4/17(水)1530

相模女子大学グリーンホール

S席2階12列やや下手寄りにて。段差が高く、視界良好。いつもお話が楽しい望海さんファンの方とご一緒できました〜(^^)v





例によってほぼ情報なく拝見。

ライターのカイル(華世京)が、引退を控えたスノーガーデンシアターの看板スター〝BLOOM〟の舞台人生を取材するという、ほぼ実話仕立ての筋書き。

なんのてらいもなく咲ちゃんのジェンヌ人生を描いた、彼女らしい素直な仕上がりだったと思います。



まず舞台に映像でこちらが映り、何度も見たポスターながら(かわいいラブラブ)というため息混じりの感想があちこちから。


以下参照


https://archives.hankyu-bunka.or.jp/?app=shiryo&mode=list&list_id=497&act_type=page_change&page=0#rst-pos


1973年から38枚のポスターが保存されていますが、文字のみ、フィナーレの舞台写真、同期生全員の集合写真のポスターの中で異彩を放つ一人写り。期待の星だったのでしょうねぇ。


 登場

登場は客席から、ハリウッドゴシップを思い出すような白のロングコート。舞台上の出演者から一輪ずつ赤いバラをもらい花束に。それを抱いていったんまた客席に降り、上手から下手へ向かって歩きながら観客に花をプレゼントします。この日は3列目までの通路脇近くの4人に手渡しました。


 オレンジメモリーズ(初舞台の衣装の色)

一幕は初舞台から、初の新人公演のエピソード。トップになる前の別箱の主演作品を下級生が扮装して再現。私は咲ちゃんの舞台を全て実見しているわけではありませんが、彩凪翔さんのファンでしたので、一期違いの彼女とはほとんどの時期がかぶっていることから映像で見ているものも多く、懐かしく拝見しました。咲ちゃんの背負っていた期待の重さ、それに応えようとする努力、達成することのできないジレンマが痛いほど伝わって、こぼれるほどではないもののじんわり涙が浮かび目が曇る感じで、だいぶまばたきしました。


 イエローメモリーズ

二幕は主にトップになってからの作品に。「ターニングポイントはなんでしたか?」と尋ねるカイルに、「海の見える街」を挙げるブルーム。『Super Voyager』の一場面、希和ちゃんとの洒脱なダンスが思い出されます。鮮やかなレモンイエローのスーツをあんなにかっこよく着こなせる人は、彼女をおいてほかにないでしょう。この曲は『魔女の宅急便』の挿入歌のジャズアレンジ。そう言えば直近のショー『Frozen Holiday』でも、大階段で『ハウルの動く城』が使われていましたね。ジブリファンなのでしょうか…?

そして印象に残る作品として挙げたのが『ODYSSEY』。国際フォーラムでの上演が全て休演となったために、首都圏のファンにはほぼ見られなかった幻のショー作品。こんな世界観だったのね、と初めて知る「ほぼ映像を見ない」私です。相手役は華世京がつとめ、わかっちゃいましたが本当に美人さん。


Bloomはカイルとのインタビューのなかで「見てきたどんなトップさんの背中にも及ばなかった」とひとりごちますが、音楽学校生徒募集のキャッチコピーだった「あなたが、だれかの夢になる」の言葉通り、咲ちゃんを追って入ってきたジェンヌさんも少なくないでしょうし、私たち観客の夢になってくれたこともまちがいない。心からの感謝と敬意を贈りたいです。


 ほかいろいろ

出演者は108期までの19人と小所帯。

御曹司たる華世京は狂言回しから各場面への参入もあり、大車輪の活躍。次世代へのバトンもハッキリ見えました。ヒロイン格の音彩唯ちゃんだけでなく、たくさんの娘役さんが輝く舞台。咲ちゃんとのデュエットダンスを、この上ない美しいほほ笑みを浮かべて踊る白綺さん、毎日幸せでしょうねぇ。前作のFrozenHolidayに続いて目立つピックアップのエンリコ。歌唱部分を担うシュワッチと愛すみれさんとひめかちゃん、特にシュワッチはほぼ出ずっぱりではないか?というほどの活躍。こういう何でもできる人はほんとに心強い。エネルギッシュに舞い踊るはいちゃん。最近露出が減っていたような気がするので、生き生きとした力いっぱいのパフォーマンスが見られてよかった。


『るろうに剣心』の斉藤一役は本人が再現。そう言えばれいこさんのコンサートでも四乃森蒼紫の扮装がありました。当時の雪組生にかなりのインパクトがあったのでしょうね。めちゃチケ難だった公演で、チケットサイトを利用して入手しましたっけ。

『ボニクラ』もかなりの尺を割いて再現。舞台にリアルに車まで出現してました。

和ものの雪組と言いながら、和の部分はお祭り仕様の場面でひとからげに。主に衣装替えの問題からかと思いますが、この場面にうまく『夢介千両みやげ』を挿入。れいちゃんの『鴛鴦歌合戦』と同じく異色の作品だったと思いますが、多くないトップ時代の作品をなんとか入れられたというところかと。

ところで…見逃したのかもしれませんが、『蒼穹の昴』ってどこかに入ってましたかね?


 アフター

同行のお友達と3時間。宝塚のことや家族のこと、仕事のこと、喋り倒してアフターを楽しみました。ソワレで食事や飲みに行くことは憧れですが、夫に気をつかってなかなか難しく。ここ数年どうすれば夜気持ちよく出かけられるかを探り、少しずつすり合わせをしてようやく実現。今後は毎回とは言わずとも、たまにはそういう機会も増やしていきたいものです。

会計の時にお店からおまけに〝塩〟を頂戴しました。





なぜかアンダルシアの塩。

これは御園座へのお誘いでしょうか?笑