ、なんと観劇でした。笑笑
そんな具合ですのでもちろんなんの事前情報もなく、着席。公式の作品紹介を見ると「ロマンチックなラブコメディ」とありますが、見終わってみてちょっと違和感が。最終的にはハッピーエンドではあり、ハートウォーミングな話ではありますが、ラブコメディとまでは言えなかったかも?
ちなみに題名の『リーフィー』とはGoogleレンズで翻訳してみると『LOVE』。オランダ語から派生したアフリカーンス語とのことでした。そう言えば舞台はオランダらしいですね。オランダである必然性は何もなかったような気がしますが…あ!町に新しく開店した本屋さんの店の壁に、ミッフィーっぽいイラストが数点ありました。大羽根をしょっていたり、ロケットをしていたり、デュエットダンスをしているウサギも。ミッフィーを使いたいために、舞台をオランダにしたのか?まさかね…

二日目ですのでネタバレがイヤな方は進まないでくださいませ。
えーとまず、いいことから書きますと…
七彩さん、堂々の東上初ヒロインでした。同じく聖乃主演の『Prince of roses』で初ヒロインをつとめた星空美咲と比べて、むしろ初々しさ皆無の落ち着きぶり。歌も正確、舞台度胸もあって、7期差を感じさせませんでした。私は新公も見ていませんし、こんなに舞台で活躍するのを拝見するのは初でしたが、路線娘役として期待できそうですね。長年の花組ファンの知人に聞くと「良くも悪くも庶民的」という評価で、あまり花娘らしくはないと思うとのことでしたが、いろんなタイプがいてもいいんじゃないかと。ここ十年、蘭はな、かのちゃん、ゆきちゃん、はなちゃん、まどか…特に共通点はないような気さえします。
若いメンバーの多いカンパニーで、一樹さんと美風さん、押さえるところをきちんと押さえていて、安心できました。それにしても花組の若手のみなさん、8割顔と名前が一致しないわ(;´д`)トホホ…
レオ役の侑輝大弥くん、やさぐれた感じがよかったです。ダーンと仲直りしたあとの照れた様子も秀逸。ただ(以下ネタバレ必至)かなり最初の方から出ていた割に、なんでこんなに敵意を露わにしているのか?だいぶあとまで謎で、種明かしをしたあとは(そんな理由?)と、鼻白みましたね。「お待ちかねの悪役登場!」というセリフとともに暴力をふるうレオ。なにか深淵な恨みとか、ミラ(七彩)家族の過去の事故に連なる何か? かと思いきや、ねぇ…
(迷子の)ヤンの役は熱演でした。初音夢さん、105期の娘役さん。出番もセリフも多く、客席の笑いも一番とっていましたね。あどけなくて賢い少年をうまく演じていました。
大工役の峰果さん、シブいおじさん役がステキでした。98期、研13?口跡鮮やか、セリフにも重みがあって本当にステキな男役さんですね。
聖乃と一番つるむ新人記者には鏡くん。新公で活躍を認められ今回の目立つ役を得た感じでしょうか。聖乃とともに客席降りもあり、体当たりの演技で挑んでいます。
さてさて演出の生駒怜子先生、バウ作品『夢現の先に』に次いで二作目。いかにも小劇場向きだったとは思いますが、前作に比べていろいろトーンダウンしてます?尖った感じをだいぶ押さえて、よく言えばおとなしく、悪く言えば平凡になっていたような?
前作は謎は謎のままで観た人に委ねるという収まりで良かったと思いましたが、今回は万人受けを狙ったためか、逆に書き込みが浅い部分は伝わってこなくてストレスを感じました。ミラにからむ店のお客とか、ヤンの父親、実は、とか。それと何年もくすぶっていたレオの心境を、もう少し丁寧に描いてほしかったかな。
まだ二作ですから自分の色を出しかねているのかもと思いますので、次回作も期待して観たいと思います。ジャンルに得意不得意もあるかもしれませんし?私は『夢現』の感じ好きでしたので、その方向で作ってくれると嬉しいですね。
最後に、聖乃さんは美しかったですね〜。
なんか今日はなんどかマイティに見えました。中高(なかだか)の顔のせいでしょうか。
さきちゃんやありちゃんのように、すんなりスーツの似合う骨格ではないと思ってみていますが、男役として努力が必要だからこそ年々ブラッシュアップしてきているのを感じます。早くから路線として扱われ、美形なだけに役柄の幅に葛藤があっただろうと思います。今作のようにちょっと押しの弱そうないい人の役だと素でいけそうですが、次期ひとこ政権では二番手として様々な顔を見せてくれることを期待しています。それにしても開幕アナウンスや終演後の挨拶の声が優し過ぎです。
一回限りの観劇でした。
来週は御園座へ向かう予定です。