11/10(金)1330

B席下手にて、娘と。


11/7(火)にトップ娘役の海乃美月さんと、副組長の白雪さちかさんなどの休演による代役公演が発表されて、結果的にはうみちゃんは4日間の休みで11日からは復帰。お休みの前から声が出てないという話や、れいこさんがうみちゃんのパートを歌ってたという話もあり、流行り病というわけではないのかな?と案じていましたが、思ったより早い時期の復帰となりました。白雪さんはもう少し休養でしょうか、、、おだいじに。





芝居はみちるちゃんがナディアを、桃歌さんが白雪さんの役(ヨナスの母親)を担い、ショーは天紫さんがおおむねトップ娘役を、場面によって(たとえば鹿鳴館)はみちるちゃんが入り、娘役群舞は二人とも欠員で行うなど、複雑な代役フォーメーションで進行。

私の観劇した日は最後の代役公演(6公演め)でしたので、大きな代役だったかたがたもだいぶ落ち着いていました。こないだの星組の『1789』のように一本ものでなかったから、こうした分業も可能で、負担を軽減できてよかったと思います。

みちるちゃんとの並びを見てみて、身長は(公称では)うみちゃんとほぼ同じですが、うみちゃんは細面で華奢で大人っぽくて、れいこさんと並ぶと落ち着いたシックな雰囲気で似合っているのがあらためて。見飽きたという意見も目にしますが、やはりこの二人はぴったりだったなーと。みちるちゃん、世界的アイドルという役が実に堂々として似合ってましたが、お歌はちょっとうみちゃんに分がありましたかね。でも作品ごとに違う顔を見せてくれる芝居巧者と私は思っていて、突然の代役をほんとに立派につとめていました。みちるちゃんのヒロインが見られてよかった!

桃歌さんも安定のうまさ。上級生がなんてことなく演じてますが、年配者の役って難しい。新人公演を見るとよくわかるところです。


先般の株主総会でのやりとりで「これからは休演とせずになるべく代役公演を行う」旨の発言があったとかで、まぁ有言実行?だとも言えますが、詰め寄った株主さんの方もさすがにトップの代役公演までは想定外だったんじゃないですかねー?これまでは誰が病気(コロナ)なのかがばれないように、とりあえず休演にしちゃってたのではないかと思ってますが、星組全ツでの複数人数の代役公演と、株主総会を経て、もうセンター付近が倒れても代役でいける感触をつかんだのかと…

代役でも充分耐え得るクオリティになっていましたし、新たな魅力の発見もあり、観客としては満足でしたが、幕間に雪組一禾あおくんの次回作全日程休演の発表と、有愛さんのご家族側の代理人会見を知り、急な代役公演もまたジェンヌさんたちの負担となっているのかもしれないと思うと、それもまた申し訳無くて。いわゆる補欠という考え方がなく、全員が出るという前提だから、一人欠けると玉突きが起こって練習がたいへんになるのかなー。ダブルキャストというほどでなくても、誰の代役は誰がやるというアンダースタディのような制度になっていれば、スムーズなのかもしれません。ただそうなると、有事がない限り補欠には出番がないことになってモチベーションを保つのがたいへんだったりも。もちろん実際に出番があってもなくても賃金の補償はなくてはなりませんが、舞台人にとってはお金ではなく出番こそが本望。準備は必要だけれどないほうがいい。難しい問題です。


今宝塚、とりわけ宙組界隈で起きている激震については、さまざま思うところもありますが、身近で忌憚なく話ができる相手とは語り合っているもののここでいま語ることは控えます。

宝塚歌劇がきっかけで観劇ライフが始まったこともあり、今でも最も多い観劇は宝塚歌劇だし、大好きな世界です。正すべきは正して、また私たちに夢をとどけてほしい。そして願わくば生徒さんたちが理不尽な思いをすることなく、心からの笑顔ですこやかに過ごせますように。