1/17(水)1830
ブリリアホールA席。三階の最前列センターで。
ノゾミストで購入。
一昨日が初日、本日はマチソワ。ソワレは3日目で4回目の公演になります。
今回いくつ抽選に入れれば確実に観られるのか、皆目検討がつかなかったため、仕事のあんばいと予算を考えながら昼夜、席種もとりまぜて応募。
本当にど真ん中で、真正面に望海さんが立っていましたが、(まぁブリリアなので)手すりがジャマ問題は免れず。
それと三階席は残念ながらけっこう空いてました。サイド席は販売してなかったようです。
客席から写真がNGですので、望海さんのインスタをお借りします。
感想はいろいろあって情報多すぎて処理不能に陥ってますが、まずはひとこと、おもしろかった!見ごたえがあったし、望海さんはサイコー。
以下多少ネタバレあるかもなのでご注意ください。
時代背景になじみがないので、人物相関など緊張して見ていましたがそこまで難しくはなかったかな。
会場のブリリアは動線が悪くて狭いので人がはけるのはなかなか時間がかかるのですが、その間、周囲で感想を話している人がほぼいないことにちょっと驚き。
難しかったのか、圧巻過ぎたのか、つまらないならつまらないで感想はありそうですが、無言で階段を降りていく人々の群れ。私は一人でしたが、連れのいる人は見たばかりの芝居について語りそうなものなのに、やはりみなさんも消化に時間がかかる感じかな?
劇中何度も出てきた「一人の女(イザボー)によって戦争が始まり、一人の少女(ジャンヌ・ダルク)によって戦争が終わった(救われた)」というフレーズのように、悪女と言われているイザボーですが、その悪女を悪女のように描かない(演じない)のがミソかな。彼女なりの矜持、人生の目標というものを芯にもち、それに従って生きただけ、というぶれない女性。
過度な贅沢や異性関係の乱れはちょっとどうかと思うけど、自分の信じることを遂行していく強さは目を見張りますね。女性の地位がすごく低かった中世にあってだから尚のこと。
それとシャルル7世とともにイザボーの生涯を遡る役のヨランダ。一見慎み深く愛情に溢れた女性のように描かれてますが、この人も相当のクセモノと見ました。頭が良く、表には出ないで人を操るタイプですかね。
エピソードもほぼ史実に沿ってるようで、それでいてイザボーを完全な悪とは描かない。末満さん、おもしろいアプローチだったと思います。そこに望海さんが実にうまくはまってた。
音楽もロックありラップあり、メロディもふしぎな飛び方をする不安を煽る旋律だったり。最後囁きで終わる妖しさだったり。
照明もおもしろかったですね。客席に向けてライトが当たり逆光になったり、SFっぽいムードの照明の演出も新鮮でした。
よく「歌って踊る」と言われるミュージカルですが、センター付近のかたがたはそこまで踊ってはなかったかな。年齢も年齢だし、世代も世代。このあたり三番手だと星組なら極美慎、、、とふとあの美しいスタイルを思い浮かべるも、舞台の上ではごついおじさんたちがキレキレとは言えないダンスを踊ってて 脳内キワミを封印。でもミュージカルって音楽劇なんだな、と改めて思う迫力の歌唱には感心させられました。とにかくすごい声量、感情ののった歌の数々。物語を紡ぐ歌詞もクッキリ。誰が歌ってもうまい。これぞミュージカルの醍醐味でした。
あちこちでレポを散見しましたが、舞台装置がまぁ回る回る。ざっくり円柱形の高さのある装置で、裏面を使うだけでなく、開いたり、独立したステップが出てきたりして、動いている最中にも出演者が登ったり降りたりする躍動感。それでその装置を回すのが、動力の全てではないかもしれませんが見た目「人力」!ご挨拶でもスタッフが紹介されてて、正に縁の下の力持ち。もし生まれ変われるなら大道具に関わりたいと妄想している私(笑)には、ワクワクする演出でした。
ラストのセリフ、「文句があるなら受けてたちます。」と言い放つ望海さんは神々しいほどで私、「文句があるならかかってこい!」と続くのかと早とちりしました(笑)。いや、言いそうだったもん
天井から赤い紙吹雪(バラの花びらですかね?)が滝のようにドバっと落ちてくる衝撃のラスト。なにせ望海さんが見えないほどの量でしたからね。
フィナーレやご挨拶で、それをすくってぱあっと投げる出演者がまた可愛すぎました。
消化しきれない分については、次の観劇のあとでまた書いてみたいです。
☆書き足し
もしかして、最後の赤い紙吹雪は「血」だったのかな?とアップしてしばらくしてからゾクッとしました。パンフレットもまだ読んでないし、なにしろ三階からと遠かったので、確信なしです。
それにしては、フィナーレではしゃぎ過ぎのような気もしますが…どうなんでしょう?