1/3(水)は、東京宝塚劇場で雪組の東京初日、

兵庫の星組は1/5(金)が初日。

宝塚歌劇110周年が始まります。


元旦から、能登など北陸地方の大地震、翌1/2には羽田空港で航空機の衝突炎上事故など、迷信深くなくても幸先がいいとは思われない2024年の幕開け…


昨年の10月から、過去作品の放映はともかく、リアルタイムの宙組の情報だけ割愛された状況が続いている(宝塚公式の)メディア。

年末のスカイステージの番組ははたしてどうなる?

各組のクロニクルは定番ですが、いわゆる年末特番で宙組がどう扱われるか、注視していました。

12/31は、1330の『Memories of 紫藤りゅう』から始まり、クロニクル宙組編、芹香斗亜ディナーショーまで、(間に舞空瞳の『CAST』が挟まっただけで)7時間ぶっ通しで宙組の放送でした。各組のクロニクル放映の日は、その組の演目を集めて放送されがちですが、それにしても多くて目をひきました。


22時から始まった

「ALL STARS DREAM★ COLLABORATION」は

①雪組と星組のトップ娘役のトーク、②花組と雪組の二、三番手四人でのトークとゲーム、③宙組のトップ娘役、二、三番手で歌の共演、④花組と月組のトップ娘役のトーク、⑤月組と雪組の二、三番手四人でのトークとゲームの、5部に別れた構成でした。

宙組だけ毛色の違う演し物となっていますが、元々東京公演中の予定でしたので、収録のスケジュールを考えるとこういう組み合わせはそこまで違和感はありません。

宙組は「音楽の宝箱、宝塚の名曲を歌う」とのコラボということで、出演はさくらちゃん、ずんちゃん、もえこの三人。

①『シナリオ』(パーシャルタイムトラベルから)

をずんちゃんともえこで。

②『Lives in the theater』(Hotel Svizra Houseから)

を三人で。


「歌う上で大切にしていること」

「歌とは、音楽とは」

の二つのテーマでそれぞれに語ったあと、


③『GLORIOUS!!』を三人で。


という構成で、18分弱の放映でした。


続いて23:45からの、2023年末特別番組『GREATFUL FOR YOUー5つの歌をあなたへー』は正味19分弱のそれこそ緊急特番だったらしく、TCA PRESS12月号には載っていません。中村一徳監修、トップスター5人が一曲ずつ歌うもので、ききちゃんは『WHEN WILL WE LEARN(いつの日か)』(Xcaliburより)を。


0:15からの2024年スターメッセージは、16分ほどで、各組のトップ、トップ娘役、二番手の三人ずつが新年のご挨拶を。こちらは『歌劇』1月号の新春スターポートレートと同じ晴れ着。ちなつさんとききちゃんとかちゃだけが洋装で、あとのかたは和装です。花→月→雪→星→宙→専科のいつもの順番にほっとします。宙組が順番的に最後となるのもならわしなので、後回しにされたというわけではないのね、という意味で。『歌劇』でポートをご覧になって感じたかたもいると思いますが、ききちゃんはやはり沈鬱な陰があるような…

とは言え昨年の悲しい事件からこっち、宙組生が公に姿を見せたのはこれが初ですので(退団の花宮さんだけはインタビューがありました)、とにかく元気な(とは言えないかもしれませんが…)姿を見られたことに安堵しました。

同時に、タカラジェンヌとして限りある時を生きている彼女たちの、舞台に立つ時間が失われていっていることに、深い悲しみを感じました。ききちゃんは組を代表するトップスターとしての責任の、ずんちゃん以下は、これから続く下級生たちのためにも共にやり直していこうという真摯な思いのこもった、静かに燃える炎が感じとられ、待っているしかないけれど、待っていることしかできないジレンマに泣けました。


不慮の事故でも、人為的な事件でも、避けられない災害でも、毎日ひとは突然亡くなるもの。

それでも生きているひとは進まなければなりません。


誰もが納得できる解決はないのかもしれない。

どうかなんとか着地点が見いだせますように。