8/3(木)、11時、KAAT
『大逆転裁判』2回目、娘と。
生徒さんの会の取り次ぎ。お願いしていた日程がNGで振替に応じました。席種が確定してないとのことで、A席S席の両方の代金を準備して。
カウンターで渡されたチケット封筒に『S』の文字が。ありがたく受け取りましたが、振替ですので位置はまったく期待してなかったのですが、10列台のなんとセンター!しかもほんとにど真ん中。なんという幸運!
実際の舞台での発話と、心の声(録音)のセリフが交互に挟まれ、心の声のときは(ややオーバーな)アクションだけで心情を客席にわからせないとなりません。しかも主人公のナルホドウは若干三枚目寄り。
瑠風は路線スターですし男役として恵まれた体格でもあり、どちらかというとこれまでシリアスな役が多かったと思います。主人公サイドでは信頼のおける部下、ライバルサイドでも切れ者というイメージで、衣裳もこのところスーツがほとんど。もちろん似合ってましたけどね 学ランとは言え、コスチュームものはほんとに珍しかったです。ハイローではハッピを着ていましたが、まったくふざけたところのない役でしたっけ。
CS放送で拝見すると、本人はどちらかと言えば控えめでまじめな性格のようで、役の上のことで演技だからとは言え、笑いを巻き起こすような言動はちょっと苦手ではないか?と想像しています。ゲームの世界観に乗っかって、新境地を開けたかなー?
デュエットダンスのときの陰ソロはどなた?
プログラムに記載がありませんが、Twitterを拾うと研一の楓莉かのさんだとか?新たな歌姫誕生となるのか、楽しみです。
ひなこちゃん、主人公の親友で既に亡くなったという設定のため、出番があまり多くありませんでした。番手と出番数を考えるなら、バンジークス(@優希)の方だったか?という気がしますが、結果的にキヨちゃんはとてもよかったので、これはこれで成功だったと。
演者のさまざまな魅力を引き出せた作品だったと思います。
帰りにKAATの下りエスカレーターに乗っているとき後ろにいたゲームファンらしい若い二人連れの男性の話に耳ダンボ。「なんかすごい上質なものを浴びた気がするな」「三時からの(チケット)余ってないかな」(お兄さんがた、残念ながらそれはムリな相談なのよ
)「歌がすごく耳に残ったな」と一方が言えば、もう一方が口笛で『君の名を呼びたい』(´゚з゚)~♪を吹いてくれるという、、、振り向いてお礼を言いたいくらいニマニマしながら下まで降りました。
さぁそして横浜日本大通りから池袋へ。
公演間は二時間ありましたが、終演後カーテンコールまでいて、規制退場を守っていると、池袋への到着は1445頃の見込み。時間に余裕があればみなとみらい線から東横線副都心線と直通で最速42分ほどで行けるのですが、急行などのタイミングが悪いと一時間近くかかることもあり、「横浜で湘南新宿ラインに乗り換えるよ!」と娘に言われて横浜駅を走る羽目に…
ブリリア近くのMacでサクッと15分滞在で食事して、1515に滑り込みでチケットを受け取り。
ご縁のあるかたがお骨折りくださって、これまた10番台のセンターをご用意いただけました。幸せすぎる。
『エクスカリバー』は陳腐な表現になりますが、「歌で綴られる壮大な叙事詩」。とにかく楽曲が多い、そしてその8割(以上?)を五人で歌っている。トップスリーと、りっつと真白くん。圧倒される歌唱の連続で、歌と歌の間はそれぞれ5分くらいしかないかも。もちろんコーラスもあちこちではさまり、歌を聞きたいという人には本当に満足のいく作品になったかと。それにしてもこの神配役はどなたの考えなのでしょう?なぜ男役の真白くんに女性の役が回ってきたのか、姉弟設定なので、ききちゃんと似てるから選ばれたなんてことありましょうか??歌のオーディションはあったのかもしれないですねー。
重い作品中、ちょっとした笑いを誘うのが、アーサーとランスロットのやりとり。気になるグィネヴィアの様子を覗きに行った時に、彼女が「女は力は男にはかなわないけど、男は女の半分も頭を使ってない」と言うのを聞いて、「兄貴(=ランスロット)のことじゃない?」としれっとからかうところは客席もほっこり笑いがおきます。
ほかマーリンに向かって「マーリン聞きました?あなた怖い顔ですって」とアーサーが言うと、マーリンがニンマリと笑ってみせるところも、ブキミな笑いに客席からも思わず笑いが。ここ幕開けから浅いうちは、りっつも笑ってなかったんですけどね。客席の反応を見て、定番になったようです。
ストーリーの本質からはずれずに、でもほんの少しだけほっこりできるところも、という座長ききちゃんのスパイスを感じました。
モーガンの真白くんは素顔はとてもおもしろいかただそうなので、今回はニコリともせずでなかなかストレスフルな毎日かと。どうひっくり返しても、モーガンには笑えそうなところはありませんでした。
今日はランスロットがかわいそうで泣けましたね~。「魔が差す」とはよく言ったもので、まさしく黒魔術にからめとられた結果、グィネヴィアと抱擁することになって、一度きりのあやまちをアーサーに見咎められて追放とか、気の毒でしかないんですが…二番手の役どころとはそんなもので、だからこそおいしい立ち位置なんですが、それにしてもずんちゃんがうますぎる。立場は違いますが、『星逢一夜』の源太(@望海)の土下座をを思い出しました。
『大逆転裁判』と違って、特に騎士たちはキャラのバリエーションの余地が少なく、差別化(個性を出すの)は難しかったと思われます。ウルフ側のほうは、衣裳やかつらもそれぞれ違ったり、メイクも思いきったフェイスペイントなどもできるので、工夫のしがいもあって作り込むのが楽しかったかと。ウルフの息子アスガル役の大路りせくん、とてもよかったです。『カジロワ』の新人公演では若干期待しすぎたせいか(あれ?みたいな)感じがしましたが(私見です)、今回は輝いて見えました。こういう特殊な扮装をできる方が、下級生はやり易いですよね。ただの普通のスーツで立って、それでかっこいいと思えるには、それなりの場数が必要なんだとあらためて思った次第。
ウルフ側の107期(研三)風翔夕くん。ロミジュリのティボルトを思い起こさせるかつらに表情を写す大きな瞳。ウルフ側の群舞のとき、二回ともリフトされて頂点でスポットを。大柄の上級生が多い中で、あるいは一番軽いから?(笑)かもしれませんが、目立ついい位置。
『大逆転裁判』と『エクスカリバー』
まったく違う色合いの作品を、組を二つに分けて上演。この人がこっちのチームだったらどうか?とかいう妄想もあり、日頃目立たない下級生の活躍もあり、これだから別箱はやめられない。
チケットはいつも入手に労力を使いますが、苦労した甲斐はあるというもの。
それぞれに何か掴んだみなさんの、次の大劇場公演にも期待したいです。