3/30(水)1130

いつもお世話になっているHさんと梅芸近くで待ち合わせ。チケットをいただいて劇場内へ。前方席でセンター、いつもれいちゃんの正面になる神席でした。ラブ

ありがたや。感謝 m(__)m



こうして見ると梅芸の舞台って広くないですね。

38人、大劇場の半分の人数ですが、舞台いっぱいに広がるタップの群舞の大迫力たるや!

ついこないだ『元禄バロックロック』の千秋楽を迎えたと思ったのに、2ヶ月以内でこの大作を仕上げてくるポテンシャルの高さにまず驚きびっくり !一度しか観ないからと、NOW ON STAGEも視聴してきましたが、そのときは「まだ確認しながらやってるけど、だんだん口角が上がるようになってきた」と言っていたれいちゃん。息をするように踊っているかのような彼女でさえ、はじめはなかなかたいへんなのね…と妙なところで感心。

ストーリーは勘違いから生まれるすれ違いラブでとても単純。なんなら(普通初対面ならまず自己紹介しませんか?)みたいに突っ込みたくなりますが笑、頭上の部屋の騒音に文句をいうところが出会いだった二人。なんどもその勘違いを正すシチュエーションは(一般的には)あったはず。そこを敢えて触れずに、ムリヤリ突破していく話し運びなので、常識はスルーしてひたすらにれいちゃんを愛でる舞台です。


とは言いつつ脇もまた多彩で、目を引いたのは輝月さんの達者さ。黙って立っていれば彼女とてシュッとした美丈夫ですが、ギョロリ大きな目をむいて執務にばか正直な実直な執事を好演。今回最初から最後までほぼ黒のスーツに蝶ネクタイの装い(それはそれで眼福でしたがラブ)のれいちゃんに代わって、衣装も次から次へと変装して楽しませてくれました。

初演で印象的だった愛ちゃんの演じたベディーニ役の帆純くんは、ぶっ飛んだイタリア人デザイナーを熱演。初演が衝撃だっただけにキャスティングから注目されて重責だったと思いますが、帆純くんなりの憎めない愛らしいキャラクターに仕上がり、現実の人間感がありました。

芸達者と言えば音くりちゃん。マッジとしての登場は二幕からですが、一幕でも群舞やモブとしてあちこちに登場。使える②娘役の存在感を半端なく発揮。マイティとの掛け合いの歌唱は圧巻。芝居でも若妻役がキュートで、現代ならこういう計算高い女性にも共感する人も多そうだと思わせました。

ジェリーの親友でマッジの夫、恐妻家の敏腕?プロデューサー役のマイティ。いろんなことに鈍感でそのせいでトラブルを引き起こしてしまう役で、個性の強い周りの人に振り回される情けない感じが、同情を誘いました。マイティの持ち味にあっていたかも。

任期途中でのまさかの相手役チェンジでしたが、まどかちゃんとれいちゃんも、正にしっくりなじんでいるようで、二人が見つめ合う様子にも癒されました。


同時に上演されている『冬霞』の方に、アクの強い脇の方(←誉めてます)が配されているような感じですが、TOP HATはれいちゃんを愛でる舞台(2度め)ですし、にぎやかで楽しくて幸せでした。


そう言えばジェリーとデイルのリフトを含む激しいダンスシーンで、れいちゃんの胸に差した白バラが落ちてしまうアクシデントがあり(終演後の挨拶のときにその話をしていました)、床に落ちたバラを一瞬見やるれいちゃんがふっと素の “ 柚香れい ”に戻ったのを垣間見て、それにキュンとなってしまいましたおねがい 本来なら、舞台上の人物になりきっていなければならないはずですが、こういう人間臭さを好ましく思ってしまいますね。お人柄だと思います。


31日は休演。折り返しを過ぎて残りはあと10公演。

千秋楽まで完走を祈ります。