1/6(金)13時公演、SS6列目サブセンターにて。

はじめは一人で観るつもりだったので一次で一本釣り、後になって娘も行くことになったので二次でS(14列センターブロック)を、これまたピンポイントで引き当てました。

二次抽選の申し込みの時は同じ公演日程を別の席種で(例えばSとAとか)買うことはできませんが、一次と二次なら同じ公演を買えるのね。初めて知りました。まぁ滅多にない事例ですからね。


チケットがイラストデザインになっていました。

今年からはこれなのかしら?なにかと値上げの昨今、経費削減でしょうかね。


先立つこと昼食は、花の道のモルトボーノZUCAFEというイタリアンの店で生パスタを。宝塚ホテルの向かい側、二人がけ7-8組ほどの小さな店でシェフも含め女性ばかりのスタッフのようで、居心地のいいすてきなお店で、おいしかった。

お勘定のときに手作りのクッキーをお土産にちょうだいしました。花組公演中だから?というわけでもないでしょうがピンク色がかわいい。ごちそうさま!



まずはうたかたの恋。

よく知られている作品ですのでネタバレの心配もなく思いつくまま。

マイティがト書きのように状況をしゃべってくれますし、難しい筋書きではないのでなんの予備知識ももたずに見てもわかります。歌はありますがミュージカルというよりストレートプレイ寄り。と言っても実に芝居がかった台詞回しで、様式美を重視した、いかにも宝塚らしい作品だと感じました。

まぁとにかく、れいちゃんに尽きますね。

皇太子としてさまざまな重責に苦しむさまも、マリーと引き裂かれて酒に溺れて荒れるところも、恋人と再会して耽溺する描写も、(あり得ん)と思いながらもれいちゃんが演じていると一幅の絵のようでつい引き込まれてしまいますね。衣裳も王宮ものらしく豪華で、ほんとに何を着てもよく似合う。


その他のキャストだと、ビッグのセリフがいつになく多くて驚いたのと、フランツ役が飛龍つかさに見えて、(そうだよね、ここはつかさくんの出番だよね)と一瞬思い、いや前作で退団したじゃん、あ!そうか、峰果とわくんかと頭の中がぐるぐるしたこと、航琉くんの老執事役が渾身の名脇役だったこと、りりかさんのエリザベート役がとても母親らしくて心を打ったことなど、上級生の活躍が印象に残りました。

成り上がりの貴族令嬢で、若く美しくてまっすぐなマリー。トップ娘役としたらもう大ベテランのまどかちゃんですが、初々しくてさすがではありましたが、ちょっとばかりわざとらしかったかな。ただ全体が芝居がかった大ぎょうなセリフ回しだったので、そんなもんか?と許容範囲。ルドルフの別荘でのかくれんぼの様子は、観客からも思わず笑いが起きていました。悲劇的な破滅へと向かう重苦しい展開のなか、唯一ほっとできる場面だったかと。

軍命でルドルフに最後通牒を突きつけにきたひとこ。

どうしても冷酷に徹することができず逃げ道を示唆するのが苦しそうで、胸がつまりました。ルドルフがそれを押し留め首を振り、「ハプスブルグを頼む」と言って去るのが、なんだか意味深でドキドキしました。花組の今後を予感させるセリフだと感じたのは深読みし過ぎ?

正直な話、一時間ほどした時こっそり時計を見てしまいました。初見なので相当集中して見てはいましたが、やはりこの内容で1時間半は長いかなー。

ただこれで1時間半もたせるのは、宝塚でないとできないと思いました。人を見たり、れいちゃんを見たり、衣裳を見たり、れいちゃんを見たり、フォーメーションを見たり、れいちゃんを見たり、、、とにかく柚香光さんのファンのかたは堪能できること間違いなし。未見のかたはどうぞお楽しみに。


一方ショー、アンシャンテマン。(という読み方でいいのかしら)

私としては特に目立ったのは、星空美咲と希波らいとの二人。

星空美咲は娘②確定の使われ方。娘役だけの群舞ではセンターを。デニムのミニに白のロングカーディガンという衣裳がフレッシュで、背伸びしない等身大のところでとても好感が持てました。ソロを歌うシーンがけっこうありましたが、やはり歌はうまいですね~。相当急いで育成されてましたが、いつどこでトップ娘役になるとしても、安心な感じにできてきて。素直に考えればまどかちゃんが次あたりで辞めて、そのあとというスケジュールのように思いますが、まぁ人事はわからないので、、、

希波らいとですが、あのね銀橋を渡るとき、彼女の足元に「希波らいと」と字幕表示が出たような気がしました(笑)。そのくらいクッキリハッキリ私の脳裏に刻まれました。うーん、特にとても好みのビジュアルというわけでもないのですが、なんだろう、すごく目に飛び込んでくる感じ?この日の私の席が若干下手寄りで、彼女のいたのがほとんど下手側だったので視線が熱い…ラブ


あとやはりれいちゃんですね。何を着ても着こなしてますが、ショーの時は白に近いブロンドで近未来的な印象に。黒と、フィナーレで白っぽいシルクハットもかぶっていますが、今最もシルクハットの似合うスターですね。


昨年のバウで主演したばかりの一之瀬くんと帆純くん、あげられてますね。リストの新公で主演だった侑輝くんも。次にはマイティがいないことを考えると若干小粒感が否めませんが、それなりの立場をもらえば段々育っていくのかな~と期待も膨らみます。

公演は始まったばかりですし、観客からの拍手や手拍子もおずおず、パラパラという感じでしたが、扇の振り付けも直近の王冠よりは覚えやすそうでしたし、回を重ねるにつれ楽しくなりそう。


まずは兵庫を走りきってくださいますように。

東京でお待ちしています。