4/8-4/9の週末、兵庫に遠征して宙組『カジノロワイヤル 我が名はボンド』を三回観てきました~(^^)d
三回分なので長いです。
4/8(土)11時は娘は友の会でSS2列目当選、私はお願いした席で23列下手寄りにて。
1530公演は阪急貸切。19列上手で娘と並んで。
阪急交通社貸切では終演後にききちゃんのご挨拶もありました。「阪急交通社トラピックスクラブイメージキャラクターの芹香斗亜です」と挨拶して拍手喝采。なんでも前回のご挨拶の時にスポンサー名を言い忘れた?とかで、(良くできました)という観客の拍手だったらしい。笑笑
さらに、上手の真風と二人でトラピックス体操をやるつもりだったのが、二人の位置が逆だったらしく?(あれ?)みたいなまま幕が降りました。ご愛敬ということで…
4/9(日)11時はセディナ貸切。
真風の退団発表が9/30、これはチケ難間違いないと迷わず遠征を決めて申し込んだのが10/10、当選発表が11/9でしたからちょうど五ヶ月前のはなし。だいたいそんなスケジュール感で一年の予定が決まってるなー。
9列かなーり下手。でもオペラ不要で楽しめました。
007風味の
今回は夫も同行。彼にとっては家族旅行のひとつですが、今回はそれなりに観劇も楽しみにしていた様子。演目が『007』だったのも大きいのですが、3月に見た娘からは「映画の007とは別物だから、そう思って観て」と釘を刺されてました。娘のボンドはダニエルクレイグなので、ギャップは大きかったかも。
見終わった夫の感想としては、「歴代のボンドとしたら、ロジャームーアだね」と。活劇あり、ラブロマンスあり、コメディふうのエピソードもあり。話もわかりやすくて楽しめたそう。
トップ二番手以外によくわかる生徒としてはすっしーさんとのことで、今回で退団ということも伝えて注目。
とにかく初見でも充分楽しい作品でしたね。
予備知識はなんにも要らなかったなー。
『007』は大ヒットの映画シリーズですから見たことがある人が多いでしょうし、やはり映画のオープニングの、銃口が開いて、そこにボンドの影がさすという有名な映像と曲を期待する人もいたかと。斯く言う私もです(笑)。でもやはりそこは著作権©️ひっかかるのでしょうね。銃口ではなくて、大きなトランプの後ろから、ボンド(真風)が後ろ向きで登場。くるりと振り向いて銃をかまえるポーズという、限りなく『007』風味のある演出でした。
3組のカップル+ずんちゃん
完全にコメディものとまで言えないものの、そこここに心温まる笑いの沸く場面が散りばめられている作品で、特に、三組のカップルとその間に挟まることになった人物との掛け合いがおもしろい。
登場場面順に
瑠風&さくらちゃんと、真風
真風&潤花と、きき
ずんちゃん&みねりちゃんと、あきも
番外で、ずんちゃん&潤花、と真風
瑠風とさくらちゃんはおつきあいを大っぴらにはしてないものの、どうやら将来は結婚を視野に進行しているカップル。お揃いのアクセサリーを付けていることを真風に初対面で見抜かれて、「ばれたか」と照れる瑠風とツンデレのさくらちゃんが微笑ましい。
真風と潤花はお約束の組み合わせですが、この二人の心が通う瞬間が最大の危機の場面で、追い詰めたききちゃんが(おまえら、こんな時に何やってんだ?いい加減にしろよ)的な心底めんどくさそうな顔をしているのがツボ。
ずんちゃんとみねりちゃんは二人羽織状態で逃走中にあきも刑事に捕まりそうになったところで、愛を確かめあうという展開。お色気仕掛けでずんちゃんだけを逃がそうとするも、自分だけ逃げられないというずんちゃんに射ぬかれて抱きあい、その隙に確保されてしまう失態というコメディ感満載。
