宝塚ファンには常識だと思うのですが、初舞台生の公演て、本拠地兵庫でしか行われないのですよね~
今年3月に2年間の音楽学校を修了した107期生のうち、39名が歌劇団に入団したそうで、6/26(土)の宙組公演が初舞台となりました。
早い年度では、3月に初舞台を踏むことになるときもあれば、去年今年はコロナの影響でだいぶ後ろにずれ込みました。卒業から考える暇もなくお稽古期間に入るのでなかったために、モチベーションを保つのがたいへんだったとインタビューに答えたかたもいたようです。その上お稽古期間中にケガのため三人もの生徒さんがショーを欠場となり、一生に一度しかない晴れ舞台でパフォーマンスできない無念さを思います。
これ以上は減員とならないよう、十分気をつけて臨んでくださいますように!
芝居は『シャーロック・ホームズ』、ショーは『デリシュー』の二本立て。順番は逆になりますが、今回はショーの話から。
スイーツがテーマの本作品。宝塚と甘いお菓子、すごく親和性高いですよね。衣装が綺麗なお菓子の外見そのものですし、ジェンヌさんたちの華やかさも、スイーツに通じるものがあります。
全体を通してキラキラ、オモチャ箱をひっくり返したような楽しさ華やかさがあって、宝塚を見た~というお腹いっぱい感がありました。音楽も耳なじみのいいシャンソンなどが多くて、初舞台公演としてはおおむねハッピーないい作品だったと思います。
プロローグではマカロンを模したペンライトを使った演出があり、スカステで事前に振りを学習(笑)していた私も(2500円て高いな~)と思いながらも、旅先で気が大きくなっている?せいもあり、流れに任せてペンライト購入の列に(つい笑)並んでしまいました。お一人様一個の制限付き。席について私の周辺を眺めて見るに、保有率は5割以下でしたけど…
はじめのビックリは王妃様の登場。しずしずと階段を降りてくる水色のわっかのドレスの方は…きき!?
最近よく、芝居で気難しい役を演じているききちゃんにとっては絶好の憂さ晴らしのチャンスと見えて、次々登場するスイーツの候補を楽しげに吟味しています。男役らしいドスのきいたダメ出しに客席からも笑い声がおきました。最後にスマートに真風が登場して、王妃様もメロメロに。「がまんできなーい」という嘆息と共に、大きなドレスを脱ぎ捨てると、ダルマスタイルに それにしても美しい。
見終わって「芹香さんがいいねぇ」と言っていた娘に、あのショーの時の王妃様が芹香さんだよ、とネタバラシすると、「え~?!わかんなかった」と。
まぁ、神戸新聞さんでもこんな誤報が出るような、普通に美人さんでしたw
そのあとはずんちゃんが黒のホットパンツ(古💧)に網タイツ、赤色の入った長髪のかつらをざっくりまとめて上げたカッコいいアネゴスタイルで登場して、再び度肝を抜きます。……こういうの男性演出家のセンセーがたお好きですよね~。敢えて言わせてもらうと、ある意味若干セクハラの匂いがしなくもない。
そして真風のダークグリーンの軍服ですよ。俺様色全開で演じていますが、ギリギリまで開けた胸元、小道具にムチ(乗馬用のものに見えました)。申し訳程度の衣装を着けた潤花とからむのは、すみれコードスレスレでは?と、私は感じました。こういうのもありなのかな~? 見る人の考えは様々なので、受け取りかたもいろいろだとは思いますが。
初舞台生のロケットの衣裳は、マカロンに扮しているとのことで、ずんちゃんとそらちゃんの歌のあと幕が開くと、三段に積み重なったウェディングケーキ状のセットに乗って現れます。