11/22(火)11時、KAAT。

一階20列センターで、同級生と観劇。

友の会で娘が当選したチケットですが、本人授業で来られず。なにしろ、先週も宙組に行くために休んでしまっているので、二週連続はまずいやろ?と思っていたところ、同級生の持っているチケットをシャッフルで交換してもらえることになって、無事に観劇がかないそう。助かります。





なにしろ先週まで宙組で忙しかったため、ほとんどなんの情報も仕入れられず劇場に。(いつもか?笑)

スペインが舞台、ちなつさんが二役、コメディ寄り?の3つくらいで本番。


まだ2日目なので、なるべくネタバレを避けて。


スペインて、イメージとしては陽だけど、争いは多かったのよね。その昔大航海時代は世界の覇権を狙う強国だったし、各国の王室と姻戚関係も深く、近代ではファシズムの台頭あり、王権復古あり、激動の歴史はとても簡単には語れない。私はその時々のトピックを『世界史』のなかでさわったことがあるだけ。

物語のはじめは、そんな不穏な歴史の影が落ちた印象の展開で、(コメディって聞いたけど???)と疑問符が。『弱者』を現すというダンサーたちや、所々にちりばめられる詩が私には混乱のタネ。ちなつさんの出自が伏せられているので、なんかわけありなんだろうということはわかるものの、後から振り返ればそこまで伏せる必要はなかった気も。

スペインの政治、軍隊の腐敗や、植民地の人びとの虐げられた暮らし、命の軽さ、民衆が侵略戦争に巻き込まれて家族を失うことの悲劇とか、、、まぁちょっと盛り込み過ぎ?伝えたいことがいっぱいあるのはわかるんだけど、欲張りすぎたかな~?二時間ですもんね、別箱ですしね。(自分の勉強不足を棚上げにして恐縮ですが)スペインについては知らないことがいっぱいありすぎて、余分なものを削ぎ落として絞ってくれた方が、悩まずに観られたんじゃないかなー、と。すみません、ワガママですが。


しかしちなつさんがそっくりさんと入れ替わるとこらへんからおもしろくなってきて、ここはやはり、ちなつさんとまゆぽんの芸達者ぶりが活きてました。

ただ一幕が終わっても着地点がわからず、どんなふうに回収するのかとあいかわらず疑問符が…。


まぁしかし二幕は、お約束通りの展開で大団円。

見終わってみれば、コメディ(寄り)だったのかな…?

メッセージのひとつは、「子どもの名前にこめられた親の願い」ですかね。万国共通のメッセージで、わかりやすく腑に落ちました。自分の名前や子どもの名付けのことなど、一瞬のうちにいろいろなことを思いました。 


ともあれ、一幕途中からはそこここで笑いがおき、定番のさちかさんのぶっ飛んだマダムと、キュートなからんちゃんも脇を固めて、磐石の流れとなりました。二番手格のあみちゃんのがんばりと、久しぶりに軽いのりの蓮くんにもほっこり。

ヒロインのみちるちゃんがしっかりものを好演。

キャラとしての悪役は出てこないし、結果的には楽しい作品だったかな。


これはたぶん、2回目以降のほうが楽しく観られそうです。

KAATでもう一度拝見する予定です。