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なにしろ、続編の『薔薇とサムライ2』からの遡り鑑賞ですので、配役が腑に落ちるまでに若干時間が…
2010年の作品、昨年12年ぶりに続編が上演されたもので、時代と世界は同じで、センターの二人(古田新太、天海祐希)、それと森奈みはるの三人は同人、同役で出演しているものの、あとは役者が同じでも違う役、あるいは、続編では出てこない役もあったり、それと1と2では敵味方が逆サイドを演じているかたもいて、幕間に妹と、配役とあらすじの整理のためにディスカッション(笑)
まずはなんと言っても天海さんがステキでした。
コルドニア軍を率いる総大将アンヌとして船の舳先に立つ、赤色の軍装に斜めがけしたサッシュと白のボトム。明るい色のロングヘア。オスカル様かと
そして神田沙也加さんが素直で健気なお姫様を演じていて、(あ~、このかたはもう天に召されたけど映像の中に生きてる)としみじみ。
突き抜けた明るさ率直さで、役柄がややKY?ながら、スタイルもよくて目立つこのかたは…なんだか突然歌い上げて、しかもうまいし、と思ったら浦井健治。今やミュージカル俳優の中堅でした。このシャルル・ド・ボスコーニュという役柄は、続編では海難事故で行方不明になっている(能天気な?)兄ということで、引き続き名前が出てきていましたっけ。
などなどの驚きが途中途中にありつつの、主宰の古田新太の圧倒的な存在感とテンポのいい筋書きに引き込まれていき、あっという間の3時間。
まぁ役者のスケジュールやらギャラやら、箱の都合やら、チケットの売れゆきやら、なんだかんだで舞台はやはり閉じられた輪。偶然?幸い?観ることのできた箱に入るだけの人数にしか知られないし、拡散しなかった。たった10年ちょっと前だけなのに、配役とかあらすじとかを手元でデータを見ようと思っても、知りたい詳細が出てこなくて、最近のなんでも公式サイトがあって発信するような体制は、ほんとにごく近年始まったばかりなんだなーと。それまでは、舞台はまさに消えもの。だからこうやって当時は観ることのできなかった観客も、映画という媒体で観ることができるのはほんとうにすばらしい。もちろん、円盤や、稀に地上波でも放送されて多くの人の目に触れることもあるけど、劇場用に編集された舞台を大スクリーンで、体を包む大音響で体験できるのは悪くない。
映画館なんだから映画と同じ料金で見られるといいという意見も見ましたが、たしかにレンタルの配信で自宅でもワンコインで見られる時代ですが、足を運ぶことの良さも余白に残しておけるといいなぁ。
今回唯一の後悔は観劇用のメガネを忘れたこと。劇場が意外に縦長で、スクリーンも古いのか小さめで11列でしたが遠く感じました。宝塚の中止が響いて生の観劇が遠のいているので、『観劇セット』の準備に怠りが… 字幕を読む必要がなかったのは、不幸中の幸いでした。
そのうちに劇団☆新感線の生の舞台も観たいものです。
ではこれにてほんとうに本年のお楽しみ納め。
来年も元気で劇場にいけますように。
舞台に関わるみなさんが充実して過ごせますように。