ちょっと前になりますが、

11/ 14(火)1330、セディナ貸切公演

3列目下手にて。もはや花道 (笑)


宝塚歌劇が大揺れのなかの月組観劇でしたが、花組の『鴛鴦歌合戦』に続きこの演目でよかったなーと思います。(いつもの)やや強引な?展開もありながらの、少なくとも希望に繋がる結末。キラキラの裏にどんな汗や涙があるのかは観客には知られることなく、ひとときの夢を見せてくれて昇華していく妖精たち キラキラキラキラ


最後になりますので、演目や演者のことではありませんが、この作品を見ながら感じていたことを自分の覚え書きで書いておきたいと思います。


 国民の歌って

ベートーベンの第九交響曲が幕開きとクライマックスに使われてます。実はワタクシこの曲がとても好きでして。一度は合唱で参加したいものと思うほどですが、何年か前に合唱に誘われた時にプライベートな都合で参加できず、生涯の後悔となりそうです。実際に舞台で歌ったことはありませんが、大好きすぎてドイツ語でも歌えます。日本では年末に集中する演奏曲で、もはや風物詩となっているのでは?

るねくんが地面に倒れされたあと立ち上がりながら歌い始めると、毎回目頭がじわっと熱くなって困っていました(ここ泣くとこか?と自分でツッコミながら…)。ドイツ人でもないし、直接の知り合いのドイツ人がいるわけでもないので、実際のところドイツ人にとってこの曲がどの程度琴線に触れるのかわからないし、普及率もはたして全世代を網羅しているのか?不明ですが、けっこう多くの人が一緒に歌えるものなのかなー?と勝手に推察してます。もしそうだとしたら、国の運命が変わる大きな時代の渦のなかで、声を合わせて歌える歌があるのはなんとも羨ましいと思います。日本にはそういう国民的な音楽というのがない気がして。 


ちなみに歌詞の訳文はこちら。


1989年11月のベルリンの壁の崩壊後、クリスマス時期に6か国(東西ドイツ、アメリカ、イギリス、フランス、ソ連)特別編成によりバーンスタインの指揮で演奏されたのは有名な出来事。
その時バーンスタインは終楽章のシラーによる詞の『歓喜(Freude)、フロイド』を『自由(Freiheit)、フライハイト』に変えて演奏しました。この理由については諸説あるようなのですが、ベルリンの壁崩壊という歴史的転換にふさわしい変更だったし、まさにこのできごとの象徴というべき『自由Freiheit』には感動でしたね~。
ブランデンブルク門をバックに壁の上に立つ人々の映像をテレビで食い入るように見ていたのが、昨日のことのようです。


もうひとつだけ。
芝居の衣装(娘役さん)、私としてはまったく好みではなかったです。ちゃぴが主演だった『聖愛女』みたいだなーと思ってましたが、これも、いまさらですがサイトー先生でした(やっぱり…)。衣装デザインはもちろん専門家が担当するのでしょうが、演出家も口出ししますよね?ジャージフェチなんかな…

 ほぼ花道の、破壊力たるや


そして『万華鏡百景色』では、これまでひとつだけ言い忘れたことが!と言うよりその日まで気がつかなかったことが!!大楠てらくんの笑顔がかわいい!!!
てらくんはその体格(高身長)のせいもあって、芝居での役付きが割に強面寄り。ニコリともしない役を演じてきたと思いますし、ショーでもニヒルな感じでしたが、笑うとこんなにかわいいんだ!と。個人的に、笑うとくしゃっと笑み崩れるタイプの表情の人が好きでして、もう本当にドストライクでした。これからの観劇では注目したいです。

今日の席は、ほんとにもうほぼ花道。
自分の席からの眺めがこんな感じ。



この公演ずっと二階席でしたので、怒涛の客席降りを身近に感じるのは初。先頭切って走っていくぱるくんを見上げ、左半身に(たぶん)月乃くんの圧を感じながらも直視はできず…まん前の舞台すぐ下で風間くんがいたずらっぽく笑うのを、うっとりぼんやり見ながら過ごしました。

そしてパレード。

鳩三郎(柊木くん@ロマンス劇場)だなーと徐々に左に視線をおくると、破壊力抜群の笑顔が~ラブラブラブ

もう一瞬でほかのあれやこれやを忘れてしまった笑笑


この公演からコロナで中止となっていた色紙などのプレゼントが復活しました。舞台でのくじ引きはなく、二階ロビーで発表というかたち。れいこさんのサイン色紙がニアミスでした(お隣の番号えーん)。

私のお隣も、後ろのかたも抽選結果を知らない様子で幕間お過ごしでしたが、どちらもお二人連れでしたので声をかけるきっかけもなく、、、いただいて帰れてたらいいのですが。


というわけで、月組のmy楽をなんとかぶじに終了。

たいへんなストレスのなか、出演者、関係者のみなさん、至福のひとときをありがとうございました。