9/17(金)1330
A席下手にて、7回目の観劇
9/22(水)1800
一階S席16列上手にて、生徒席にてマイ楽
下級生の出演者をさがしてロックオンして見続けていたので、最後は、広角で見ようと心がけました。片目でオペラを覗きながら、片目で舞台を見るという離れ業(笑)
今さらですが、シャーロック・ホームズを見ながら『007』みを時折感じておりました。時系列としては逆なんですが、なにしろシリーズ化されている大ヒット作なのでボンドの印象は強烈。時代的にもホームズはそこまでのスペクタクルではありませんが、対立する好敵手、推理的な要素を盛り込んだあらすじ、舞台がイギリスということで、類似点も多く、もちろん、イアン・フレミングの方で、頭のどこかに『シャーロック・ホームズ』があったという可能性の方がありそうです。特に最後の滝での対決の場面。音楽も含めてボンドが見え隠れしていたように感じました。
ホームズとモリアーティとヤードの三点が大きな足場。日に日にヤードの圧が強まっていったような?(笑)そらちゃんの存在感が私のなかで増していってたのだと思います。子役から、レディ役からこわもての刑事までのカバー力。また声がとても舞台向き。声量があって滑舌がしっかりしてる。歌も上手で、ダンスもキレてとなれば全方位穴無し。これからの活躍に期待しかない。雪組を頼みます。
逆に雪組からやって来た潤花ちゃん、ほんとに感心する度胸。本人は意外にパニクってるらしい(真風談)のですが、ハタ(客席)にはそう感じさせない稀有な才能の持ち主。失礼ながら入団時には下から数えた方が早い成績でしたが、『ひかりふる路』で新人公演ヒロインをつかむや、グングン頭角を現し順調に今に至るわけで。雪組のちょっと先輩の彩みちるちゃんや野々花ひまりちゃんが(残念ながら)足踏みしてるのに比べて、正にホップ、ステップ、ジャンプ
こういう例えが適当かどうかわからないのですが、学校の勉強はふるわないのに、実社会では実力を発揮するタイプの人いますよね。逆にコツコツ努力して成績上位を保つんですが、意外に本番に弱いタイプの人もいたりします。
潤花ちゃんが努力してないとはまったく思わないんですけど、練習(お稽古)段階ではどうしても現れてこない、余人にはない魅力があるように思います。華やかな容姿と共に圧倒的な『陽』の雰囲気を持っているし、甘さ、強さ、ずるさ、賢さ、したたかさ、情けなさ、どんな仮面もかぶれる柔軟な演技。パラドックス的ではあるけれど、完璧でないゆえの舞台度胸の良さたるや!
同期でトップ娘役である舞空ひとみちゃんと比べると対照的だと思うんですが、舞空ちゃんはあくまで優等生で努力して作り上げてる感じで、任せて安心な舞台。潤花ちゃんは肝がすわってて、何が飛び出してくるかわからない怖さもあるが楽しさもある。計算通り、と規格外みたいな?どちらが揺さぶられるかと言ったら、私は、後者の方が期待値が高いんですよね。歌唱にはまだまだのびしろはあると思うし、「私の名前はアイリーン・アドラー~」と歌うところなんか、いまでも絶品じゃないですか?元々の声が低くて太いのかな。娘役としては高くてかわいい声の方が良かったと、本人は思っているかもしれないですが、私は彼女の声が好きです。
ショーの場面ですが、デュエットダンスの前で階段に板付いているロイヤルブルーのドレスの彼女、サイコーに気高い。ほとんど影だし顔も見えないのに、あの一場面だけで震えますね。風格を感じます。
真風とも似合いのコンビではありますが、咲ちゃんのように優しげな雰囲気とも合っていたし、相手によって違う引き出しを出してきてくれそうで、先々も期待してます。
最後にデリシューでの萌えポイントを覚え書きまでに。
王妃様のお茶会が終わって銀橋からはけるとき、下手袖に引っ込むまで、真風がききちゃんの手を離さずに引いているのを、舞台が暗くなるなかずっと目で追っていました。むふふ
それとデュエダンでのききの絶唱。この華やかなショーを締めくくるにふさわしい、のびやかな歌声を聞くのが毎回幸せで。真風もすばらしいトップさんですけど、あぁもう早く、大羽を背負ったききちゃんを見たいです。(なんというジレンマ…)
兵庫から見守った公演もあと少しで千秋楽。最後まで全員で、けがなく駆け抜けられることを心より祈っています。