7/24(月)、11時公演、1530公演のマチソワ。

よくお誘いくださるかたが、「SSになっちゃうんだけどいいかしら」と、とんでもないことを言ってきまして(驚!)。ありがたくお受けさせていただきました。初日あがっての翌日、初見です。


なんと5列目!舞台近…びっくり

近くにはマチネでは星組の千種さん、瀬尾さん、

ソワレではすっしーさんがいらっしゃって、別箱は期間が短いので観劇かぶりも確率高めです。


ききちゃんのトッププレお披露目公演、ブリリアホールにて「ミュージカル エクスカリバー」

最初から最後まで楽曲で綴る音楽劇、ひとことで言って、もういかにもフランク・ワイルドホーンでした。





Twitterがにぎわっていますが、出色だったのはモーガンを演じた真白悠希。新公学年内の男役ながら、邪悪な欲望と恨みに囚われた(アラサー?の)女性の役を色濃く熱演。その歌声は高音域も軽々と、声量も充分。うまいことは知っていましたが、こんなに歌えるのか!と驚きました。


マーリン役の若翔りつ。99期、ちょうど10年目を超えたところ。上から数えた方が早くなりましたが、シンガーとして急激に出番が増えたのは、やはり稀代のシンガー留依くんの退団後。ドルイド教の司祭というわかりやすくいえば魔術使いのような、話の鍵を握る怪しげな人物を重厚に演じていました。

とにかくこの二人の歌い合いが大迫力過ぎて、なんならトップスリーの存在が時にかすむほど。


そうは言っても、経験豊富なききちゃんの、ピュアな少年ぶりはさすがで、30代の女性とは思えない愛らしさ、からの~二幕の闇落ちしたときの、気にそまない者を切って捨てる冷酷さ、からの~、自分の弱さを乗り越えてみんなを導いていく王として立つ決意をしたときの神々しさと、芝居のなかで一人の人間が試練を経て変わっていく様はみごとでした。


さくらちゃんはまだまだ固い感じでしたが、それが女性戦士としての芯の強さとリンクするようで、「私は王妃でなく、王と結婚した戦士です」と言うところは、しびれましたね~。舞台は六世紀の話ですが、新時代の女性像を感じました。宝塚の古い作品は、旧弊な因習のなかでただ守られるだけの女性が描かれていることが多いですが、これからは共に戦う女性が描かれることも増えるといいなぁ。


ずんちゃんは、はじめは主人公たる弟分をちょっと羨む感じからの~、主人公と同じく女性を愛してしまっての苦しみ、そして魔術に惑わされたとは言え過ちをおかしてしまいながら、最後にはアーサーを守って死ぬというこじれた役を丁寧に演じて秀逸。抜群のリズム感で、歌詞をまちがいなく音符に嵌めていく正確さと伸びのある歌声で、新生宙組を牽引。ほんと頼りになる二番手。


イヤ、なんか宙組って、歌うま多過ぎないか?

ほかに別チームに歌に定評のある路線男役の、瑠風と鷹翔と風色もいて、大劇場公演となれば、今回大車輪の活躍の真白くんやりっつの出番はあまりなくなってしまうのだから。

大劇場公演の合間に、別箱や全ツがあって、ちょっと働きすぎとは思うものの、人数が半分だからこその出番もあるわけで、下級生は特にアピールできるチャンス。こういうときのチャンスを活かしてほしいもの。

実はまだ宙組には、106期の鳳城くん、107期の風翔くんと、歌うまさんが次々控えていて、宙担の密かな期待と頭痛のタネなのです。


そして忘れてはならぬ専科の悠真さん。エリザベートの父親など優しい役もお手のものですが、残忍な征服者としても存在感抜群。髪型からフェイスペイントなどでの顔の作り方、毛皮をまとった衣裳、立ち方、歩き方、え?女性ですよね?…驚嘆です。ビジュアル撮影のとき悠真さんを見て「勝てる気がしない」と、全面降参だったらしいアーサー側 (笑) 。今日拝見して納得でした。

悠真さん率いるサクソン軍は円卓の騎士に比べて人数が少なく、倒されても倒されてもまた出てきて戦うという(笑)大忙しでしたが、、、それぞれに少しずつ違う衣裳、赤をベースに毛皮をまとい野性的な感じに。顔も悠真さんに倣ってか?赤色でフェイスペイントをほどこしていたりと、それぞれの工夫があり一人一人見るのが興味深くて。


巨大な聖剣を背景に高みに立つアーサーの姿がラストシーンで幕が降り、デュエットダンスもなくフィナーレでしたが、余韻の残る終わりかたでしたのでこれはこれでいいかな、と。

せっかくのプレお披露目でしたから、デュエットダンスくらいはあってもいい気もしましたが、次の大劇場公演にとっておくということで  おねがい


また来週拝見できる予定ですので楽しみです。