しょっぱなはずんちゃんミシェルと付き合っていた潤花デルフィーヌ。ずんちゃんが実はルシッフルの手下でみねりアナベルといい仲だと真風に暴露されて大慌て。逆に真風がイギリスのスパイだと認めて名のると、鬼の首をとったように「ね?」とデルフィーヌに同意を求めるところで、ここ一番の笑いが起きる客席。ここってたぶん、演者としてはお客さんから笑いの起きる所とは思ってなかったんじゃないかなー?と。ずんちゃんの渾身の「ね?」は益々磨きがかかってきて、お客さんの笑いも日々大きくなってきてるのでは。憎めないというか愛すべきキャラクターを熱演して、高まる緊張感をいっときほぐしてくれる。
ほかにずんちゃんと言えば、ルシッフルのお城の最上階の武器室での活躍も見もの。鎧甲冑を身につけて隠れる前にもう一体の鎧にアドリブで話しかけたり、スポンサーの名前をダジャレではさんだりと大奮闘。元々陽の雰囲気をまとった人だと思っていたけど、かなりのコメディエンヌなのね。
今後の二番手(だよね?)での活躍も楽しみです。
最後に城のてっぺんからの脱出。パラシュートで真風ボンドと潤花デルフィーヌが飛び降りて、「下はキャベツ畑だぞ」と真風が言い、(それって客席のことを言ってるのかな?)と思われるのですが、ほとんど笑いが起きないんです。小池センセーとしては笑ってほしかったところだったんじゃないかなー?と邪推するワタクシです。
そしてフィナーレ
ラストはボンドが歌を歌いながら銀橋を渡り、下手の花道をはけていきます。この芝居、下手花道を使うところが本当に少なくて、たぶんここだけ。ほかにあったとしても暗いなかモブが走り去る(しかも一回)程度。席位置がほんっとーーに下手だったので、ここは一番の楽しみ 手が届きそうな間近で真風を見上げる、最初で最後で最大の沸騰ポイントでした。
そしてフィナーレ。
歌唱指導は下手のせり上がりがお決まりですから、ききちゃんの満開の笑顔が近い。いや、知ってたけど顔ちっさ
「知ってるかい?イルカは知性がある~」
ハイハイ、もう歌詞はどうでもいい。ほんとはどうでもよくないのかもしれないけど、もしかしたらここに小池先生の真髄が凝縮されているのかもしれないけど…最後はむりくり「地球がひとつの家族として結ばれる」という壮大な締めになってるし、だいじなテーマソングなのかもとは思うけど、ききちゃんのキラキラ
を浴びると、内容は頭に入ってこない。なに言ってても尊い(もしくはどうでもいい)気がしてくる。笑
フィナーレはあい変わらずいい!
ほんとに言ってもしかたないものの、一時間のショーで見たかったわ。
ロケットは構成の関係で次が娘役群舞のため、娘役は106期107期だけらしくてあとは男役で揃えていて、サイズ感がなんとも大迫力。
娘役群舞は黒のグラデーションの衣裳が美しい。
男役群舞はとにかくかっこよくて、あっちもこっちも見たくて目の焦点が合わない。
ききちゃんがセンターになる場面はテーマは「よみがえったラスプーチン」とのことだが、怪僧のブキミさはなくひたすらにスタイリッシュ。ジャケットの使い方がセクシーで悩殺されちゃう~。すっしーさんの出るシーンは毎回万雷の拍手。泣いてることに気がつかないほど、自然に涙がこぼれてることにはっと驚く。別れが悲しい。
ダイナミックで美しいデュエットダンスのあと、真風一人が残っての劇場との別れに、特に贔屓でなくてもじんとする。
そしてあっという間にパレード。
もっと見ていたかったな~といつも思う。
このあとも大切に見たいです。
兵庫遠征はこれが最後。
まずは無事に千秋楽と卒業を迎えられますように心から祈ります。