9/27(火)1330

一階の12列目のセンターブロック、友の会で当選。今回最良席。娘と。

今日のながめ。

幕の題字が大きくてわーって感じ。スターさんたちが銀橋に並ぶと、れいこさんとちなつさんに両脇を挟まれる位置でしたラブ どうしましょう笑




今日も公演が行われることに感謝しつつ。


れいこさんの美の暴力に呆然とした初見。

突き放してみようとした3回目


そして幸いなことに4回目。メモしておきたいことが多過ぎて、まとまりそうにないものの、いきまーす。


幕開け、ニック風間くんが新居に到着するシーン。大邸宅の門が見えますが、これがなんと映像。物理的な大道具にしか見えなかったのですが、舞台奥に灯りが入って邸宅内が透けてくると、(あ、実物じゃないんだ)とわかります。初見のときはもちろんセットだと思ってみていましたが、映像だと知ってからも、6列目で見ても、実物に見えました。この紗幕、と言うんでしょうか。映像技術が発達して益々活用されて、舞台の表現幅が広がってますよね。物理的にトンテンカンとやって制作するのでなく、PCでの映像処理で大道具が作られる時代。リアリティがあるんだかないんだか、ビミョーな気もしますが、本物にしか見えないんだからやっぱりリアリティがあると言うべきなのかな?


前回まではセンター付近の方についてメモしてきましたが、今日はその他のキャストについて。

一人一人しっかり出来上がってて、見ごたえがありました。

順番に意味はありません。思いつくまま。


マートル(天紫)とウィルソン夫妻。

妻の方は自分の人生に不満だらけで、金持ちのトムの愛人になり、あわよくば結婚さえ狙っている。欲求に忠実な分、叶えられないとなると暴走して自爆。お金への執着が強烈。フラッパー天紫ちゃん、後先を考えない振り切った演技が狂気さえ感じました。

その夫ウィルソン(るうさん)。妻の不貞には鈍感だが、ハデ好きな妻を大切に思っていて、よかれと思って環境のいいところへ引っ越そうとしたことで、妻の不満の爆発の引き金を引いてしまう運の悪い男。印象の薄い人柄ながら、事件の発端となり自ら幕を引く役を担う重要人物。るうさん、渾身の演技でした。


ゴシップカメラマンとして、お金のために汚い仕事も引き受けるものの、好きでやってるわけではなさそうで、後味の悪い仕事のあとは、その償いかのように得たあぶく銭を一夜で飲みきってしまう気の小さい男を演じた佳城くん。良心と生活の間で揺らぐ気持ちが哀れでもあり、市井の人間として共感できる人物でした。


からんちゃん。

酔っぱらってばかりの警視総監や、デイジーの叔父、ゴルフ場ではキャディとして体格もお顔も人となりも変幻自在の名脇役。かわいいお顔なのですが、ミドルもこなす器用さはさすがです。


るねくん。

ある時は運転手、ある時はタンゴの歌手、ある時は裏社会の成り上がりを狙うギャングそのもの。変装してもその並外れた等身バランスは目につくから(笑)


蓮くん。

細面できれいなお顔なので、ともすれば酷薄なイメージをうまく生かして、はみ出し者の中でも更にはみ出し者のヤクもやれば、女を食い物にするヒモという最低の男を熱演。『ロマ劇』の時の狸と同じ人とは!


はるくん。

ある時は執事、実はギャツビーの配下ながら下剋上を厭わないような振り切ったいさぎよさで、出世していきそうな雰囲気を持つ切れ者とみました。背も高いし、メイクがとてもキリッとしていてよかった。風間くんの前に一人降りで、四番手確定と思っていいのでしょうか…


かおとくん。

なんか、すごく痩せましたかね?頬のあたりがシャープになって、童顔の笑顔がかわいい印象でしたが、男っぽく変身。ピアニスト志望のユーインのときは以前のかおとくんのまんま愛くるしいですが、ギャング役のときはシュッとして目元も鋭くなって…化けたかな?


あみちゃん。

雪組の下級生時代をよく見ていたので、かわいいかわいい印象が強いですが、スーツを着て裏社会チームに入ってみると、なかなか男の色気を身につけていることに感心。新公も好評だったようで、これから楽しみ!


番外でさちかさん。

デイジーの母親役、秀逸でした。「金持ちの娘は貧乏な男と結婚してはいけないの!」という言葉。妙に説得力がありました。母親の洞察力すごい!生活のレベルが落ちることに、娘が耐えられないだろうことを見抜いてのセリフ。さちかさんに言われたら納得してしまうよね。


来週もう一度観劇で、ラストの予定。

さいごはギャツビーとデイジーの恋愛について書けたらいいなー。