東京で初日が開いて5日目。緊急事態宣言延長の初日(要らない情報?w)でした。
A席前方のセンターブロックで。2階のS席最後列はだいぶ空席が目立ちました。キャンセル受け付けていましたので、2階でS席後方ならキャンセルする人もいるのはわかります。しかたない。私の周囲はほぼ埋まっていました。
古代ローマが舞台。なにしろ紀元前の話し、キリスト誕生以前のことだというのに、日本人としては素直に驚きます。その頃我が国は弥生時代。農工民族なので、水や種をめぐる争いはあったと思いますが、極めて限定的な範囲での小競り合い?
かたや、大陸を股にかけて船を駆使して領土争い。政治も特権階級が牛耳っていたと言え、議会のような組織もあって、、、数百年は先んじてますね。
ただ人間の歴史なんて、ずーーーっと争いと憎しみの繰り返しだったことは否めなくて、改めてこうして見せられると、全然学んでないよなーとため息が出ますね。
さて題材はさておき、例によって配信も見ていなければ、情報収集も敢えてしなかった私の今日の第一印象は、れいちゃん演ずるオクタビアヌスって、「弱い人」なのね。ということ。
この「弱い」というのは後々キーワードとなる言葉で、マイティ=アグリッパから、「自分の弱さをさらけ出した人間の真の強さ」と評されてます。
世界史に詳しくないので、(芝居なので史実でなくてもいいのだとは思いますが)権力抗争に絡む登場人物の名前と、その関係性を掴むのに前半骨が折れました。その際役立つのが変なはなし、組内の番手で、この生徒が演じているからには重要な役どころだろうという逆からの推察で、頭の中に相関図を描くことができました。(笑)
お隣の方たちは幕間になったとたん「わからなくて眠くなっちゃった〰️」って笑ってました(ですよね~)
順不同ですが、気になった人を。
マイティは、オクタビアヌスが偉くなっていっても、その心理的な距離が変わらないところが同期感たっぷりでほほえましかった。
音くりちゃん、深窓のご令嬢を演じてこんなに繊細な役作りをするとは。なんでもできるとは思ってましたが、そう言えばいつも威勢よく啖呵を切るみたいな役が多かったので、ここまでおしとやかな女性役は珍しい。でも最後の最後は母親に逆らうという芯の強いところを見せて、音くりちゃんの面目躍如。
かちゃ。音くりちゃんとは別箱の『蘭陵王』で恋人役を演じてましたが、今回はあきらアントニウスをめぐっての恋敵。彼女の女装?は抵抗なく見られるのですが、最近になく人間くさい役でしたね~。専科で出演すると、なんか偉い役とか、抜きん出た力を誇示する役とかになりがちですが、アントニウスへの愛に溺れる一人の女性を演じて、真に迫るものがありました。恋人の命乞いにエジプト女王が土下座するか?というのは衝撃ですら、、、あの役を演じる娘役が今花組にいるか?というと、番手では音くりちゃんなんでしょうが、失礼ながらビジュアル的にクレオパトラは無理。あとは男役で考えるなら、専科借りなくてもひとこでも良かったかも。それにしても、専科の出演多くないか?夏美さん、美穂さん、かちゃ。花組どんだけ心配されてんの?あれ?それともひいきされてんの?
ひとこ=ブルートゥス(ブルータスの方が通りがいい)Bluetoothかと思ったよ(笑) これね↓
エリザの黒天使か、ファントムの従者みたいな集団、宝塚に特有の役ですよね。なるたけ大勢の生徒に役を振るために?作られて、主に主役の周囲をダンスで取り囲み心象風景を表す人たち。今回は後で確認すると役名としては「神々」実は「憎しみ」を具現化したものだとか(へー)。更紗さんと、だいやくん、目につきました。美羽愛ちゃんもいたんだ。わからなかったよ~
今回退団のるなさん、民衆の一人として踊ったり歌ったりしてたかと思えば、クレオパトラの侍女を演じたり。あまり通し役としては出番がなかったですが、民衆役でほぼセンターで本当に楽しそうに踊っていたのでほっとしました。
しーさん、クレオパトラの部下ですが、非常に冷静冷徹な切れ者。いつもすごく恰幅いいんですが、きっとなんか秘密の詰め物してるよね?
ビック。なんとなく専科ポジになってきてません?この後ゆくゆくは組長とか?
そしてあきら、この芝居はあきらのための話でしたね。最後に本当にいい餞で、ファンの方もうれしいでしょうね。
最後にれいちゃん。元老院の議員のローブや、軍装もかっこよかったですが、ラストの凱旋式に臨む時の真っ白な衣装にほれぼれ こんなに白の似合う人ってトップさんでもなかなかいないわ~
元老院のお揃いのローブ姿を見て、高校時代の運動会だったか文化祭だったかの仮装行列で、古代ローマ時代の割り振りだったうちのクラス。シーツを巻きつけて仮装したっけ、、、と唐突に思い出しました。
ショーに行き着かなかった(笑)
明日また観劇の予定なので、明日はショーについて書けるといいな、ということで。