花の道の、セミの声で目覚める朝。

五時にはもう鳴いてた。

おととし大阪城公園に行ったときも、中津駅から梅芸に歩いたときも、セミの声がすごいなーと印象に残った記憶がよみがえります。東京の自宅も公園の前なんですが、こんなに大量に鳴いてない。緑が多いのかな。


今日のお宿は大劇場を過ぎて、手塚治虫記念館の前の交差点を渡った先。小さなレディースホテルです。

宝塚駅に着いたとき、すごいどしゃ降りだったので12-13分歩いたらずぶ濡れになると思い雨宿りしつつ、タクシーなども考えた距離です。


遠征組って駅からソリオのなかを通って大劇場まで行くだけで、そこを通りすぎて先へは行くことはあまりないですよね。時間の制約もあるし。

今回こちらに泊まれたことは宝塚の町を歩くいい機会でした。

宝塚大劇場の並びには、宝塚舞台という会社があったり、この町を支える一大企業であることは間違いない。

ここに移り住むとしたら…と、付近の不動産価格を調べたことがありますが、なかなかに高額で驚いた覚えがあります。たとえば交差点に立つこの高層マンション。



お家賃高そうな…
30階ほどあるでしょうか?ジェンヌさんも住んでいそうです。(←単なる想像)
こっち方面から駅方向に向かうジェンヌさんにも遭遇しました。時期的に花組さんかな?ここではなくても、みなさんお近くに住んでいるでしょうしね。

お宿は名前の通り女性専用ペンションで、定員は8人。個室と、2-3人部屋があるらしい。2階はコロナ前は朝食を提供していた共用のリビングみたいになっていて、お茶やコーヒーなどはそこでいただけるし、スカイステージも見られる大きなテレビがありました。夜二回お湯をいただきに行きましたが、どなたとも遭遇しませんでした。コロナでなければ、(たぶん)大劇場にきた遠征中の方と知り合って話がはずむこともあったのではと残念。



普通の小さめのワンルームマンションだったのかな?と思われる仕様で、設備はかなり古いですがお掃除もいきとどいているし、必要最小限のものは(パジャマ以外)揃ってます。使わなかったけれど、電気蚊取りやタオル干しもあって痒いところに手が届くサービスでした。

今どき珍しく壁掛け時計があって、見上げた先にブレーカーが剥き出しだったのはご愛敬(笑)



たいへんだったのは(お宿のせいではないですが)、ソワレを終えて帰ると19時前になり、大劇場内は既に閉店だし、こちら方面食事をする場所がほとんどないこと。レストランや喫茶店があるのは昼間確認しましたが、帰る頃には閉まってました。こんなことだろうと空港で空弁買ってきたので、夜はそれでクリア。


お宿の設備的にちょっと…だったのが、洗面所の入り口が『登る』くらいの段差だったことと、お風呂のバスタブがまた、跨ぐのがたいへん (笑) なくらいの高さがあったこと。このへんも設備が古いことの証左ですよね~。バリアフリー考慮なし。ピンクのクローゼットやカーテン、白が基調の椅子やデスク、鏡、木製のベッド、全体にやや一昔前のレディースホテル感?ですが、お客さんのニーズに対応しながら、マイナーチェンジを繰り返しつつ劇場の歴史とともに歩んできたのかなー。

居心地のよいお宿でした。ありがとうございました。


さて、チェックアウトして目と鼻の先の劇場へ。

この距離感はサイコーですね。