兵庫の公演のほとんどが休演となった、雪組の『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』『フローズンホリデー』の東京の幕が1/3にぶじあきました。

三日目の1/5(金)、1330公演を娘と観劇。

A席9列のセンターど真ん中。友の会の当選。



カード入場だとチケットがこちら。久しぶりにトップスターの写真入りおねがい

 110周年記念ですね。全組のコンプリートを狙いたいです。


さてまずはお芝居。

まぁとにかく覚えにくいタイトル泣 こういうタイトルが英語として正しいのかどうかもわかりませんが(どなたか邦名を教えてくださるとありがたいです)、聞くからに既に厄介な感じがします。毎公演、みなさんうまく略称を使ってて感心するばかりですが、これはいったいどう略せばいいのやら…ボイトイ?


ちなみに以下ネタバレあります。



生田先生は「明るく楽しい作品を」というのがベースにあったようで、たしかに深刻なムードの作品ではないです。でも、初見を終えて煙に巻かれた感じが否めなかったかなー。実はお隣に、宝塚上級者らしい男性と、高齢のおばあちゃまのお二人連れが座ってらして、開幕前に観劇の姿勢についてだつたり、舞台機構の説明だったりを優しくガッツリレクチャーしていましたが、おばあちゃま、芝居の最中は完全に寝落ちしてました。…お話しがわかりにくかったかな~?初心者のおばあちゃまに限った話ではなく、観客は置いていかれがちだった気がしました。

兵庫で10日ほどしか公演がなかったこともあって、実見した人も少なく、演じる方も練れてないとでもいうのでしょうか、(ここ、笑うとこかな?)とか、(拍手していいのかな?)というようなことばにならない戸惑いが漂ってて。個人的に一番わかりにくかったのはホームズ001から010までの立ち位置。『エリザベート』の黒天使とも、『ファントム』の従者とも違う、一人一人個性のある10人。こういうのは月組の得意分野かも。

そんななかで、あーさは「本の中のホームズ」という役をうまくはたしていたと思います。おどけた反面狡猾な一面もあり、(本の中の人物なので)生殺与奪の権利は作家のドイルにあるのに逆にドイルを操ってしまう。最後の対決ではドイルの妻をうっかり道連れとしてしまい、それが現実世界では妻ルイーザの体の不調と重なるように現れるなど、パラレルワールドもちと難解だったような。

ルイーザ役の夢白さん、はじけててよかったですね。なんでも本人も楽観的な性格で、自分と重なる部分があったとのことで入り込み易かったのかもしれません。

縣も熱演。始めから終わりまでうさんくさくて(笑)、あまり本筋とは絡まないものの、ドイルのちょっとずれたひと感とお対でいいスパイスになっていました。

今回退団の和希そらですが、雪組にきてはじめて見たかったそらくんを見られたかも。主人公の弟的な役になるのは番手的にしかたないところですが、今回は編集長役で辣腕を奮える立場。最後に仕事のできる大人の役が回ってきてよかったとしみじみ。拍手


今日はとりあえず初見で目についたことを。


幸いこの後も複数回見る予定ですので、また受けとるものも変わっていくと思います。


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続いてショー『フローズンホリデー』ですが、野口幸作氏の作品。同氏の作品、宙組の『デリシュー』と風合いが似てました。もっとずっとゴタゴタしていましたけど。11月から2月にかけての上演予定ですのでクリスマスとお正月を詰めこんだのでしょうが、詰めこみ過ぎ(笑)

グループがいくつかあって、①カセキョーたち厨房組

②しゅわっち、ひまりちゃんの和装組 ③縣のDJ組 ④そらセンターの聖職者組 ⑤あーさのチャラサンタ&可愛いトナカイ組、とトップコンビのセレブ組って感じでなん場面か同じ役柄で繰り返し出てくるのが印象的。

ことにそらくんの登場場面はソロ歌唱やダンスもあって、たっぷり楽しめるのが◎。観客に背を向けて修道女のみなさんとどんなやり取りをしているのか、めっちゃ気になるんですけど?


アイドルグループふうの、雪祭男子もそらくんにロックオン。

歌いながらの銀橋渡りは『蛍の光』の替え歌。じわっときますね。


ロケットの衣装を着た出演者が、床に寝ころんで足で絵を描くように演技する珍しい場面があって、これは二階からでとてもきれいに見えました。続くロケットはいつもの二倍くらいの人数がいたでしょうか?花道までいっぱいに広がって大迫力。


お隣のおばあちゃまはショーは完全に前のめりになって、一生懸命拍手しながら観ていらっしゃいました。前のめりが気になりましたが、夢中のようでしかたがないところ。たいへん小柄なかたでしたので、後ろのかたの妨げにもならなかったといいのですが。


ところでショーのなかで一人、高いお立ち台で燦然と輝いていたのはなに?そしてだれ?何をするでもなく立っていただけですが、スポットが当たって、咲ちゃんすら下から見上げるあのひとは?

神様的なポジションに見えましたが、あの位置はトップコンビくらいしか通常立てないのでは?

娘は咲ちゃんじゃないなら、いっそ奏乃さんにすればよかったのに、と。まぁ、ダルマでなければそれもありかも…

次回はプログラムを買って謎解きをせねば。

ではまたー