七夕の日。11時公演。

娘役生徒さんの取り次ぎで拝見することができました。

明日海さんのコンサート以来のアンフィシアター。

舞浜駅(敢えて言いますが)、おそろしいまでの人出でした。コロナは終わったのか?夢だったのでは?と思うほど…





見終わっての感想は、三点。

まずは天寿さんがたっぷり見られて嬉しかったこと

せおっちの存在感が増していたこと

下級生がイキイキとしていてよかったな~ということ


一幕は宝塚の歌をたくさん。

今年は、星組創設88年、ノバ・ボサノバ初演から50年の記念の年なんだそう。

峰さを理さん、眞帆志ぶきさんのゆかりの歌を披露した場面では、バックに当時の映像が映し出され、現役時代を知らない私には興味深かったです。お化粧やダンスにはそれぞれの時代を感じましたが、いつがいいとか劣っているとかではなく、こうして受け継がれた礎を今に繋いでいるのに、我知らず感激しました。


せおっちの女装?は迫力がありました。短髪にシルクハット、アシメトリーな裾の短めのドレス、スラリと伸びた足が美しい。それほど高くではありませんが、こっちゃんがリフトしたのには驚きました!一般人には、自分と同じ体格かむしろ背丈は少し大きい人間を上げることは不可能だと思います。コツと共に、鍛練が違うんでしょうね~拍手

歌って踊ったあとは、二人とも息を整えながらおしゃべりの時間をけっこうたっぷりとりました。そりゃ~あれだけ歌って踊れば汗もかくし、息もきれますよね。

この場面おそらく毎公演アドリブなのかな?と思われます。今日は客席に向かって白→ピンク→青とペンライトの色を変える指示を出したり、ブロックごとに色を揃えて3色旗のようにして、「パリ~♪」と楽しんだりしていました。

天寿さんの歌う『セ・マニフィーク』の一部分で、こっちゃんとせおっちが毎公演ジャンケンをしていることが明かされ、勝った方が掛け声を出すルールにしているそうで(あいこなら二人一緒に)、わざわざ天寿さんに幕の陰まで来て歌ってもらって、(ここでジャンケンをしてます)という種明かしまでしてみせてくれるという大サービスもありました。注目あれ~。


せおっちの女装の圧?が強烈でw、その前に羽を背負って黒いだるま姿で出ていた男役さんの印象がかき消されましたが、一人は碧海さりおくん、一人は希沙薫くんで、(偶然ではないと思います)お二人とも前作ロミジュリで『愛』役でした。こっちゃんも以前『愛』役を演じましたから、『愛』三人揃い踏みの場面となりましたねー。


各幕に一回ずつ、客席の前方と後方の間の通路を、一幕は上手から二幕は下手から、トロッコの上にこっちゃんが乗って、手を振りながら通る客席降り?の演出も復活しました。ただし、アクリルボックスの中に入ってましたので、高価なコレクションみたいでしたけど(笑)  コロナ前に戻った気がして、いくらか晴れやかな気持ちになりましたね。


二幕はよりはじけた感じで、ポップスやディズニーの歌なども歌われました。

舞空ちゃんがあまり主張してこない構成になっていましたが、ディズニープリンセスを演じて人魚姫の歌を歌う場面は、裾を引く真っ白なドレスがさすがによく似合って、トップ娘役の面目躍如といったところ。

回りを踊る生徒さんの衣裳も、娘役は床までのドレス、男役は裾の長い白に近い燕尾服?で、舞踏会を眺めているようでステキでした。

前後しますが、氷川きよしの『限界突破』を天寿さんと音咲さんが衣裳もカラフル、振り付けも大胆に踊って歌いまくり、天寿さんびいきの私は目の保養をさせてもらいましたラブ この場面に限らず、音咲さん大活躍でした。


二幕には、『新人歓迎会』をカラオケ店でやるというような寸劇も盛り込まれていて、それぞれはっちゃけた設定と扮装でここはだいぶ笑わせてもらいました。


ところで天寿さん、これまで公の愛称として『みっきぃ』しか知らなかったのですが、こっちゃんが『ちひろさん』と呼んでいたので、最近の星組ではそのように呼び慣わしているのでしょうかね?

長く在籍していると、下級生の方が増えてきて、○○ちゃんと呼ばれていたのが、次第に○○ちゃんさんと、敬称が二重付けになったりして、愛称も変化していきますよね。もしかしたら天寿さんの方から下級生向けに提案されたのかなー?そういった最近の組内の様子とかも垣間見られて、ほほえましいやり取りもありました。


さてさて、こっちゃんの印象を書かないとレポは未完ですよね。

MCのときは、見た目の愛くるしさを生かした(でも実は緻密な計算の上の)、ちょっと子どもっぽく邪気のないしゃべりを展開、ダンスはそこまでバリバリに踊りまくることはなかったものの、そつなく高度なダンスで魅せて。

そして歌は問題なくうまかったです。実力派の名に恥じず高音も低音も自由自在。音程も全くぶれず。

でもなんて言ったらいいのか…?うますぎて引っかからない?とでも言えばいいんでしょうか?上手なカラオケか、録音を聞いているように感じてしまったのは、おそらく個人の好みと、私の大きすぎる期待によるものかと思います。ご容赦くださいm(__)m

私などがここで何を言っても揺らぐことはないと思いますが、こっちゃんの名誉のためには、必要かつ、十分ではありました。


とにかく盛りだくさんのコンサート、今日が折り返しとのことです。

あと3日、千秋楽まで無事に走り抜けられますように。