1/19(金)1330。

今日は一階8列目センターブロックにて。

オペラは無しで、楽しめました。

ブリリアホールの向かって右側の壁のビジョンに『イザボー』のプロモーションが映ると聞いて、開演前に

20分張り込み。



画面の真ん中に葉の落ちた木が…位置取りが残念。



ハイ、今日も望海さんは文句なくかっこよかった〜!

それはさておき、
初見から思っていた素朴な疑問と驚きをみっつ。
① シャルル6世、突然発狂するとかなに?
② イザボー、そんなにいい女か?
③ え?そこ、まさかりなの?

①まず遠征中の森の中で突然正気を失ったというシャルル6世。遺伝的なものと説明されていましたが、ちょっと手元で調べてみると【ガラス妄想】というものだそうで。自分の体がガラスでできていると思い込んで、割れてしまう恐怖に囚われる精神障害の一種なんだとか。なんじゃそりゃはてなマーク 狂気と正気の間をさまよいながら、亡くなるまで退位できないとは(てかむしろ、それを利用されて傀儡として操られていたとか)気の毒すぎる。それだけ政権が荒れてたってことですね。そりゃイギリスに勝機ありとして侵略されるのもさもありなん。

②そしてイザボー、周りの男たちを次々と籠絡していってましたが、そんなにいい女なのか?いや、望海さんは美人です、もちろん。でも残っているイザボー•ド•バヴィエールの肖像画見ますと、これですよ?



プログラムの対談でも、上原、中河内、上川、石井の四氏がこの肖像画について、「そら豆みたいな髪型」「悪意入ってる」などと話してるのが笑えました。そりゃ時代も違えば国も違うので、美の基準というのも現代の日本から見て同じではないでしょうが、う〜む、これが?ホストじゃありませんが、たとえば話術に長けてたとか、この絵ではわかりかねますがいわゆるトランジスタ美人(昔の流行語です笑)とか?なにか異性を魅了する魅力があったのでしょうかね〜。写真も動画もないし、今となっては何が彼女のもてる理由だったのかは謎ですね。


③ルイとジャンそれぞれの暗殺場面。暗殺者の手にあるのはまさかり?(斧かもしれませんが目視で確認できず)剣とか長槍とかリーチの長い武器じゃなかったんですね。当たったら破壊力はありそうですが、胸元に入らないとならないので手首掴まれたら終わりでは?トドメを刺すのは頭をかち割るようで、なんかすごく狩猟民族っぽい。


今日もこれらの驚きは頭をよぎりつつ、本日もう一つのハテナがミュージカルの拍手のしどころ。

望海さん(宝塚ファン)からの観客も多いでしょうし、私も基本周りの方の反応に合わせることにしてますが、こんなに盛り上がって歌い終わったところで拍手じゃないんだ?と思ったり、逆にジャンの裁判の場面など、道義的に手拍子し辛いんだけど…と悩むところで、手拍子を煽られて躊躇したり…ミュージカルではまだちょっとお客さん状態なので、宝塚歌劇とは「似て非なるもの」にとまどいも。


今日は一階でしたので、客席からの登場や客席降りを満喫しました。私の隣、通路側が並んで空いていまして、上川さんに踏み込まれました。近いびっくり! 声がでかい笑い泣き! 宝塚歌劇の客席降りのように(まぁなんてきれい)(顔小さい、スタイルいい!)(なんかいい匂い)みたいなことはありませんが、迫力は抜群。

二幕はじめの、兄弟でのこの海辺のバカンスの場面は作中唯一ほっとできますね。客席にも楽しさが満ちます。

上川さんもですが望海さんとはムーランルージュで共演した方が多く、積み重ねてきた年月と作品が仲間を増やし、だんだん彼女がミュージカル界のスターとして居場所を作っていくのを感じます。そのプロセスをリアルタイムで見られている幸運をありがたく思うばかり。

特に甲斐くんとは三回目の共演。仮面ライダー出身だと聞いていたので、いわゆるアイドル枠かと思いきやなかなかの実力派。黒死病の歌なんて、めちゃ難しそうじゃないですか?そしてやはり、この立派な体格は舞台映えしますね。戴冠式のあと、セット裏に消える後ろ姿に惚れ惚れしました。まだ26歳と若いし、今後のミュージカル界を支えていくのではと期待します。


このあともまだ観劇予定あり。

悲劇とも思わないのですが、出演者の重厚感に圧倒されて緊張して見ているせいか、三時間(20分の幕間含め)けっこう長く感じます。見終わったあと疲れてるし(笑)。末満さんの言う「元気の出る悲劇」を実感するには、こちらにまだパワーと修業が足りないのかな。