5/14(火)1330、旧セディナ貸切公演

ヅカ友のお姉さまと照れ

二回目の観劇です。

10列目、下手のセンター寄り





初見あまりにモヤモヤがつのり、アメンバー限定で第一印象を書きましたが、内容は小池修一郎氏についてのもので、演者にはまったく触れていませんでした。

少し自分の気持ちを語って整理できたせいか、二回目の今日はやや突き放して観られました。言葉にすることはだいじですね。


今回は出演者の皆さんについて。


虹退団のれいちゃん、最初にハッキリ認識したのは『オーシャンズ』のモロイ兄弟で、当時はイタズラっ子というイメージでしたが、その後の快進撃については衆人の知るところ。

イタズラっ子から、憂いを帯びた美青年が似合うようになって、今作では役柄の力強さに反して「儚さ」を感じましてね〜。このまま消えちゃいそうで怖いほど。初見のときにたまたまオペラで手首を見たという娘が、「細い〜、血管が浮いて見える」と、驚いてました。フィジカルはもちろん鍛えているのでしょうが、まぁとにかくジェンヌさんたち細過ぎ問題。体質もあるかもしれませんが、余計なお世話とは思うものの退団後は少しゆるりとできるといいと思います。 


虹まどかちゃんは、『エルハポンーイスパニアのサムライ』の役どころを思い出しました。宿屋の未亡人、大勢の売られてきた女性を庇護する立場で、あの頃は背伸びした感じもありましたが、今作の劇場の演出家兼歌姫という役は、等身大で。退団後の活躍が期待される骨太さを感じましたね。


虹ひとこちゃん。次期トップが決まって、今一番のキラキラ時期。二番手二作でトップ就任となりますが、本公演でこんなに歌唱を聞くのは初。なにせ前回はバカ殿でしたし。安定してましたね〜。ダンサーであり、シンガーでもあり。役どころは敵国ドイツ軍の中にあって、「一片の良心」的な立ち位置で、こんな人現実にはいないよね?と思いながら、いるといいなと思わせるおいしい役でした。 


虹星空美咲さん。今回エトワールも務め、たっぷり聞かせてくれました。きれいな歌声、これからも期待。オドオドした感じはまだまだあって、初々しいと言えば初々しいんですが、これも時間の問題でしょう。ひとこちゃんとの釣り合いからは、もう少し小柄だとよかったなーとは思いますが、ご時世でもあり、背が高いのはもうどうにもならないので、花娘らしく?一歩引いてひとこちゃんを立ててくれればスキル的には文句はないです。(→まぁこれも現代社会ではどうかと思いますが、宝塚はそういう文化なのも納得しています)


虹今回出色だったのは、役名としてはぺぺ、少年イヴ、コンラートの3人。一樹千尋さん、湖春ひめ花さん、輝月ゆうまさん。

職人芸の一樹さん、どこにいても、どんな扮装をしていても目を惹く役作り。この人『蒼穹の昴』の西太后だったのですよね?ちょっと古くは『ポーの一族』の大老ポー。う〜む、変幻自在過ぎて…はじめはどなたかわからず、上級生には違いないので上から消していって、ゆりさん、舞月さん、ビック、ひとこ、紅羽さん、あかさん、峰果さん、あれ?だれ…?セリフの抑揚を聞いてようやくわかった次第。

少年イヴも一幕はどなたかわからずに注目。体格からして娘役さんには違いない。幕間に配役を見ました。106期、特に何かで注目されていたかどうか知らないのですが、愛くるしい少年役がとてもかわいかった。

そして、まゆぽんですよ。専科に移ってからの活躍著しいですよね。背も高く見映えがして、威圧的な目力もあり、悪役がはまり役となっています。『プロミセスプロミセス』のような、噂好きの気の良いおじさんも良かったですが、やはり彼女の本領はダーク寄りかなと。最後に撃たれて崩れ落ちるさまは息を呑む迫真のリアルさ。全編憎たらしさ嫌らしさ全開のナチスの軍人を貫いていて、さすがの貫禄でした。今日同行のかたは、「出番多かったし、この役がひとこでも良かったわね」と。な〜るほどねぇ。


虹ほか、退団の舞月さん。私のヅカ友さんのうち最高齢の90歳超のかたが舞月さんのファンでしたので、だいぶ前から注目してきたジェンヌさん。コロナを境にお会いする機会がないのが心配ですが、おかわりないといいなー。舞月さんはあまり露出の機会はなかったですが、とてもきれいな声の歌のうまいかた。今回は明るい未来を予感させる役で、彼女の未来にも光がありますように!


虹次期政権を支える一角のあかさん、今作では嫉妬に狂い、思想や生き方の変節を経て、最後には主人公側に加担するという葛藤の大きい立ち位置を熱演。役の心の変化を自分の中に落とし込むのが大変だっただろうな〜。そこんところをイヴ(聖乃)がサラッと語ってましたが、イヤなんか違うだろ?みたいなモヤモヤがありましたね。


実はまたあさって、怒涛の観劇三回目の予定です。

もしかしたらモヤモヤ、言っちゃうかもしれません…



旧セディナ貸切で、久しぶりで終演後にトップスターの挨拶がありました。「三井住友カード観劇会」というスポンサーの名前を盛大に噛んでしまってぐるっと一回りして大照れのれいちゃんに、わき起こるあたたかい拍手。舞台と客席の距離の近さを感じますね。緞帳が閉まる時も、かがんで隙間から手を振り続けていました。かわいい笑笑