11/20(日)
本日、宙組無事に走りきり。
本当によかったです。
コロナ以来、当たり前に行われるようになった配信ですが、私はめったに購入しません。
今回も心を寄せるのみにしようと考えていましたが、がまんできず?娘が購入しました。まぁ家のリビングで受信しているので、結局一緒に見ることになった次第で。
久しぶりに本公演の配信を見て、(雪組のfffを映画館で見て以来)あらためて生観劇との違いを感じました。
まず音が違いますね。反響しない。マイクから直接なのでしょうか?前回も感じたのですが、セリフとか歌詞とかが明瞭に聞き取れます。音量的には生と比べると物足りなさを感じますが、その分役者の感情が身近に。あとは歌唱にごまかしがきかないですね。うまい下手がハッキリわかる。
それとやはりカメラの限界も。どうしても画角に入る範囲には限りがありますし、人間の目のように瞬時に左右に振れたりはできません。芝居の中心を写すので、左右に広い舞台の全ては映りませんしね。もちろん、自分が見たいと思う下級生も映りません(ほんとそこよ)。生観劇の時に自分が見ていたのと別のアングルが流れるので、四六時中違和感もあります(笑)
バウくらいの小さな劇場で、登場人物も二三人から数人であれば、全体が撮れるし、もしかすると実見と配信とはそう違わないかもしれないですね。
芝居に比べるとショーは、センターが定まっているせいか、実見と比べて大きな違和感を感じませんでした。もちろん、生で見るあの物量の迫力は半減?ですし、立体感もいまひとつ。でも色彩はだいたいいつもバーンと明るいので、ほぼ問題はなかったかと。芝居のほうは暗めの場面や、電飾の明滅する場面などとの差もあり、明暗の調整がちょっとなーと。ライブ中継なので、円盤と違って編集できないですしね。まぁそれが臨場感とも言えます。
退団者のみなさんのピックアップ場面では、東京で初の拍手を聞きました。中詰めの銀橋渡りの留依くんの「ボロネーーーーゼ」の途中からの拍手、銀橋を渡り終わってから、他の二組のカップルからも(拍手どうぞ~)的なあたたかい時間もあり、私と娘もテレビの前で拍手をおくりました。
退団者の挨拶では、やはり留依くんの独壇場となり、「終わりは新たな始まりを意味する!」と、リンのセリフをいい声で絶叫(笑) 。今聞くと、なんとも卒業にふさわしい言葉。毎日このセリフを言いながら、来しかた行く末を思っていたのかしらね~。最後はこのセリフで締めてやろうと、いつからか決めていたのでしょうか。そして最後の最後に、「みなさん、グラスを持ってください。ゆりかさんも。」とムチャ振り。戸惑い、笑いをこらえる真風に「サルーテ!」と元気よくひとこと。
(真)「やりたいことみんなやった?」
(留)「サルーテ!ってみんなで言いたいなって」(真)「これほんとにみんなで言ったの?(君の声しか聞こえなかったよ)あずさだけじゃないの?」と爆笑されて、なんとも明るい卒業へのはなむけでした。
『Memories of 留依蒔世』というスカステの番組を見ると、打ち込んできた歌、自分の音域を全部使いきれる女役をやりたいと思っていて、ネバセイのラパッショナリア役でそれが叶ったとのこと。一役者としての自分を試せる役でもあったと語っています。自分の今後の可能性をつかめたのではないかと思います。宝塚はめったに一生いられる場所ではないし、次のステップに進むための自信や感触が掴めたのなら、それが卒業のタイミングなのかもしれませんね。それにしても、未涼亜希さんの『心中恋の大和路』の八右衛門がやれたら辞めてもいいと思っていた、というのに続くショック。ジェンヌさんは自分の宝塚での目標や青写真を明確に持っている方が多いんですね。先輩方の姿を見ているからなんでしょうかね?
ネクストステージも幸せなものでありますように!
退団者のみなさんの幸せを心から祈ります。