タカラヅカライブネクスト旗揚げ公演

日本青年館

9/8(水)18時初日、センター16列

9/9(木)17時千秋楽、下手15列、お友だちと。


センターは傾斜がほどよく、舞台位置も高かったのでストレスなく見られました。

下手からでも舞台横幅がさほどないため、センターとあまり変わらない景色でした。むしろ翔ちゃんが下手に向いてくれたときの(こっち向いてくれた!)という特別感にしびれました。ラブ

千秋楽下手では、私の前の列5席、その前の列4席、その前の列2席がスパーンとブロックで空いており、視界がものすごく開けていたのが却って恐縮なくらい。急なキャンセルなのかな~?そこ以外は、まぁまぁ9割ほどの入りだったと思います。2階は全くわかりませんが。

東京はわずか3公演。しかし青年館の座席数は1249だそうで、合わせて3750ほどのチケットの売れゆきを心配していました。翔ちゃんのファンクラブでは、お友だちをお誘いくださいという連絡がありましたので、売れゆきが厳しいのか?と案じていましたが、蓋が開いてみてこれだけ入ればまぁ成功なのでは?とひと安心。


6月に退団後初のコンサート、Wingsを大阪まで見に行きましたが、こちら『ショー付の大規模なお茶会』という印象でした。 

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今回はゲストと言うより、共演者といった位置付けの7人と一緒の公演。歌うまの音花、透水、星吹、ダンサーの貴千、風馬、笙乃、星乃と共にどんな舞台を作って見せてくれるのか?『歌劇』も『スカステ』もないので、情報がなにもなく、なにしろ前例もないことので…

こんなに期待と不安を抱いて開演を待ったことはありません。開演前どころか開演しても、しばらくはどう展開していくのかがつかみかね、拍手のタイミングもおずおず。客席も(これで合ってるの?)と周囲の空気を感じながらの船出でした。


舞台のまんなかにしつらえた階段。その上部に腰かける翔ちゃんの姿。まずは一曲歌って、階段を降りてきて、「みなさん、こんにちはー」なのかな?と思ったら、続く発話はどうやらセリフ。(芝居なんだ)、とそこで知る(笑) 舞台は古い劇場、翔ちゃんはスターを目指す新進の俳優のショーという役、他の出演者はその劇場の主(ヌシ)的なドリーマーたち。(ファントムみ?)ダンスの得意な者がいたり、歌の得意な者がいたり。芝居の大きな筋立てはあるものの、一つ一つのシーンは明確に繋がっているわけではなく、独立した場面を組み合わせて結末に向かっていくようなイメージ。

貴千とかけるくんのダンス力に圧倒され、ちおちゃんのかわいらしい動きやセリフに癒され、音花と透水の歌唱力に酔っているうちにステージに引き込まれ、劇中劇の『幸福な王子』の翔ちゃん演ずるツバメの芝居に涙する。もう一度翔ちゃんの芝居が生で見られるとは思わなかった。笑顔は素でも見られるけれど、苦悩や悲しみの表情を素で見ることはあり得ないから、悩み苦しむ顔も私にはだいじな宝物。眉を寄せて悩む表情にうっとりしてしまう。眉!男役の眉ではありませんでした。自分のことを『ボク』と言い、短髪でパンツ姿で男性に扮しているテイではありましたが、化粧が男役のそれではなかった。あたりまえですね。

努力の末スターの座をつかんだショーは、劇場の主(ヌシ)達とついに心を通わせるといった流れ。

かけるくん(94期)、振付と共に出演と大活躍。退団後一層才能をブラッシュアップしましたね!


手作り感満載だった前回のコンサートと比べるとかなりクオリティが異なり、私はバウ分も含め3公演購入していたものの、こんなに見るのは(しかも一度は遠征!)しんどいかな~と考えていました。でも東京公演を見て、これだったら3回見てもいいと安堵。

例えるなら、外食するときって、食事そのものの味はもちろんですが、食器や盛り付けやスタッフの態度などのサービスにもお金を払ってると考えます。同じように舞台にあっても、パフォーマンスが中心なことは確かなんですが、舞台のセットや衣裳や演出、箱の大きさや雰囲気もすごく大切だと思うんです。それらが合わさって満足感を生むと思ってます。

『Aplause』はそんな総合点で、とてもよかったおねがい

正直いい意味で、裏切られたくらいの思いです。


いったん大団円を迎えたあと、東京のゲスト、彩輝なおがステージへ。

このかた私は、現役時代を知らないのですが、初日に翔ちゃんの熱烈オファーということをMCで聞きました。改めてフライヤーやライブネクストのHPを見直してみると、(イヤイヤ本人と違いすぎない?)と思わせるビジュアルでして。いわゆる『著者近影』みたいなやつ?

昨日ご一緒した現役時代を知るお友だちに事前にうかがった、(彼女の独断による)基本情報は4点

①歌はそれほどうまくなかった②同時代のトップの中で特に人気のある方ではなかった③妹さんがいて、そのかたの方がきれいだった(けれどトップにはならなかった)④咲ちゃんがファン

ただ実際に生でみた彩輝なおさんは、私には今の時点の実際のビジュアルが好ましく、そのあとGoogleで見た感じでも、公式に使われている優しげな写真よりもちょっときつめの表情の方が個人的には好み。そしてホンモノのご本人は若干きつめのお顔に反してとても柔和そうなお人柄。いやーヤバい。この人の現役時代にヅカファンだったらファンだった自信あります。年齢相応に若干太りましたが(それでも一般人よりずっとスレンダー)、今の感じもとてもいいと思いました。翔ちゃん自身はファンだったものの、入団の年に彩輝さんが退団ですれ違いだったそうで、芸名に一字をいただいている、というのも高得点ポイント。「さえこさんの妖艶な感じが好きなんです」と言ってましたが、正しく❗私も完全にツボでした。


彩輝なおさんという思いがけないおまけもあって、公演を見られて本当に幸せでした。

ライブ配信が決まったそうで、ぜひ多くのかたに見ていただけたらいいなぁ。

トークショーのことも書きたかったのですが、長くなってしまったのでまた次回に譲ります。m(__)m