7/29(土)、11時公演。友の会の当選でA席8列センターにて娘とmy初日でした。


まず先に言っちゃうと、ものすごく偏った感想になりますが、一番目についたのはキワミくん ラブラブラブ

歌、格段にうまくなったと感じました。

これまでは顔はいいんだけどね~みたいな但し書き付きで眺めてましたが、なかなかどうして立派な路線スターになって。一幕では歌い出しにドキドキしながら見守りましたが、(あれ?うまくないか!?)と良き方に裏切られた感が。

二幕はじめのロベスピエールがセンターのナンバーは、かっこよくてほれぼれしました。

ワタクシ2015年の月組(龍真咲)を実見しているのですが、そのときはなんか刺さらなくて…

ちゃぴのアントワネットとみやちゃんのアルトワ伯だけは印象にありますが、ほかは見てるのがしんどかったくらいで、ほぼ覚えてないと言ってもいい。

今回星組で拝見してみて、ここ数年でフレンチロックという分野に慣れたのか?月組の1789のときとはまるきり違う心持ちで観られました。


では以下出演者について、手前勝手で失礼します。


いつも通り輝咲玲央さんには注目。ネッケル宰相を貫禄たっぷりに演じていましたね~。柳生のときのバカ殿様と同じ人物とは思えない、賢くて重みのある役でした。輝月ゆうまのペイロールも楽しみにしてました。徹頭徹尾冷酷で、有無を言わさぬ銃ありきの傲慢ぶり。体格も手伝って、迫力ありました。出番の数から言って、これくらいの番手でこれくらいの圧しのある生徒は、組内で立てるのは難しそう。さすがの専科でした。

真ん中付近の三人、ロベスピエール、デムーラン、ダントンはそれぞれに見せ場もあり、ありちゃんとキワミくんがスタイル抜群なのでとにかく目立ちました。ぴーちゃんも最近になく元気な役で、小桜ほのかちゃんとからみがあってカップルにもなれて、楽しそうでほのぼの。

フェルゼンかのんくんは、役のイメージとしてはいささか若かったかな。私のなかでは(実年齢を調べたことはありませんが)フェルゼンはもっと大人の男です。彼女のポテンシャル的には革命家側の方がふさわしかったかもしれませんが、いろんな役を経験できてよかったのではと思いました。


トップコンビは月組のときと異なり、今回はストレートに恋人どうしという設定なので、芯がこじれてなくて受けとめやすかった。オランプは皇太子の教育係というか、王妃さまのおぼえがめでたい「お気に入り」ポジション。搾取する側とされる側なので真逆の立場にはなりますが、貴族ではなさそうだし、禁断の恋というほどの悲壮感はない。人目を忍ぶ仲ではあるけど、思いを交わし合って刹那的には幸せを味わえていたので救われました。こんな騒乱の世の中、何事もなく天寿を全うできるなんてそれこそ夢のようなものでしょうから。


この作品を最後に専科に組替するせおっちは、アルトワ伯。月組の1789でもみやちゃんだったので、二番手の役でしょう。王弟で衣裳もきらびやかですし、出番も多い。ここでは悪役寄りのポジションですが、実際のアルトワ伯はこの時期王位に執着があったわけでもなさそうで、革命が起こるとすぐに亡命して各地を転々として反革命勢力と接触し王政の援助を説いて歩き、一時は復活した王政でシャルル10世として王位につき、その後も二度(以上?)亡命した挙げ句、80歳間近で客死という波乱の生涯をおくっており、せおっちも実在の人物のその瞬間を、その後の生涯も含めて生きているのだろうなぁと想像すると、なんだか胸が痛い。

フィナーレでの歌唱指導には感動させられたなぁ…


アルトワ伯の部下のさりおくんと、その部下の稀惺くん、大希くんは癒しキャラでしたね。さりおくんは、オランプを好きなんですね ニヤリ ちょっとマヌケなかんじが笑いを誘います。ほかの二人はサイコロで、アントワネットのルーレットの衣裳に合わせているのでしょうか、目をひく楽しいビジュアルでした。


娘役さんでは、ソレーヌの小桜さんと、シャルロットの瑠璃花夏さんですかね。特に瑠璃さんは、元気でまっすぐな役で、衣裳は地味ながらキラッと光る清涼剤でした。ところで彼女の役名「パレロワイヤルの申し子」というのはなんですかね?プログラムに書いてあるのかもしれませんが、、、ちょっと気になりました。

デムーランの婚約者の詩ちずるさん。まだよく顔が解析できてなくて、、、ほとんど寄り添うだけでしたが、評判の歌唱もそのうちにたっぷり聞きたいもの。


さっくり書くつもりでしたが意外に長くなりました。星組生のコーラス、ダンス、楽しませてもらいました。こういう群像劇?とても合ってたように思います。

それはさておき、実はこの作品に「(個人的に)腑に落ちない点」があったのですが、それは次回の観劇後に書いてみようと思います。