1/14(土)11時公演、A席11列上手にて。

団体観劇にお誘いいただきました。

10日ほど止まっていた星組公演、再開の初日です。

ワタクシも初見。


星組を愛するお友だちが多くて、なんだかんだけっこう観る機会が多いのですが、改めて星組生かなり名前と顔が一致するのに驚き。


今日のながめ。


まずはお芝居。

『ディミトリ~曙光に散る、紫の花』

原作も知りませんし、あまり予習はしてなかったのですが、あらすじはわかりやすくてスンナリ世界に入り込めました。

西アジアというか、東ヨーロッパというか、っていろいろ大変だったのね~と、ほぼ初めて知る争いの歴史に茫然。後でジョージアの歴史をGoogleで見てみたら、ズラーっと続く戦争の数々で、侵略にさらされ続けた歴史を生きてきた国のしたたかさというのは、極東の島国の日本人には到底はかりしれないな~と思いました。つくづく外交下手で当然ですよ…


プログラムも買ってないので全くの記憶だけになりますが、初見の感想を順不同で。

まず初っぱなの美稀千種さんの物乞いのビジュアルに度肝を抜かれました。ジェンヌさんにしてまさかの禿頭 びっくり ビックリマーク いや、この本気すご過ぎる。


次にあかさんのギオルギ、いやもはや神々しい。背もスラッと高くなにしろ気品がちがう。あかさんが奥から姿を現してからなぜか涙がにじんできて、ずっと泣きそうなぐあいでした。楽しい物語じゃないし、展開は破滅に向かって進んでいくのですが、(いやここまだ泣くとこじゃないよね)と自分に突っ込みながら、涙がこぼれそうなのを我慢しました。


そしてありちゃん、ちょっと黒い若き副宰相がよく似合って、ベビーフェイスのかわいいイメージは無し。もう童顔って言えないかも。


輝咲さん、ほんの少しの出番でしたがインパクト抜群。オレキザキこそチンギス・ハーンて感じ。


せおっち、銀橋のまん中、オーケストラボックスからの目立つ登場。武将として残忍な側面もありながら懐の深さを感じさせ、存在感がありました。ちょっと花組のマイティと比べちゃった。立ち位置が似ている二人ですが、せおっちは与えられた役を最大限以上に生かしている気がします。役に恵まれないとかもいろいろありましょうが、役として生きる力がせおっちの方が勝っていそう。マイティの批判じゃないですよ?むしろせおっちとマイティだったら、どちらかと言えば総合的にはマイティの方が好みです。でも芝居の中では、せおっちに心を掴まれることが多い、というはなし。


こっちゃん。

こういうまっすぐな役、似合いますね。『霧深きエルベのほとり』のフロリアンを思い出します。本人的にはフロリアンはあまり得意な役ではなかったようで、けっこう苦戦したと聞いて意外に感じたくらいピッタリ。むしろまんま過ぎて面白味がないと思うほどでしたが、イメージとは違って作ってるということなのでしょうか…?昔も今も、男性が表に立つことが多い一般社会ですが、王配として妻を支える役を、堪え忍ぶというわけでもなく、愛情深く淡々とこなす理想の夫。すれ違っていくのは企みがあったとはいえなんとも残念。相手のことを思って言えなかった面もないとは言えませんが、やはり思ってることは口に出して言わないとね。しょせん自分とは違う生き物、たとえ仲のいい夫婦であっても黙っていても伝わるは、無い。いっときは対立しても都度都度やり合って歩み寄っていかなければ、本当の意味でわかりあえない。言わなかったことが仇になって二人を引き裂いたと思われました。


ひっとん、これまで見た彼女の役のなかで一番好きかも。未婚時代は世間知らずで利かん気な印象もあったものの、女王となり、ディミトリとも訣別したあと、国を統べる元首として自覚を持ち、本当に『女王』となっていくさまがかっこよかった。ただ気が強いだけでなく、そこに責任を負う気持ちが伴っていたと思える演技でした。


一時間10分ほどしたときまだ問題山積でしたので、これどうやってあと20分で回収するの?と若干不安になりましたが、思ったほどバタバタせずにきれいに回収されて、生田先生さすがです。


ショー『ジャガービート』

お正月にNHKBSで放送されてたのを、サーっと流し見してきました。

「音と光の洪水」「定石と異なる順番」など兵庫での公演中に批判でもないけれど称賛でもない様々なつぶやきをTwitterで見てきましたが、私としてはそこまで規格外でもなかったです。1.3倍速か1.5倍速で見ているような感覚はありましたが、生徒さんはたいへんそうと思ったものの、電飾の多さや多少の順番の前後は気になりませんでした。いわゆるレビューとは違うようには思いましたが、これもありかと。

私にとって(これぞ星組)と感じたのは、舞台に出ている人数の多さ!すごい大迫力!


印象に残ったのは、やはりありちゃんの加入でしょうか。前回のグランカンタンテはまさしく礼真琴ショーでしたが、今回はだいぶ比重が分散していたかと。こっちゃんとありちゃん、二人で回転するのは壮観だし、場面のセンターを張れるスターが三人いるのは磐石です。組替後初の大劇場公演で嵌まり過ぎですが、星組で輝くありちゃんを見られてよかったです!


通し役のせおっちを含む5人のヒーローの揃い踏み。それぞれの衣裳がいかにもって感じでした。そぎおとされた黒のありちゃん、爽やかな青のあかさん、王子様な白のキワミシン、妖艶なピンクのぴーすけ。帰宅してから『歌劇』で読んだところ、このシーンの設定は『神』なんですね、ヒーローでなく?

黒の神、青の神、白の神、赤の神らしいです。


歌唱で印象に残ったのが、輝咲、天華、極美の三人。

輝咲はうまくて、(しかもハスキーボイスで超好み!)だれ?このシンガー?キザキ~と二度見しました。ぴーすけはのびやかな声で歌っているのを聞いて、もうそれだけで感激。極美は銀橋でのソロが長くてびっくり!本人比ですごくうまくなっていると感じましたし、今や序列でも四番手?これからも露出が増えていきそうな勢いを感じますね。


幸いまだ複数のチケットを持っていますので、楽しみに待ちたいです。

この後も無事に公演の幕が上がり続けますように。