2月末以来の関西です。
新大阪駅ホームへ降りて、ぼーっと人の後をついてエスカレーターまで来て、(あ、右側に立つんだった)と改めて気がつき、大阪に着いたんだなーと実感します。
レストランやカフェにはいると「Sポイント付きますがお持ちですか?」と言われて、(持ってないわ~)と関西圏を感じる次第。
さて6/8は彩凪翔さんの卒業後初のコンサートにいってきました。卒業後ってかなりすぐに活動を始めるものなんですね~。ほぼ休みなんてないのでは?
会場は西梅田のサンケイホールブリーゼ。
早めに着いて会場を確認。

アサヒ飲料や鉄吉など協賛がいくつか、驚いたことに、宝塚時代の『会』が、株式会社組織になってたことで、芸能事務所に所属せず、そのまま会が今後の運営を担うということ?なかなかのやり手の方がいらっしゃったのだと思いますが、株式会社となると今後は会計報告などきちんとして、税金を納めていくことになるんでしょうが、財政的にはしばらく落ち着かなそうですねぇ。経営に借り入れは付き物ですが、試算表出さないと銀行はお金貸してくれませんし…
最前列(2列目)におじさんたちがズラリと座ってたのが若干異質な感じで、幕間には名刺交換が始まりました。最後のスタンディングオベレーションにも立ち上がることなく、宝塚を卒業して外の世界に出るというのはこういう(いたしかたない)お付き合いもあるということか、、、と思わないでも。
座席に、協賛企業のウィルキンソンとドレッシングがお土産に置いてあったことも新鮮な驚きでした。
さて様々な世間の雑音はともかく、本題のコンサートの話を。
5月の末に鳳翔大さんの番組(ニコ動)に出演したのを視聴しましたが、その時には素の翔ちゃんはあまり前に出る方ではなく、特に上級生が相手だとかなり遠慮がちなんだな~と思って見てました。しかしやはり舞台に主演として立つと、さすがのエンターティーナーだと思わされます。(不本意ながら…)客観的には歌がとてもうまいというわけではないと思いますが、充分聞ける歌でした。共演者の十碧れいや、煌海ルイセの歌唱と比べる限りでは、やはり三番手(くらい)として舞台でソロをとるからには、それなりに聞かせるノウハウを身につけているんだな~と。MCもなめらかでしたし、何より真ん中に立つ華があります。
昨年のディナーショーが完全無観客配信となったことで、大勢の人に見てもらえたというのはよかったけれど、やはり生でも届けたい。特に応援してくれたファンの方には直接感謝の思いを伝えたい、と強く思っていたとのことで、卒業後すぐのコンサートには、先のディナーショーのリベンジ的な意味合いが強かったのかなー?株式会社(ファンクラブ名称)が主催であることがその証左。つまりはショー演出付きの、大規模なお茶会ではなかったかと。
バンドの皆さんは、ディナーショーの時のメンバーとかぶる方が多かったそうで、そうしてみると大きな違いは、衣装になるでしょうか。もちろん舞台に立つ方は、それなりに華やかな格好ですが、なんといっても宝塚のあの大きな衣装は特別なんだと実感します。
セットリストは、ディナーショーで歌ったもののほかに、宝塚の名曲(ロミジュリの『いつか』やスカピンの『ひとかけらの勇気』)、ゲストのせしるさんと『春雷』の曲を歌ったり、自分が作詞した曲など、思い入れのある曲をふんだんに入れて自ら構成したようで、満足のいく出来に仕上がっていたようです。
なにしろ卒業してやっと二ヶ月ですから、本人曰くゴリゴリの男役で、まなざしは強く、色っぽい流し目も健在でした。ただお化粧は宝塚の男役化粧でなく、見た目大きく変わったのは、口紅の色でしょうか。現役時代は真っ赤が印象的でしたが、ヌーディーに近い色をさしメイクもナチュラルで、まったくきれいなお姉さんでした。メイクの時に「もみ上げかきますか?」と言われて「それはいいかな」という爆笑エピソードが披露されて、舞台でも少しずつ女性らしく変わっていくのかと思うと、勝手なものでさみしい気もします。
事前に販売されていたペンライトは、オペラをのぞいたり拍手をするので手が足りなくて(笑)あまり振れませんでしたが、舞台からはよく見えたらしくてぽこちゃんはペンライトがうれしかったと言ってくれました。

今後どんな活動をしていくのか?トップスターで辞めてさえいつも真ん中に立てるわけではないので厳しい道かもしれないと思います。
退団後のジェンヌさんを応援し続けるってなんとなくあまりないように思ってましたが、退団後のファンクラブへの入会があまりに多くて運営側で登録に苦慮しているとのことで、それはちょっと意外でした。定期的に劇場で会えなく(見られなく)なるからでしょうか?そう言えば在団中は、入待ち出待ちお茶会と生徒さんを身近に感じられますが、卒業したとたん、なんの情報を得るツテもなくなるような気がするのもたしかです。『歌劇』も、『グラフ』もスカステでも露出がなくなりますもんね。本人がインスタやTwitterをやってくれる場合もありますが、それだけではなにやら心もとない…
昔も今もファンクラブはスターさんとファンを繋ぐ王道なのかもしれませんね。スタッフの方々もあまりがんばりすぎませんように。