3/8(水)1330公演。
友の会の当選で13列上手、娘と。
1月の兵庫の観劇から3回目、最後の観劇。
初見から今日まであまり印象は変わらず、れいちゃんはひたすらに美しい。
そして今日あらためて思ったのは、本当に静かな場面が多い。背景に音楽もなく、しーんとした中で二人きりでセリフを交わす、一言一言をかみしめるように語る場面のなんと多いことか。話が話だけに、客席から喝采の拍手が湧くことも極端に少なく、固唾をのんで見守る感じ。二番手も三番手も出番は限られていて、ルドルフとマリーがいれば完結しそうなくらい濃密。
二回目の観劇と今日との間に、宙組の全ツ(映像)を見直したが、絡んでくる人物やエピソードがもっと多く、酒場のシーンはないものの、全体に話にもう少しふくらみがあるように感じた。ルドルフとマリーについては、(私は)れいまどのほうが好み。みりおんにマリーはあまり似合ってはなかった。みりおんのキャラじゃないもんね。うららちゃんのステファニーが怖くて、あまり同情できなかったのに比べて、春妃ステファニーは堪え忍んでいる様子がいじらしかったな~。りかさんはやはり美しかったけど、れいちゃんのような悲壮感はなかったかな、、、むしろ運命や人生に怒ってる?とでもいうような印象だった。れいちゃんのルドルフは死ぬべくして自死に至った気がする。人生や置かれた環境に厭世的で自暴自棄ぎみ、たまたま真逆の極にいる若くて輝かしいマリーに出会ってしまったことで、道連れを得て破滅に向かって突っ走ってしまったのかなー
ブラットフィッシュがまっぷーで、ロシェックがすっしーさんなのが現宙組の正副組長コンビなので、なんか今見るとおかしみ。ロシェックは航琉さんみたいに無口でなく、わりに憎まれ口をきくひょうきんな役作りだったり、ブラットフィッシュのほうは品のない荒くれものふうだったり、組によって、人によって、ずいぶん役作りは異なることにあらためて気がつく。
今日は帰ってから、①ルドルフが亡くなったあと、結局フランツヨーゼフの後継者は誰になったのか?とか、②ビックはひとこから「おじさん」と呼ばれているが、父母どちらの兄弟なのか?とか、史実が気になって検索したりして、娘と話がはずみました。
ヨーロッパの歴史に詳しくない上に、王家の家系図は同じような名前が多くて混乱 どうやらルドルフに代わって(オーストリア結局最後の)皇帝となったのは、フランツヨーゼフの弟の孫
!らしい。弟の息子であったフェルディナンド(ひとこ)は身分違いの結婚をしたことで(美羽愛ちゃんと)、後継ぎと認められなかった模様。
ビックは、ひとこ(もう役名じゃなくて役者の名前で考えないと混乱するww)のひいおじいさんの兄弟の孫らしく、我々の考える伯父(または叔父)ではなさそう。どうやら?一世代上はたしかのようだけど。家系図探索、ちょっとツボにはまってしまいました(笑)
事実関係がまちがっていたら、どうぞご容赦くださいm(__)m
さぁそして『アンシャントマン』。
ショーは文句なく楽しくて、堪能しました。
舞台の上手と下手に鎮座している大きな棚のセットの中に香水瓶が並んでいるのですが、そのラベルの一つ一つに生徒の名前が書いてあるというので、今日オペラで見てみると、真っ先に目に飛び込んできたのが『 KINAMI 』というラベル。上手側の棚の向かって一番左、下から3段目。希波らいとくんは、どういうわけか今回の作品から否応なく目に入るようになった生徒さん。香水瓶のラベルまで主張するとは、とおかしくなりました。新人公演の主演もつとめ、目立つ位置に置かれているせいもありましょうが、眼力の強さに射ぬかれました。新人公演は見ていないものの、『陽』の雰囲気をまとうひとなので、『うたかたの恋』の厭世感を表現するのは難しかったかも?と推察しますが、これからの活躍を期待して見守りたいです。
ショーの場面はどれもステキでしたが、個人的にはニューヨークの場面が好きでした。まどかちゃんの、モンローを思わせるスカートが風でフワッと舞い上がるシーンにはセクハラなど批判的な意見もあったように聞きますが、私は全くいやらしさは感じませんでしたし、れいちゃんの反応がほほえましかった。
れいちゃんと言えば、相手役のまどかちゃんを見るまなざしにこめられた愛おしさよ … どこまでが本気で、どこからが演技かはわかりませんが、れいちゃんのまなざしの先にいるのが自分であったら、、、と妄想するファンの気持ちがわかりますねぇ。
来週もう一回チケットがありましたが、れいちゃんファンの方に代わりに行っていただくはこびに。私には今回が楽となりました。
コロナで休演の憂き目に合い続けた花組。東京は完走まであと10日。どうか無事に千秋楽を迎えられますように。