渋谷のシアターオーブでジーザスクライストスーパースターinコンサート2日目を。

2階A席下手の最前列にて。


元々一般前売りで普通に座席を選んで買えたのですが、緊急事態宣言となって販売を停止して、当日販売もなくなったので、だいぶ苦戦したようです。一階前の方はほぼ売れていましたが、2階3階は3割程度の入り。センター以外は一列ずらーっと空席のところもあり。久しぶりでこんなにがら空きの会場を見ました。東京宝塚劇場はいつ行っても今ほぼ満席ですからね。

2019年の初演のときは即日完売だったそうですから、まったく残念な状況です。こういう単発イベントが苦慮しているのをみると、固定ファンがいるというのはほんとうに強みなんですね~


望海さんがファンだと公言している、ラミン・カリムルー氏が出演。望海さんもBSなどで宣伝に一役買っているのを見て、彼女の影を追うようにして観劇となりました。

宝塚の舞台に望海さんを見られなくなって、迷子になってしまったみたいな気分で、今は情報を探してあっちこっちをウロウロしているありさまです。退団したらファンクラブに入ろうと思っていましたが、未だに詳細がわからずで…

それで今日は娘と待ち合わせの前に本屋さんに行ったらこんなのを見つけてしまって、泣く…という(T_T)



話は『ジーザスクライストスーパースター』に戻りますが、私ははるか昔に、たぶん映画をテレビで放送したのを見た記憶があります。実家がカトリック教だったので口もよく回らない幼い頃から「われらをこころみにひきたまわざれ、われらをあくよりすくいたまえアーメン」とか、唱えていたものです。キリスト教は私にとっては環境で、特にイヤでもないけれど白黒の背景のようなものでした。それがこの映画を見たとき、突然その背景に天然色がついたかのような衝撃を受けました。イエズス様も様々なことに苦しまれたのだと、急に身近な存在のように感じられた覚えがあります。
あのときのショックをもう一度追体験したかったのですが、コンサートという形式だったからか?予想とはちょっと違ってました。

セットは鉄骨むき出しの工事現場のような(最近のはやりですかね?この手のセットを舞台写真でよく見かけます)感じで、緞帳もないので客席に入場したとたんその世界観に引き込まれます。宝塚と違って開演前でも写真はとれないので、報道記事からお借りしてきますと↓ こんな感じ。


何段にも組まれたやぐらの上にバンドのメンバーが陣取っていて、歌手の皆さんがその間をかいくぐったり登り降りしながら、芝居の内容に沿って歌い継ぐというような具合でした。セリフというものは一切ありませんが、歌に簡単な字幕がついていて舞台の左右の掲示板に流されているので、歌の内容を追うことができました。

ラミン・カリムルーしか名前と顔は一致していませんでしたが、ジーザスを演じたマイケル・リーはじめ、マリア役セリンダ・シューマッカー、ヘロデの藤岡正明、ピラトのロベール・マリアン、カヤパの宮原浩暢、ぺテロのデリー・リアンとどのかたの歌唱もすばらしかった。「歌のうまい人もいる」というミュージカルと異なり、歌唱面においてはかなり満足度の高いステージでしたが、やはり私は衣裳やセットも含み、芝居と合体した形の方が好みなのかも知れないと改めて感じました。
カリムルー氏が案外に大柄で、リー氏がわりに小柄な人だったのも、ユダとジーザスとのサイズ感が私のなかで混乱して物語の世界に入り込めなかった一因であったような気がします。歌がうまいのに越したことはありませんが、やはりビジュアルもある程度大事ではありますね。どちらも雰囲気のあるいい歌手でしたが、やはりこの二人がこのキャスティングで対になると、個人的な感想ですが(どうもなんか違う感)が…

『ジーザスクライストスーパースター』はこのあと大阪で公演があり、そしてカリムルー氏は、望海さんのコンサートにゲスト出演とのこと。NOW ZOOM MEでは残念ながらカリムルー氏の出演は見おくられましたが、今回再びチャンスがめぐってきてほんとによかったですね~。卒業しても望海さんの舞台はなかなかチケットが手に入らず、カリムルー氏とどのようなステージを作るのか残念ながら見ることは叶いそうもありませんが、憧れの人とステキな舞台を楽しめますように!

夜はNHKの『うたコン』に望海さんが出演していたので、帰宅してNHKプラスの見逃し配信で繰り返し視聴。もちろん録画もしてました。
緊張が伝わる画面で、見ているこちらも手に汗握りましたね(((((゜゜;) 
これからどんな活躍の場を得ていくのか楽しみですが、ステージならどうかチケットがとれるようなロングランでありますように。

なんだかんだ、今日は始めから終わりまで『望海』さんの影を追うような一日となりました。
幸せなような切ないような…