本公演 初見
3/28(火)13時。阪急交通社貸切。
娘と日帰りです。
2週間ほど前に自宅に封書が届きまして…
それがこちら
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予約番号の所に手書きで4桁の数字が書いてあり、この紙を持ってチケット売場に行きチケットと引き換えてくださいとのこと。いやなんか、すごいアナログでビックリ 。電子チケットへと動いている世の中に逆行するような?もしかしたらこれも転売対策なのでしょうか?それとも送料軽減策?以前阪急交通社でチケットをとったときには、普通に紙のチケットが送られてきていたと思いました。簡易書留でなく、普通郵便で送れるので経費節減にはなりますよね。カウンターのかたの人件費の方が嵩む気もしますが…
まぁなにはともあれ無事に引き換えができて、二階サブセンター席へ。初見にはいい席位置。
初日が上がってほぼ折り返し地点。
観劇レポもいくつか目にしていましたが、初見の印象としては、これ一本ものの必要あったかしら?
一幕は(スミマセン)間延びがして、なんどか意識が飛びそうになりました。米ソ冷戦下のスパイ合戦に加え、学生運動やら、ロマノフの末裔たちの相続争いと
、エピソードとしてはバラエティに富んだかたちにはなっていましたが、なんというか…いろいろ薄まっている感じが。小池御大に一時間半の芝居を書いてくれとは言えなかったのか?とかんぐっちゃう。むしろ小池先生であれば、一時間半できっちりまとめてきたとも思うのですが。真風さんの卒業作品ですし、いわゆるお祭り的な?真風がかっこよく見えるシーンさえいっぱいあれば、万事オーライという事で納得する感じです。それはもうまちがいないところで、長身の多い宙組男役のスーツ祭り、どこを切ってもかっこいい真風が満載。
一幕1時間15分、二幕も1時間15分とちょっと変則的な公演時間ですが、個人的には二幕の方がテンポがよく感じました。コメディっぽさが濃くなってきたのもあり、後半はフィナーレだったこともあり、それに二幕に初登場のりっつドクトルの熱演がおもしろすぎた。笑笑
フィナーレは文句なく最高でした。歌唱指導が(いわゆる)『イルカソング』だというのも巷の噂で知っていましたし、この歌をにこやかに歌いながら、かっこよく銀橋を渡りきるききちゃんが圧巻。小池先生のイルカへのこだわりの理由をうかがってみたいものです。
男役群舞は大階段に座っての板付き(と言っていいのか?)での登場。「オレの考える一番かっこいい座りかた」笑。ちょっと待って!瞬間ものすごく困りました。どこ見ればいいの?せっかくの二階席、全体を見たいとも思いましたが、一人一人をじっくりも見たくて、あちこち視線がさまよっているうちにあっという間。ききちゃんの表情は感情に富み、ずんちゃんは自在にもえこはキリッと、しどりゅーの余裕、あきもの妖艶、りっつはドクトルを貫き、そしてすっしーさんのピックアップは、万雷の拍手で胸熱のあまりうるうる(T^T)これは何度見ても泣かされそう。
ウエディングのような純白のトップコンビのデュエットダンスのあと、真風の一人ダンスにもKAORIalveの振付にしびれるばかり。
いやだからさ、どうして一時間(50分でも)のショー作品でなかったの?そりゃ小池先生の新作一本ものは特別な餞別だとは思いますが。集大成として代表作となるような作品を望むのは贅沢が過ぎますかね。
宙組箱推しというやつで、チケット確保をがんばりましたので、幸いまだ複数回観劇のチャンスがあります。自分なりのポイントを探して楽しむつもりです。
新人公演
さぁそして本日のハイライトは新人公演。ご縁をいただいて観劇がかないました。一階後方センター寄りの上手側サブセン。入場してくる上級生がよく見える席で眼福です。男役さんはわりとスーツっぽい装いでした。さすがに普通の人が着られるような色やデザインではなかったけど。この場所で彼女たちが着ていると、なんとも粋でおしゃれ。最後の方に入ってきた風色くんの席がなくて、バタバタ 。慌てる風色くんに(かわいい~💖)と嬌声。なんと一般のお客さんが間違って座ってしまっていたらしく事なきを得ましたが、よりによってこんな日の座席間違い、他山の石としなければ。
一本ものなのでだいぶ編集しての一時間50分。当日の朝に公演時間の発表で、日帰りの私としては帰りの新幹線は最終を予約して備えてました。
大路くん初の新人公演、緊張が空気を伝わってきます。M役真白くんの登場が場を落ち着かせてほっ。ミシェル成くんも堂々たる居かたで、公演の雰囲気作りに大貢献だったかと。本公演と新人公演でマイクの性能は同じはずなので、やはり本役さんは相当のコントロールで発声しているんだなー、というところも。あのくん(本役ききちゃん)が出てからはクオリティがだいぶ上がって、やはり場数は大事なんだと実感。ほんとに、多くの生徒さんがこの経験ができるといいなぁと思います。目を引いたのがジャン役波輝くん(本役きよちゃん)。サイズ感はだいぶ違いますが、前転しながらの登場に、客席は思わず大拍手。それを納めるあのんくんもさすが。
ドクトルは真白くんで、さすがにりっつの独特の世界観とは異なった別のドクトルを好演。あれに張り合っても意味ないのでよき判断かと。背景のアニメが新人公演仕様に変わっていたのもこまかい演出で感心しました。
イリヤ(本役こってい)の風翔くん。本公演でも登場が少ない役で、一瞬で雰囲気を出さないとならないので難役でした。こっていのあの怖さとぶきみさはなかなか及びませんね~。学年と経験と、そして彼女のビジュアルのシャープさ。他を寄せつけない存在感ですもの。風翔くんまだ研2の終わり。本公演でも初のセリフをもらったばかり。のびしろに期待しかないです。
マイクのことを言えば、袖に入ったときのどなたかの私語をマイクが拾ってしまって、ギクッとしたことも。新人公演ならではの失敗ですが、それもまた経験。二度とはしないでしょうし、これからの彼女たちの肥やしとなりますように。その成長を見守る観客の暖かさも、彼女たちの大きな応援となることと信じています。
貴重な観劇の機会をいただきありがとうございました。