チケットが届いて、驚いたことに2列目!(1列目の販売はないので実質最前列)びっくり

三階の一番後ろでもいいから、その場にいたいと願ったのに、予想を裏切る良席に何度も何度もチケットを見直しました。

もうこんないいことが私の人生に起きることはないかもしれないとおののきつつ、行って参りました。



大阪暑い。☀️

東京もたいがい暑いですが、なんでかな?とにかくジリジリ焼かれるような暑さを感じます。

いつも体温測定が36度の前半の私が36.9!体感としては全く熱はありません。たぶん外が暑過ぎるだけ。

ぶじに検温をクリアして入場できて、席につくと、ステージを頭の上に見上げる感じ。それと、舞台の前方にライトがいくつも鎮座していて、邪魔なことこの上ない。イヤイヤ贅沢を言ってはバチが当たります。オペラも持ってはきましたが、こりゃ全く不要でした。


出演者のかたは、望海さん(と大月さゆさん←望海さんの同期)しか頭に入っていませんでしたが、みなさんステキなパフォーマーでした。特にG-Rocketsのお二人、シルク・ドゥ・ソレイユか?のようなアクロバットで、天井からぶら下がるわっかやリボンに身を委ねて、高い所まで登りつつ、美しい肢体を魅せる演技はすごかった。望海さんの歌が主役で、彼女たちはいわばバックダンサーなのですが、贅沢なキャスティングでした。このパフォーマンスを見る舞台にお金を払ってもいいほどです。


どこからいつ、どんな衣裳で望海さんが登場するか、固唾を飲んで見つめる中、モスグリーンを基調にした丈の長めのジャケットといった格好での登場。端正な姿にため息が…そして歌い出すともう涙がにじんできました。卒業の4/10からわずかに4ヶ月ですが、その喪失感たるや、、、自分でも気がつかないほどの空虚を抱えていたんだな、と。その穴をたちまち埋めていく温かな歌声。


あちこちのブログで既に書かれていると思いますが、構成はシネマな望海、Jazzyな望海、ミュージカルな望海、J-Popな望海の4つのパートに分かれていて、それぞれ2-5曲ほどを披露。曲ごとに違う景色を見せてくれて、正に七色の歌声。🌈🌈

シネマな望海の『ライムライト』は聞いたことのない声を響かせ、ゾクゾクしました。その発声で歌うと、直後にはなかなか元のトーンに戻らないらしく、MCの時も、裏声でしゃべってる風でした。「昔、声楽の先生がこんなふうにしゃべってましたよね。こういうしゃべり方が声帯にいいのかもしれないですね。」って笑いながら。「そのうち(声のトーンが)おりてきますから」と上ずった声で話してました。ボイトレの先生もついてるしだいじょうぶなのかな?よくわかりませんが、いろいろ進化する途上なのかもしれないですね。そうかと思うと、宝塚の『オーシャンズ』の「愛した日々に偽りはない」を現役時代そのままに艶っぽく聞かせてくれたりと、ファンの心をわしづかみ(笑)

宝塚時代のものを捨て去るのでないことも感じられて、またしてもジワッとしました。


Jazzyな望海では、肩章のついたマニッシュな短い丈のピンクのジャケットで、女性の出演者だけで歌う『ドリームガールズ』も、パンチがきいててしびれました。ジャケットの下は体に沿ったエレガントなドレス姿ですが(ボトムはパンツ)、そのジャケットを脱ぐときには後ろ向きになって、イェーイという掛け声と共に背中のあいたトップスを披露。望海さんの照れを感じて、思わずニヤリでしたニヤリ

J-Popのパートでは『月光』(鬼束ちひろ)、絶唱でした。ただうまいだけじゃない、ドラマを感じましたね~。我を忘れて聞き入っていました。

本当にどの曲もすばらしくて、9日には配信がありますが、BDとかCD とかも出してほしい。梅芸ですし、スカステでOG番組放送の予定などあるといいなぁ。

繰り返し聞きたいコンサートです。


下世話な話で恐縮ですが、、、お金かかってますよね。ステージを見ればわかります。さすが当代きっての人気組のトップだった人のファーストコンサートだな、と。宝塚歌劇の後ろ立てみたいなものはまだあるのでしょうか?梅芸を使ってる時点で、影響力はないとは言えないのかな。

演出構成の川崎先生もですが、スペシャルゲストもしかり。衣裳、セット、それに舞台に関わる専門スタッフの多さ。この人数を養っていく責任を負う座長たる望海さんの重責。舞台にはほんとにお金がかかりますね。 大樹の陰を離れてのこれからに、微力ながら応援ができたらいいなと思います。プログラムも宝塚歌劇公演の倍の2000円でしたが買いましたとも。欲しかった大ぶりのジュートバックはなんと昼の分は売り切れガーン   一人一点と聞いてましたから、客席人数分の数を用意しておいて欲しかったですね。残念。


「始まるとあっという間ですから。」とご本人が冒頭に言ってましたが、全くそのとおり。休憩無しの100分。終わりがきて欲しくなかった。

なにしろ最前列ですから、ほんとに手のとどきそうなすぐ目の前で歌ってくれたところもあり、正に夢のような100分でした。

「また近いうちにお会いしましょう」という望海さんの言葉を胸に、次に会うことに希望を抱いて過ごしたいです。


朝8時に出て、帰宅したのが18時半。

12時間に満たない弾丸ツアーだとは思えないほど、心は満たされて、もっとゆっくりと遠くまで出かけてきたような気がします。

暑い暑い夏の日の、美しい白昼夢…