3/10(水)雪組13時半公演。
一年ぶりの団体枠復活でお誘いいただきました。
兵庫で6回、東京で4回目。ここまで同じ公演を観たことは私史上初。この後も更新は続くかと。キングカズが最年長出場記録を伸ばし続けているのと同じく(なんの比較?w)最高値を超えたら更新し続けるしかない。「後悔のないように」というお友だちの言葉にも励まされ、考えうるあらゆる方向からチケット取りにアプローチした結果が今、新記録を生んでいます。
今日ブログで、「ミュージシャン」「ファン」という言葉でまたたくうちに現実に引き戻されるというのを拝読しました。なるほどな~と思いました。
以下、まったく批判ではないです。ご容赦ください。
m(__)m
私も提灯記事を書いているつもりはないのですが、ひっかかっていることを棚上げにしていたかもと気づいて、今日はちょっと深掘りします。
脚本を書いたことがないのでわかりませんが、セリフとしての言葉を書くとき、作家はなにがしか考えがあって書くのではないか?という気がします。天才的な物書きで、頭に次々浮かぶセリフをダイレクトに脚本(ホン)に起してるだけのかたもいるとは思いますが、普通の物書きならたぶん言葉の一つ一つを推敲しているのかと。
謎の女が口にする「あなたはたかだかミュージシャン」とか、「(ナポレオンに失望したと思ったら)今度はゲーテのファンなの?」というセリフは、私も初観劇から印象に残りました。
「ミュージシャン」という言葉が古く、陳腐に感じるようになっている今日この頃。では今はなんと呼ぶか?というと、大きなくくりとしては「アーティスト」が一般的でしょうか?音楽美術などになんにでも使えて、違和感が少ない。私のような年齢のものからはむしろ「アーティスト」なんて大げさな…と感じることもなくはないのですが、そう言っておけば失礼がない、とでもいうんですかね?カタカナ語で言うことで、漢字で言うよりは曖昧感もでます。先に言ったように「ミュージシャン」というと、一昔前というイメージはありますね。ウエクミ先生はその「一昔前感」を出したかったのかな?今はダンサーでなくパフォーマーと呼び、○○作家と言わずにクリエーターと言う。そんな一昔前感。
後世の私たちから見ると、ベートーヴェンは正に芸術家、もっと一般的には音楽家(作曲家)ですが、現実に生きている時代に自分のことを芸術家と言うのもおこがましいですしね。ましてや「たかだか」という形容詞がつくからには、卑下した言い方でないと意味が通りませんし…。
そんなこんなの考えた結果なのかな~?
「あなたはたかだか作曲家」でよかった気もしますが、そうなると現実の「作曲家」の皆さんに「たかだか」という形容が失礼にあたるかもという忖度?
ウエクミ先生、浅はかな考えでしたらスミマセン。
「ファン」という言葉については、宝塚的には(歴史があるために?)もっとややこしい感情を持つ方が多くて。つい最近もツイッターで、「ごひいき」という言葉について熱く語っているかたを見かけました。「推し」ではなく「ごひいき(様)」というのが正しいあり方。的な、、、
私は言葉は時代につれて変わっていくものと思っていて、その変化にわりと寛容です。「名は体を表す」とも言いますが、実態はさして変わらないのではないかと。「ひいき」と呼べば品行正しくて、「推し」という人はマナーがなってないとか思いませんし、伝統はだいじにするのも尊いですが、時代にわかりやすい言葉を使うのもありなのかな、と思っています。究極はなにごとも人それぞれ。自分でない他人を変えることはできませんから。
私自身は吹聴はしませんが、もし明かす(!)機会があるときは、「宝塚が好きです」と言います。「宝塚のファンです」ということもありますね。「誰推しですか?」とか、「推しの組はどこですか?」と聞かれたことはありませんが、もし聞かれたら、「○○さんが好きです」とか、「雪組をよく観ます」と答えるかと。自分から「推し」という言葉を積極的に使うことはありません。どういう言葉を使うかは決まりではなく、個人のボキャブラリーとか、言葉に対するイメージや好き嫌い、自分のバックボーンに立った感覚的なもの。だから言葉は人を表すとも言えるんですが。
ではこの場合どういったら違和感が少なかったかと言うと「崇拝している(あがめている)」では強すぎるし、「憧れている」では軽すぎる。ベートーヴェンは自尊心が強く、同じ理想を持つ人にシンパシーを寄せていたと思うので、単純に「今度はゲーテが好きなの?」でよかったのではないかと。「好き」という単語は間口が広いわ~
でもそういうあれこれを考えてしまうのが、既にウエクミ先生の術中にはまっているのかもしれませんが(笑)
長くなったので、ほかの深掘りはまたあとに譲り、今日もありがたく曰比谷にいってきます。
3/9ソワレはまぁくんが臨席で、ショーのアドリブに「Hot eyes」を盛り込んでました。2日にはちぎちゃんがご観劇で「絆!絆!」を。こういう(ちょっと内輪受けぎみのw)イレギュラーを楽しく思う「ファン」です。