おととい初見で、早くも二回目。
4/14(金)1330公演。
友の会で私が当選。一階13列め上手、娘と。
今公演、最も前方です。
今日の眺めはこちら。
そして4/15(土)、連続の観劇。団体席で二階のA席上手。
この日も娘と。
二階A席からだと、やはりセットも上が少し欠けますね。大階段の上も見えなくなるかんじ。
いろいろな席からの眺めを楽しみます。
『応天の門』
いきなりの余談で恐縮ですが、物語のきっかけとなる長谷雄の借金をめぐって、白梅と道真と三人ですったもんだする場面、(雪組だ~)とニヤニヤからの、、、
芝居の主要登場人物の歴史上の評価やら功績、生涯やらが、気になり始めました。
誰もが学生時代に習った日本史。
菅原道真、在原業平、藤原基常と三人並べたら、おそらくはこの順にメジャーですよね。基常は後世の藤原道長ほどには知られていない。一族の繁栄の礎を作った政治的には相当の権力者だったらしいけど、藤原氏が隆盛を極めるのは彼の没後100年くらいあとのはなし。
この平安時代前期の、仮に860年で切ってみると、この年には業平が35、基常が24、高子が18、道真が15、清和天皇が10という計算。な~るほどねぇ。そもそも業平と高子は17の年齢差なんですね。人妻から少女まで、なんというか…守備範囲が広い人だ。
高子はこの物語の後に清和天皇の女御となり、後の陽成天皇を産んでいるものの、この陽成天皇母子(高子とその息子)が基常と折り合いが悪かったらしくて笑えます。まぁ利用することしか考えてない兄と、恋仲を割かれた妹では、そりゃあ折り合いが悪くてもちょうどというものですかね。
それとこの芝居のなかで無事に入内した多美子は、清和天皇の女御となるも子どもには恵まれなかったらしいです。世の中思惑どおりにはいかないという例かと。
後の歴史を知るものとしては、道真の晩年もいたましいですよね。才にあふれていたあまりに周囲から疎まれて、結局換言によって太宰府に左遷され、失意のうちに生涯を閉じるはめに。のちのち誰もが知ることになる学問の神様として祀られてはいるものの、生きている間は苦しかったと思います。その道真の若い頃、「己のやるべきことは何か?」と悩んでいる青春時代にスポットを当てた原作者の慧眼にうならされます。
舞台になった話はひとつのエピソードに過ぎないので、課題は山積みのまま残されていて、もしかしたら消化不良の残る幕切れだったかもしれません。でも昭姫の台詞にある「大切なのはどこで生きるかでなく、共に生きる人の心を知ろうとすること」という普遍的なテーマに、「いつの時代にあっても」という我々の目線を加えてみても頷ける芝居だった気がします。
『ディープシー』
見れば見るほどディズニーっぽかったプロローグ。
あの、いかにも「ラテン」というビラビラの衣裳が私はちょっとだけ苦手。でも華やかでお祭りムードは盛り上がりますね。チョンパで始まる幕開けですが、スパンコールの反射がすごすぎて、居並んでいる様子がかなり見えて、照明が点灯したときの(わー!)という驚きが若干目減りするのが残念。『カプリチョーザ』のときは、ほんとに見えませんでしたが…指揮台のわずかな照明でも、衣裳の色や材質によって影響があるものなのかしら。
ショー全体を通して、銀橋通過率が高くて
衣裳替えのたんびに銀橋に勢揃いしている気がするほど。上手によく並んでいた、かおとくんや朝霧くんに視線いただきました。(気のせい笑)
しかし銀橋の通過に目を奪われていると、実は本舞台の方でもかなりの見せ場になっているところもあり、片目で奥を見つつ、もう片方の目で手前を見るという離れ業の習得が必須です。
ちなつさんの歌唱も多くて、私も娘もうっとりと満たされました。
そしてうみちゃん、走る走る。なんかいつもに増して出番も多かった気がしますが、銀橋渡ってからのセンターへ走り寄るのが、滑ったり転んだりしませんようにと心配になるほどたくさんありました。💦
初見でいまいち乗りきれなかったラテンショーにも、オペラで追うのは最小限にして手拍子で参加したせいか?より楽しめたような気がします。やはり全体を見ないとですね。でも欲を言えば、目があと一対と、できたら手もせめてもうひとつあれば、といつも思います。オペラを持って、拍手もして、全体も見られればサイコーですわ。
私はダンスには暗いのですが、若手中心の爆踊り(で合ってます?)の場面はとても楽しくて。全員で踊ったり、ピックアップがあったり、縦横無尽でただただ感心するばかり。フィニッシュで止まったあと、一見誰も肩で息をしてないのがすごすぎる。
れいこさんの黒塗りが思ったよりもずっといいですね。美しい人はどんな装いでも美しいのかとも思いますが。特にデュエダンでは精悍な感じで、うみちゃんに対するアクションもちょっと乱暴か?というほどの突き放しかたをしますが、最後には熱いキスというエンディング。ワイルドれいこさんも意外にいいわ~。
ほぼ三日連続だった観劇が終わって、とりあえず一休み。あとは10日ほどあいて、月末近くにもう一度観劇の予定です。
ちょっと目を離している隙にまた進んでいる原作の連載、また読み進めてみたくなってきました。