6/11(火)1330

パルシステム貸切。

お友達が手配してくれて、いっしょに観劇。


最後列の下手席通路側。

まぁなにしろ、冷房が寒くて寒くて(⁠。⁠ŏ⁠﹏⁠ŏ⁠)

外は夏日だったし

真夏の強冷房の室内でもめったに羽織もの必要としないのですが、今日はまいりましたショボーン 寒がりの同行者が色々持っていて、幕間に貸してくれて感謝。


さて三回目の眺めはこちらです。





芝居のあらすじは

王権争いの果てに斬首されたメアリー•スチュアートの首飾りを発端に、「見えないもの」が感じとれる主人公とヒロインが、メアリーの望んでいた(であろう)『争いのない世界』のために協力し合う物語。

という、わりに重めの話しだったと思います。そこに霊媒だの超常現象だのがからんだおかげで、作中言われているように「なんでもあり」の「マユツバもの」になりかかっているといった印象です。


何回か客席から笑いがおきますが、公演によりけりのときもあれば、毎回(これまでの三回とも)笑いの起きたところもあります。

一番の笑いが来るのは、エイデン(天紫)が拉致されてゼイン(高翔)の屋敷に乗り込もうとするユリウスのセリフ。友の身の安全を心配して思わず引き止めるヴィクターに向かって、「守れよ!」と食いつくところ。『ル・サンク』で脚本を読んでみても、全く笑うところではないのが却っておもしろいですね。れいこさんの言い方と、ちなつさんのリアクションの妙だと思います。

一方正塚先生がウケる自信を持って使ったと思われる(?)、「女性の名前は覚えるんだな」というセリフは、あまり客席受けはしていませんでした。別の場面で一度はりんきらに、もう一度はるねくんにも言わせています。(ハイハイって感じ。)

また叔父さん(りんきら)と恋人とのやりとりは、私には全くの蛇足に見えました。この二人の恋愛模様って完全に余分な差し込み場面で、サブストーリーとさえ言えません。

超常現象研究家というのもだいぶ胡散臭いものでしたが、メアリー•スチュアートの亡霊を感じることが今作の動機となっているため、これを無くすと話が終わってしまうという困ったことに(笑)。


私も霊感の存在とか、見えないものの力とかを全く否定するものではありませんが、時代背景もありましょうが女王の隠遁が呪いのせいだとか、国家機関に超常現象研究家が出入りしているとか、やはりかなり「マユツバ」です。奇しくもそのヴィクター(ちなつさん)本人が皮肉っぽく言っているように、人々から信用されてないのも折込済み。「君みたいな石頭が科学の発展を阻むんだ!」って、(いや、それ科学?)…

ヴィクトリア女王が夫君の逝去のあと長い間公務を行わなかった(行えなかった)のは本当の話ですが、それは呪いのせいと言うより、現在なら精神医学的に解明できそうな事象ではなかったかと推察します。わからないことを「呪い」や「だれかの怨念」のせいにするとドラマチックですしねぇ。

そもそもの主軸を、ひとつは「呪い」、もうひとつは主人公とヒロインの「共振」として話をつくっていますので、そこのところは呑みこまないと鑑賞は辛くなります。感動的な物語だと、ムリに思わなくてもいいのかな。


さぁそしてショーは客席降りの生徒さん、ほんとうに最後列まで来てくれました!通路脇の私は麗ちゃんとタッチしてもらえましたし、通路から三列入ったところまで手を伸ばしてくれていました。目の前の通路にはるねくんが来てました。ほんとに顔が小さいわ〜。同じ人類かしら…驚愕びっくり

路線の方々はすぐ舞台下にずっといますが、今回は前方は下級生、後方に上級生が走ってくるようですね。なじみのお顔が近くまで来てくれるので、気分が上がることうけあい!


月組の観劇の予定はまだあります。

まんなかだけでなく、周囲を見回せる余裕があるのが幸せです。