7/2(火)1100公演
久しぶりに東京でSSが当選しました。
SSは2回め。龍真咲の退団公演(2016)以来なので、8年ぶり本当にレアチケット。ちなみにワタクシステータスはダイヤモンドですが、星組花組と一次二次とも全敗。月組は一次が当たったものの、続く二次と宙組も全敗で、皆さんご存知の通り友の会は友だちじゃないんです。
それはさておき、オペラも持たずSS3列目にて幸せなmy楽。破壊力すごい…もうなんも言えねぇ
前過ぎて画面に入りきれません(^.^;
と言いつつやはりひとこと笑笑
前回と今日の間にアリソン•アトリーの『時の旅人』を読み直しました。文庫版で450ページを超える長編(普通の文庫本なら二冊分のボリューム)。児童書の分類ですが、せめて中学生でないと難しいかな。なにしろ1900年頃のイギリスが舞台で、それよりさらに350年も前にタイムトリップする話なので、 イギリスの歴史や地理などの知識のほかに、合間を埋める想像力も一定以上あると楽しめそうです。
私はこの本を思い出して、目を通して、良かったと思います。
目には見えませんが、草や風の匂い、家畜の鳴き声や家の中で薪がはぜる音、どっしりと重い布や家具や道具の質感、そういったものをフルに感じ、あらためて『消え残る想い』を観ると、その場に漂う平たく言えば歴史の重みのようなものを感じることができました。
ただし、観る人の知識や経験に寄っかかって芝居をつくるのは制作サイドとしてはちょっと違うと思っていて、なんの予備知識もない人が観て(おもしろかった!)というものを目指していただきたいかなーとは思います。私は複数回観られましたので、消化に時間をかけることができましたが、一回限りの観劇のことも多いのですし、一回だけ見て(つまらなかった)(なんかわけがわからなかった)と感じた人が、次を観たいと思ってくれるとはかぎりませんよね。残念ですわ。観劇の合間合間に周辺知識を習得しながら5回観て、ようやく味わい深かったと思えるのは、さすがに時間かかり過ぎよね。
でもれいこさんはまちがいなく美しかったし、月組生の熱演は更に増していました。私自身も落としどころを見つけられて、モヤモヤが消え残らなくてほっとしました。
ショーは、贅沢な話ですがオペラを使わないほうが絶対に楽しめますね。(オペラが要らない前方席である必要がありますが)演者の表情や衣装の擦れる音、ターンや疾走や足踏みの空気を切るかんじ。どの場面に誰が出ているかさえ、ここまでの4回では限られたセンター付近しか見えてなかったことが、最後に至ってようやくわかりました。半分以上オペラで見ていましたからね。
以前にも書きましたが、荒城の月のシーンは出色でした。狩衣姿のれいこさんの写真を買おうと帰りにキャトルに寄りましたが、なんと売り切れ!もう!刷り数が足りないわ。鑑賞用にぜひほしいよね〜
客席降りのシーンではれいこさんが目の前で、恥ずかしくて()直視できないほど眩しかったです。銀橋に並ぶ燕尾も大迫力。どこを見ても目が潰れそう…
うららちゃんの伸びやかな声、晴れ晴れしい笑顔、客席全てを幸せで包んでくれていました。
こんな席に座ることは、今後また10年くらいないんだろうと思いますが、れいこさんの最後の舞台を間近で観ることができてほんとうに眼福でした。
『GRAPH7月号』で言ってたように、「やってる人が楽しそうにしていなければ、見ている人も楽しくないでしょ? 」というスタンス、ほんとうにステキです。
最後の幕が降りるまで、充実した時を過ごせることを祈ります。
千秋楽まで五日、あと数回。
七夕の日が卒業ってなんだかすごく「らしい」気がしますが、かぐや姫れいこ様、どうか月に帰ったままになりませんように。
またお会いしたいです。
Come back again !