9/8(金)1330公演
台風13号が接近中でしたが、公式から中止の知らせはないし、とりあえず支度ができたら早めに行こうと。
友の会の当選でA席9列ほぼまん中でした。娘と。
一階はわかりませんが、私たちの周りは空席が目立ちました。しかも、まとまって空いていて、、、。私は自宅から長傘を持って出たものの、幸い傘の出番はほぼなく、でも帰宅してからニュースを見ると千葉県や茨城県では局地的に相当の雨が降った所もあって、JRも運休があったようで、その影響だったのか?天候は避けようがないですもんね
いつもながらあまり予習はしていませんで、突撃~
何回か観劇の予定がありますので、今日は目についたことをちらし書きで。
華やかな幕開き
日本ものの幕開きの板付きはやはり華やかですね。(わー)とあちこちでため息が聞こえます。
映画も未見ですが、使われている曲がどれもどこかで聞いたことのあるような音はこび。後で娘に聞いてみたら「いやー?」という答えでしたので、昭和世代的な刷り込みでしょうか。
セクハラって?
役はほんとに少なくて、ひとことその家来、美咲ちゃんとそのお取り巻きで15人ほどをなんとか稼いで役を作っている感じですね。演出家もたいへん 外部でこの芝居なら10人くらいの所帯で必要十分。
演出家と言えば、兵庫公演中に「女性の演出家なのにセクハラめいたセリフを書いて」という批判的な文章を読みまして、その時はまだ見ていなかったので(えー?!そんなことが?)と思いましたが、今日見てすぐにわかりました。「ほどよい丸み」ってやつですよね?抹茶茶碗の腰(手におさまるところ)にかけて、女性の腰を譬える描写。個人的にはそれほどメクジラ立てるほどのものでもないと思いましたが、感じかたは人それぞれ。私にはむしろ、(男ってバカよね)というようにもとれました。
退団者への配慮
見る前からの予想通り、ストーリーのある日本もののショーみたいでした。板付きのプロローグもそうだし、フィナーレで登場人物が次々現れて挨拶するのも。楽しかったけれど、これで一時間半はちょっと長いかなー。
副組長就任のゆりさんが家老?役で登場シーンがわりに多かったこと、きょんさん、しーさん、うららちゃん、退団者のみなさんの役付きがよく、たっぷり楽しめたことが嬉しかった
まどかの「ちぇ」
まどかちゃんの「ちぇ」という舌打ちがかわいくて、その度にきゅん。
丁稚目立つ
ワガママお嬢さんのおとみのお付き、丁稚の三吉。下働きのわりにいやに目立つ役回りだな?セリフもあるし歌まで!だれ?と思いながら見ていましたが、あれが希波くんの役だったんですね。納得の出番数ですけど、いや、(だとしたら)でかくない?丁稚って一般に少年のはず。いくら腰を低くしても、頭ひとつ抜けそう笑笑。希波くん、次回作から復帰できますように。
おとみのお取り巻き、一人一人職業と名前がある役ですが、弁別困難(*_*)。。。タカラヅカニュースでお取り巻き連の対談コーナーやってるのを見て、(あ、こんな役作りなんだ)と思いましたが、ただ付いて歩くだけでも努力してるんですね。お殿様のお付きについても同様。職業が全員侍なだけに、職人さんたちより更に!弁別困難(*_*)。。。下級生を追ってるファンのかたには、しょっちゅう舞台に出てきてくれるのはそれだけで嬉しいかもしれないなー。
ショー『グランドミラージュ』
岡田色全開
岡田御大のロマンチックレビューシリーズ。最近登場頻度が高いような?よく言われているように、やはり、コロナによる減収、近年の演出家不足、もしかしたら回帰欲求も…あれやこれや影響してるのか?
私が宝塚観劇に通い出したのが2011年なので、その頃はもはやブームは去った感じで、以降展開の早いショーが全盛となっていて実見はたぶんわりに最近。過去の放送も見てるので何がはじめてかはハッキリしないのですが、印象に残ってるのは、真風宙組の『シトラスの風』、咲ちゃん雪組『ルポァゾン』、こっちゃん星組『モアーダンディズム』。どれも岡田色の強いもので、ほんとに特徴的な作品群。
娘は芝田作品と共に苦手としていて、今回もモチベが上がらないとぼやくことぼやくこと(笑) 。見終わって「期待値だいぶ下げて見たから、案外良かった」と。「××××年、、、」と始まる場面が特に苦手のようで、たしかにあの雰囲気は芝田作品とかぶるところがありますね。ただれいちゃんは有無を言わさぬ美しさ 『ダル・レークの恋』じゃないですが、軍服にターバンは反則。
私は岡田作品は芝田作品ほど苦手じゃなくて。たゆたうような音楽が心地いいというか、時々一場面が長過ぎて飽きたりもするのですが、ゆっくり舞台全体を観られるのがいいなーと。
肩乗りまどか
90年代からの宝塚ファンにはいまさらでしょうが、
岡田作品のなかで有名な『シボネーコンツェルト』の一場面。シボネーはキューバに関連する言葉らしく、『ダンディズム』シリーズの『キャリオカ』同様、南米由来。岡田先生には南米にロマンを感じるなにかがあるのかもしれませんね。
で、肩乗りまどかはどこから乗ってくるのか?気がついたときには舞台の中央にいて、袖からというのがふつうなのかな乗せて歩ける方もすごいですが、乗る方もすごい。てか、そんな振り付けをする喜多弘って…とにかくビックリ
星組標準?
(おぉ!と)印象に残ったのが帰ってきたあかさんの声が大きくて。星組標準なのかな?月組で大きい声と思っていたありちゃんが、星組ではふつうに思えた逆パターン。
間(ま)というか空間というか
わりにゆっくりめの振り、もちろん今どきの振り数の多いテンポの早いダンスもできての、敢えてのゆっくりな動きがエレガントでセクシーに見える。空間を埋めるのに、なんならトップはポーズをとるだけでもいいのか?と思わせる余裕。はける時も走ったりせず悠々と歩いていって、これぞトップといった後ろ姿。照明落ちてからも暗闇の奥を追ってしまうわ。
原点回帰というか、ザ・タカラヅカという感じの二本立て。れいちゃんには作品の当たり外れが言われていますが、こういった作品が花組に回ってきたのもなにか運命のようなものを感じます。代表作となるかどうかはわからないけど、印象的な組み合わせの演目ではありました。
次の花組観劇は10日後に。